【短歌一首】 柳揺れあまたの屋形船眠る華やぐ前の午後のしじまに
短歌はセラピー&コーピング。
JR総武線・浅草橋駅、都営浅草線・浅草橋駅から300mくらいの場所に柳橋という橋がある。神田川が隅田川に注ぐ河口に架る柳橋から対面の浅草橋までは、屋形船とそれを扱う船宿が所せましと並ぶ。
柳橋は江戸時代からある橋。この界隈は、江戸時代から明治、大正時代と粋な船遊びの場、そして花街として名を馳せた。川沿いには柳並木。
夜の宴に備えて、屋形船たちはつかの間の午後の休憩タイム。
多くの屋形船とそれを管理する船宿が、所狭しとひしめいている。
柳は幹も枝も細くさらに冬の枯れ枝なので写真には写りにくいが、川の両岸には柳並木がある。春になれば穂のような花を垂れ、そのあと葉も豊かになってくる。 ちなみに「柳」は春の季語。
柳橋は、江戸時代の元禄11年(1698年)に神田川が隅田川にそそぐ河口そばに架けられた。鉄橋に架け替えられたのは明治20年で、現在の橋は昭和4年に完成。
江戸時代の慶長年間(1596~1615)から船遊びをとりしきる船宿が発生した。その後、待合茶屋などの遊び場として、花街として発展し、明治、大正時代へと受け継がれる。右手の赤いマンションの一階には、「亀清楼(かめせいろう)」という料亭が今でもある。 文人や画家や書家に愛された店らしい。
神田川の源流は神田上水で、神田上水は吉祥寺の井の頭公園の井の頭池から湧いている。川の始点と終点を見たことあるのは、神田川だけかも。
浅草橋は昔から問屋街。いまも玩具、文房具などの問屋が並ぶ、趣のある街。
浅草橋の街も、柳橋界隈も、とても素晴らしい好きな場所。
今度久しぶりに、ゆっくりこのあたりで飲みたい。
猫間英介
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