やあ、僕だよ。
冬はいい。晴れた日が多いし、暑がりな夫を外に連れ出しやすいし、くっついても怒られない。

今日は前から買おうと決めていた夫のコートを買いに、徒歩２０分ほどの量販店まで歩いたんだ。
「今日こそはコート買いに行こう」と僕が誘った時もすんなり受け入れてくれた。冬万歳！

思ったより興が乗って大幅に遠回りしつつ帰ってきたら、ちょっとしたデートをしたような時間が経っていた。
体を動かした後特有の、気持ちの良い疲れに浸りつつ、ソファにぐだっと座っていたら少し前に散歩を断られていたことを思い出したんだよね。

それで、この日に買った絵本を手に取ったのさ。
ずっと積読になっていて少し気がかりだったのだけれど、今日のために楽しみをとっておいたって考えると良い気分になるよね。
そうそう、今回は「気持ちいい趣味」を持つ「飽き性」な僕の話も書いていくよ。

さあ、始めようか。君が楽しんでくれると嬉しいよ。

本作あらすじと感想

酒場に借りぐらしするねずみ「トラブロフ」が楽器「バラライカ」と出会い、いっぱしの「楽士」になって実家を救う話。

以前取り上げたいくつかの絵本よりずいぶん画集めいた、力強い絵が特徴。
また、話も絵本にしては結構長い。小学校入るくらいの児童向け絵本と言えるだろう。

画風はゴーギャンみたいな濃い色使いで見応えがあり、大人の方が好きかもしれないな。
ちなみに、作者は冬のユーゴスラビアの経験を元にこの本を作ったそう。道理で夕焼けの激しさが真に迫るなと思った。
底冷えの寒さと何となく切ない「バラライカ」の音が響くような一冊である。

他の絵本もこんな作風なのかと検索したら、最近出版してるものは軒並み絵本らしい柔らかい画風になっていた。

全然違う。
僕は濃い色合いの挿絵の方が見応えあるから好きかもしれない。
が、こちらの絵本。レビューを見るとどうやら賛否両論ある一冊らしい。
なになに、「トラウマになった本」だと？

それはそれは、実に興味深いじゃないか。
子どもを怖がらせる前に、僕の方で先んじて読むことにしよう。

カポエイラ、イラスト、F1、ギター、古着リメイク、中国語云々

さすがの飽き性ちゃんである。
挙げるとキリのないくらいたくさんの趣味を始めてはすぐにやめた。

これ以外にも体験だけで終わってしまったものや、始める前の準備で飽きてしまったもの、準備してたらそっちの方が楽しくなってしまったもの(トレイルランを始めたくて結局ランニングにハマるとか。それもすぐ飽きた)、飽きた理由を分類するだけでも骨が折れる。

３日坊主になるものに共通しているのは何だろう、と考えてみたけれどはっきりとした理由はないように思う。
強いて言うなら「やっていて気持ちよくなかった」、だろうか。

やっていて気持ちいいものじゃないと続かない

僕が今続けている趣味といえばエンタメ摂取だけれど、これは言うまでもなく「気持ちいい」趣味だ。
確かに昔はレンタルビデオ屋や映画館にわざわざ行かねばならなかったし、お金のない学生がアニメを観るにはリアタイする必要もあった。

でもそのコストを支払うことで、「他人の人生を追体験出来る」という大きなリターンを得られるのは僕にとっては「気持ちいい」ものだったのである。

現代に至っては技術革新目覚ましく、ネットにさえ繋がっていれば格安で(中には無料で！)良質なエンタメに触れられる環境にある。
きっと僕はこれを手放さない。

一方で続かなかったものを振り返ってみるといずれも「気持ちよくなかった」ものばかりだ。 
カポエイラは僕の苦手な人付き合いを休みの日にしなければならないし、イラストやギターや中国語はそれらしい形になるまでじっと待つのが苦痛だった。

F1は真夜中に起きるのが面倒になった(受験期に深夜起きていたから観続けていただけだったのだ)し、古着リメイクは実用性皆無のものばかりなのに無駄に時間がかかるから不器用な僕にとってはストレスでしかなかった。

こうして見ていくと、F1以外はその趣味の理想に至るまでの作業に「気持ちいい」を見いだせなかったものばかりだ。
そりゃ、続かないよね。

ひっそりと新しい趣味を始めようとしてる

「やらねばならない」はいつまでたっても「やらねばならない」なのに、「やりたい」は放置してるとすぐ消える。
これは僕が忘れっぽいのが理由だと思っている。

「やらねばならない」は放置してるとますます状況は悪化して、いつか対峙せねばならなくなるから、最悪覚えていなくてもあちらからやってくる。
けれど、「やりたい」は僕の方から歩み寄らない限り滅多なことでこちらにやってこない。そんな滅多なことを待っていたらあっという間に動けなくなって、やがて忘れるわけだ。

こんなことでは「やりたい」が目減りするばかりなのが明白で、僕はこれを断固として拒絶する。
だから覚えている内にやってしまう。鉄は熱いうちに打て、だ。

最近また気になる趣味を見つけてしまった。
ただ、この趣味初期投資がかかるので今は調べるだけで満足するようにしている。

もしかしたら将来ここでも言及するかもしれないが、飽き性ちゃんと名乗っている癖に「こいつほんとに飽きたやん」と思われるのが嫌なのでしばらくはひっそりと僕だけで楽しむかな。

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