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ヒッチハイクで友達が増えた

2024年2月11日から3月2日まで、ヒッチハイクの旅に出た。
目的は地方にいる友達に会って回ること。
総勢38台41人の方にお世話になった結果、新しい友人に出会う旅でもあったなと感じた。ヒッチハイクのプロでもなんでもないけど、きっとこれがヒッチハイクを楽しむ大切なポイントだろうなと思ったから経緯とともに書いてみることにした。

準備

これまで2回ヒッチハイクはやったことがあったけど、どちらも男友達と二人でやっていて、一人でやるのは初めてだった。周りにも「女一人で。。。」と心配してくれたり止めてくれる人もいた。
だから当初の予定(最悪野宿する、全都道府県を周る)から変更して、最低限守るルールを決めた。

マイルール

1.野宿は禁止
ネットカフェ、ゲストハウス、友達の家。どうしても近くにそれらがなかったらビジネスホテルに泊まる(高いけど安全のため。。。!)
2.18時以降は絶対にヒッチハイクをしない
18時前に乗った車が最後でそのまま宿に向かう
3.地味な恰好をする
これが役に立ったか分からないけど、冬だったからジャージにウィンドブレーカーを着て、メイクもしなかった
4.道中の様子を常にインスタ/Facebookにあげる
ドライバーさんとできる限り写真を一緒に撮って、風景の写真やロケーションタグをつけたりすることで、自分の居場所と誰といるかが分かるようにする

上記ルールを守る上で準備したものは、

準備物

・画用紙帳(百均にあるお絵描き帳の大きいやつ)
・服:ジャージ上下3セット、インナー系はあるだけ、ウィンドブレーカー(「派手な方が目立たつんじゃない?」とドライバーさんに言われたこともあったけど、言われたのは一度だけだったしカラフルだと逆に悪目立ちして避けられる可能性もあるかも?とも思った)
→時間があるときにまとめて洗濯!(私は友達や親戚の家、実家で洗濯機を借りて、1回だけゲストハウスのコインランドリーを利用した)
・洗面道具+タオル
・ファブリーズ(洗濯できなかった時にふって干す)
・折りたたみ傘
・保存のきく食料+マイハシセット(いざという時に食べれるし旅費が浮いた)
・充電器
・お礼のお菓子(私は学生という身分もあったし、お金によって関係性が変わってしまう気がしてお菓子にした)
*乗る前に「お金払います」といって載せてもらうと白タク扱いになるから注意。お礼にお金を渡すのはいいけど、次回そのドライバーさんが別のヒッチハイカーを乗せてお金もらえなかった時に複雑な気持ちになるかもしれないので、私はやっぱりお金は払わない方がいいと思う

野宿をするなら簡易テントや寝袋がいると思うけど、ヒッチハイクを20日間やってみて、野宿はあまりしない方がいいなと思った。お風呂に入れなくなるから清潔感がなくなって、ドライバーさんに不快な思いをさせるかもしれない。車で通りすぎる一瞬でも清潔感は分かると言うドライバーさんもいた。また、荷物が増えて歩くのが大変になったりスポーツカーなど乗れない場合が出てくる。お金は多少かかっても、どこかしらに泊まって、シャワーも少なくとも2日に1回は浴びたほうがいいと思う。

実行

立つ場所、行先の書き方

ヒッチハイクの目的によって、立つ場所や画用紙に書く行先は変わってくる。私の場合は「友達に会うこと」と「観光」、あと「ドライバーさんと話すこと」が目的だった。だから立つのはコンビニ駐車場付近もしくは一時停止できる道沿いで、行先は「○○方面(友達のいる地域名)」もしくは観光地名だった。最後福岡から宮崎に行くときだけ、スピード重視で市内の中心部にいきたかったから、高速道路のSAをずっと渡り歩いた(渡リ乗り降りした?笑)。

声をかけるか、かけられるのを待つか

声をかけるタイプのヒッチハイカーさんもいる、特にSAだと多いと聞くけど、私はあえて声をかけないことに決めていた。理由は目的の一つがドライバーさんとの会話だったこと。声をかけてのせてもらった場合、ドライバーさんの中で「仕方なく」の思いが比較的大きくなってしまうと思うから。声をかけてもらう場合だと、向こうも自分のルートと併せて検討した結果決断しているから、こちらも気持ちよく乗れる。気持ちの問題だから、どんどんアタックしたい人は、そちらの方が乗れる可能性はあがるかもしれない。
私は最長2時間(初日の神奈川県で2回)かかったときもあったけど、立ってすぐ声をかけてもらうときもあった。

意外と歩く

ヒッチハイクは車移動かと思いきや意外と歩く。みんながみんなじゃないかもしれないけど、車通りの多い道かつ車線の少ないところ(多いと止まりづらい)だったり入りやすいコンビニだったりを探していると1時間とか平気で歩いていた。荷物が重いと本当にしんどい。。。足よりも肩が痛くなる。

