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私は私のままで生きることにした①

こんにちは。なごみ地蔵です☺️

本日は、「人と比べることで自分の無力さを感じ、自分が価値のない人間だと思ってしまう」という方に向けての記事です。

私自身そう思ってしまいやすいのですが、「私は私のままで生きることにした」という本を読んだことで、だいぶ気持ちがラクになったため、今回はその内容を一部共有したいと思います。

この本は、Part1からPart6まで、それぞれ「〇〇するためのto do list」という章立てで、著者のエピソードとともにたくさんのアドバイスが書かれています。

その中でも、特に印象的だった内容を各パートから厳選して3つずつ紹介していきます。

この記事を読んだ方の心にも何か刺さるものがあれば幸いです☺️


Part1 自分を大切にしながら生きていくためのto do list

✴︎自分からみじめになってはいけない

自分をみじめにするいちばん簡単な方法は、「他人の生活をのぞき見て自分の生活と比べること」だそうです。

この本では、インスタグラムに関連したエピソードとともに綴られています。

昔なら一生知らずに過ごしていたことも、今ではメディアを通じて他人の完璧な暮らしぶりを簡単にのぞき見ることができ、それが私たちの好奇心を刺激します。

でも、わずかな好奇心を満たすために他人の生活を見物して、「みじめさ」という代償を払うのなら、その好奇心を自分自身の人生をよくするために使った方が良いですよね。

何枚かの写真で見る他人の人生なんかより、自分の人生の方がずっと大切なのだから。


✴︎人生から数字を消そう

「各国の中流層の基準」というものが、インターネットで話題になっていたそうです。

🇬🇧イギリス
(オックスフォード大学による中流層の条件)
・常に公正に振る舞うこと
・自分の主張と信念をもつこと
・ひとりよがりにならないこと
・弱者の肩をもち、強者に立ち向かうこと
・不正義、不公平、不法に対して毅然と反対すること

🇫🇷フランス
(ポンピドゥー大統領が「生活の質」向上の公約で定めた中流層の基準)
・外国語をひとつ以上使いこなし、広い世界を経験すること
・ひとつ以上のスポーツを楽しむこと、またはひとつ以上の楽器を弾くこと
・ごちそうをつくって、お客をもてなすこと
・ボランティア団体に参加して活動すること
・他人の子を自分の子のように叱れること

🇰🇷大韓民国
(年収情報サイトのサラリーマンを対象とした設問)
・100㎡のマンション(ただしローンのないもの)を所有すること
・500万ウォン(約50万円)以上の月給を稼ぐこと
・2000ccクラスの中型車をもつこと
・1億ウォン(約1,000万円)以上の預金残高があること
・年に一度以上、海外旅行をすること

イギリスやフランスと違って、韓国での基準に必ず登場する「数字」。

著者が韓国人のため、韓国と他国を比較する形で紹介されていますが、日本の中流層の基準と言われても、韓国と似たような基準を想像される方が多いのではないでしょうか。

私たちはなんでも数字に置き換えるのが好きで、自分自身の価値を格付けすることすらも自然に受け入れてしまっています。

数字は、いつでも簡単に比較できて、順位を決めやすいという特徴があります。

でも、人生のすべてを数字に置き換えることはできません。

人より優れた存在になりたいのではなく、人と比べられない存在になりたいのなら、ますは自分の人生から数字を消さなければなりません。

人生でいちばん大切なことは、数字では表せないもののなかにあるのだから。


✴︎完璧な人生なんてない

人は、自分に欠けているものをもっている人を見ると、その人の人生は完璧だと思ってしまいやすいです。

私たちは、表面だけを見て他人の人生の重みを測りがちですが、他人の目に映る自分の姿がすべてではないように、私たちの目に映る他人の姿もすべてではありません。

人はそれぞれ、傷や不完全さを抱えていて、傷のない人生なんてありません。

「誰の人生もそれほど完璧ではない」ということを理解すれば、時にはこの言葉が慰めになってくれることもあるはずです。


Part2 自分らしく生きていくためのto do list

✴︎ゆるぎない自尊心をもとう

哲学者のアラン・ド・ボトンによると、「大人になる」ということは、「冷淡な人や自分の利益だけを考える人たちが支配する世界で、自分の居場所を確保すること」だそうです。

だから自尊心を高める必要がある、とよく言われますが、簡単なことではありません。

自尊心の高さは基本的に、子どものころの経験と親の育て方に左右されますが、生涯をかけて変化していくものでもあります。

自尊心の原理を最初に調べた臨床心理学者のナサニエル・ブランデンは、健全な自尊心をもつために必要なこととして、「自己有能感」と「自己尊重感」を挙げています。

自己有能感とは、自分で自分の世話をして、自分で問題に対処できるという、自分への信頼や自信のことで、
自己尊重感とは、自分を尊重し、自分には愛される価値があると思えることです。

自尊心は、自分への信頼と尊重によって育つもので、問題を解決して目標を達成する成功体験を積み重ねることによって生まれます。

確固たる自尊心をもつための最初の一歩は、「自分らしく生きること」


✴︎当たり前だと思っていたことに疑問をぶつけよう

朝鮮王朝時代に親孝行な嫁として称えられていたエピソードとして以下の事件が紹介されています。

昔ある村に、夫婦と夫の母親、1歳になる息子が暮らしていた。
畑仕事に出ていた嫁が昼食を食べに家に戻ると、
認知症の姑が鶏肉入りのおかゆを炊いてくれていた。
ありがたいと思って釜のふたを開けてみると、
なかには鶏ではなく息子が入っていた。
老いた姑が、鶏と孫を間違えて釜に入れてしまったのだ。
嫁は心を落ち着けて、鶏をさばき、
姑におかゆをつくると、死んだ我が子を裏山に埋めたのだった。

