【短歌一首】 夕焼けを後光に列車ゆるり来て終着駅に帷下ろせり
短歌は天候観察セラピー。
駅の改札を出て外へ向かう渡り廊下で、まぶしい夕焼けが目に飛び込んできた。見ると遥か彼方の夕日のど真ん中から列車が現れ、ゆっくりと、さらにゆっくりと駅に入ってくる。終点の駅に入る列車はどこかほっとしたような感じで、カタン、カタン、ダダッ、チチッと、その音の速度をどんどん遅くしながら駅に入ってくる。
まばゆい夕焼け空には、その中心に丸い太陽がある。まぶしいなあ、と思いながら見ていると、ゆっくりと入ってきた列車が駅のホームに止まるころには、すでに肉眼で