宿泊場所

「マイルール」のところに書いたように野宿は禁止していたけど、できる限り安く抑えたかったため、主にネットカフェ/マンガ喫茶に泊まった。
あるなら快活クラブが設備が整っているためおすすめ。だけどない地域もあるため、その場合は鍵付き個室がある場所を選んだ。
ゲストハウスやカプセルホテルも場所によっては安いため、比較しながらそれらも利用した。私の場合は最安が1661円(快活クラブナイトの8時間パック学割)、最高が2920円(快活クラブの12時間パック学割)だった。

一番快適だった倉敷のゲストハウス(洗濯もここで)

結果

20日間の旅で、大阪の親戚宅に4泊、福岡の実家に3泊、帰りがフェリーで1泊したためヒッチハイクをやったのは計15日。その間に38台41人(プラスで4人の友人と母)にお世話になった。
15年ぶりに再会する子など、沢山の友達にも会えたけど、嬉しい想定外の観光をしまくる旅になった。
伊勢神宮(三重)、INAX museum(愛知)、橿原神宮(奈良)、キトラ古墳(奈良)、石舞台古墳(奈良)、西宮神社(兵庫)、明石城跡(兵庫)、淡路島(兵庫)、北野異人館街(兵庫)、atoa(兵庫)、日本へそ公園(兵庫)、天橋立(京都)鳥取砂丘(鳥取)、コナンの町北栄町(鳥取)、倉敷美観地区(岡山)、尾道(広島)、平和記念公園(広島)宮島(広島)、西条(広島)、錦帯橋(山口)、いろり山賊(山口)、松下村塾(山口)、秋吉台・秋芳洞(山口)、門司港(福岡)、西都原古墳群(宮崎)、高千穂峡(福岡)、大御神社(福岡)etc…
に行けて、ドライバーさんが道中に車から見せてくれた場所もあった。

たまたま車で通りがかった日本のへそ公園

楽しむためのポイント

「○○方面」とあげていると大体、「△△までなら行くけど、途中までになってもいい?」と声をかけてもらう。少しでも進みたいのでお願いするが、車内で話していると、結局目的地まで連れて行ってもらうことがほとんどだった。地元の人が「時間あるしそこまでなら連れて行ってあげるよ」と言ってわざわざ乗せてくださることもあった。また、ドライバーさんと仲良くなって一緒に観光をすることも多々あった。それはドライバーさん自身が観光客の時もあったが、地元の人が「どうせなら」と一緒に来て案内してくださる時も多かった。

もちろん皆さんの優しさであることは間違いないが、車内での会話を楽しめたことが大きな理由になっているのかなと勝手に思っている。私自身はとても楽しかったし、ドライバーさん達も「楽しかった」「乗せてよかった」と言ってくださった。
ご飯をご馳走になったり、飲み物やお菓子、コンビニ弁当などをいただくこともあった。応援してくださる方もたくさんいて、お世話になっている私が更にやってもらっている状況になっていたけど、とても有難かった。

ドライバーさんと一緒にどろだんごも作った

感想

ヒッチハイクをすることは、ヒッチハイカーにとってもドライバーさんにとってもリスクがある。特に私は女である以上そのリスクは高い。それはやったうえでも否定しないし、だからこそ出来るリスクマネジメントはやったと思う。
SNSでずっと様子をあげていると「最近こわい事件が多いけど、日本人の優しさや安全性はちゃんとあることが分かって安心した」とコメントがあった。私の運が良かったのもあると思うけど、本当に優しい方々ばかりで安全にとても楽しい旅ができた。ドライバーさんとの会話も楽しいだけじゃなく、それぞれの異なるバックグラウンドから学ぶことや新しい発見も多かった。

またその地に行くときに、会えなかったとしても「来ましたよ!」と言える相手が増えたのは嬉しいし、「関東行くとき連絡するね」と言ってくださる人もいた。人との繋がりが増えてヒッチハイクをやってよかったなと思う。
やった経験、聞いた話、やっていただいた優しさ、全てが今後の人生の糧になると自信をもって言える20日間だった。

おまけ情報

帰りにのったフェリー(東京九州フェリー)がめちゃめちゃ良かった!!
新門司港(福岡県)から横須賀港(神奈川県)まで21時間弱(23時55分発の翌日20時45分着)の長旅だけど、フェリー内にはレストランや売店もあるし、露天風呂つき大浴場、プラネタリウムや映画館、ジムもついていた。お金を払えばボードゲームやカラオケも楽しめる!
設備はどれも綺麗で、ベッドも寝心地良かった。
凄く充実してるのに、運賃も一人当たり12,000円で高くない。学割使えば20%引き(9,600円)になって、安い!(期間A:12,000円 *2024年4月1日から14,000円に改定、期間B:18,000円、期間C、20,000円)

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