当時は、個人の感情をできるだけ抑え、「道理」という名の義務を果たすことが賞賛され、どんなに怒りがこみ上げても、和を乱さないために、個人は犠牲にならなくてはならない時代だったそうです。

社会が美徳として人々の心に植えつけた考え方は、怪談を美談に、暴力を名誉に変えてしまいます。

それにもかかわらず、私たちは今も社会が共通にもつ美徳と考え方を永遠の真理だと思い込んでいます。

自分が信じてきたことは、本当に自分の内面の声なのか、それとも、いつの間にか丸ごと信じ込んでしまった他人の声なのか。

これまで真理だと信じてきたことを問い直すとき、私たちは一歩先に進める。


✴︎誰かの期待に応えようとしてはいけない

これは、今の私に一番刺さった内容でした。

「書きたいことがあったので、会社に就職する問題については、まず本を書いてから考えることにした」という、こんなにも重大な決定を著者がこんなに簡単に下すことができたのは、両親の教育方針のおかげだったと、ご自身で考察されています。

私はこれまで、親から何かを強要されたことがない。
何らかの選択をするときに意見をくれることはあっても、両親は最終的には私の選択を尊重してくれた。
それだけでなく、(中略)一度も姉と比較されたことがない。
そのおかげで、自分は親から認められていないのでは……、という恐れを抱いたこともなく、自分で決断することにも慣れていた。
もちろん、こんな私にも親にいいところを見せたいというプレッシャーはあった。
でも、そのプレッシャーすら振り切ったのは、プレッシャーが大きいからといってそれが愛情と比例するわけではないと思ったから。
(中略)
親の期待に応えるためだけに生きろというのは、愛ではなく、重荷であり強迫にすぎない。
自分の人生に責任をもつのが自分の役目だとすれば、子どもは親の思いどおりには生きられない、と悟るのが親の役目だと思う。
(中略)
私たちが期待に応えるために力を尽くすべき唯一の存在は、自分自身だけ。

著者のようなご両親に育てられ、著者のように考えることが出来れば、私が未だに苦しんでいるこの呪縛とは無縁に生きられたかもしれないのにな、と読んでいて羨ましく感じました。

でも、今からでも変えていける、と思えたのは、ここまで綴られてきた著者の鋭くも温かい言葉のおかげでもあります。


Part3 不安にとらわれないためのto do list

✴︎未来のことについて適当なシナリオを書かない

以前、何でもないことでさえ心配でたまらない時期があった。
先に心配しておけば、いざ問題が起きたときに安心できる気がしたから。

冒頭のこの文章に、私はすごく共感しました。

・ゆがめられた過剰な心配は習慣になって、一人で最悪の事態のリハーサルをしているうちに疲れきってしまう。
・ゆがめられた未来にとらわれて、今を台無しにするのはやめよう。
・あなたの苦しみは、自分で書いた適当なシナリオのせい。

こうはっきりと言い切ってくれたことで、心配性な私の心も少し軽くなりました。


✴︎しんどいときには、しんどいと言おう

こちらも冒頭からすごく共感したのと同時に、このご時世しんどい思いをしている人たちにも届いてほしい言葉が綴られていたため、引用してご紹介します。

私はあまり、しんどいとは口にしない。
人にそう言わないだけではなく、自分でもあまり、しんどいと思ったことがない。
口に出すと、もっとしんどくなるような気がして、いつも「大丈夫」と言う。
でも、しんどいのにしんどくないふりをして、感情をごまかしていると、自分に対する感覚が鈍くなる。
その鈍くなった感覚は、他の感情も鈍らせて、自分が限界まで来てもそれに気づかずに、エネルギーが底を突いた自分を放ったらかしにすることになる。
(中略)
誰もあなたの代わりにあなたを守ってはくれない。
耐えがたい犠牲に耐えるのは、自分を虐待しているのと同じ。
もう少し自己中心的になっても、もう少し無責任になっても大丈夫。
責任があるからと言いながら、窒息するまで自分を放っておくことほど、自分に対して無責任なことはない。


✴︎不安だからと手当たり次第に必死にやらない

これも、まさに私に向けるぴったりな言葉だと思いました。

ただ自分が懸命に生きているのを証明しようとして、集団から置いていかれないようにと思って、不安に追われながら何かを一生懸命にやることはやめよう。
その代わりに、原点に戻ろう。
自分の人生のために何をするのか。
目的を立てて、方法を探そう。
あなたの目的をしっかりと意識して実践しよう。
安心感はそこから得られる。


最後に

「私は私のままで生きることにした」のPart1からPart3の中で、印象的だった内容を各パートから3つずつご紹介してきましたが、いかがでしたか?

ひとつの記事にまとめようとすると、思いのほか長くなってしまいそうだったため、Part4からPart6については別の記事でご紹介しますので、また読みに来ていただけたら嬉しいです☺️


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

「この記事を読んで良かったな」
「続きが気になるな」
と少しでも思っていただけましたら、
「スキ♡」やコメントをいただけると嬉しいです☺️

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