オタクと一緒に盛り上がれないオタクの話

おはようございます。.Qです。「どっとくいーん」と読みます。エゴサしにくそうな名前してんなお前な。このたび、めでたくnoteにデビューしました。ここに記すのは、いわゆる長文です。まあこれまでもブログとか全然続かなかったんだけどさ。三日坊主どころか三日もてばいいほうです。

ADHDの特徴みたいなやつが片っ端から当たってて渋い顔をしている今日この頃。

なんとなく、おもいついた長文をタイムラインに流して紛失してしまわないために、ここにおいておこうかな、と思った次第です。

自分の長文も失くす。                    ――「ADHD自由律」より引用

気分が暗くなるまえに本題に入ろうな。

ざっくり4000字くらいあります。


オタクあるあるの話

みなさんはアニメとか好きですか? ぼくはわりと好きです。とはいっても最近はそんなにアニメとかゲームとか追えてなくて、いまだに「化物語」とか「Angel Beats!」次回予告まとめとかをyoutubeで見ています。こういうところは移り気じゃないんだね。

専門はインターネットで、ジャンルとしては主に「ボーカロイド」「東方Project」を専攻している。いわゆるニコ動世代。まあ今の20代のオタクなんかみんなそんなもんやろ。

オタクを自認してはいるのだけれど、あんまり新しいオタクジャンルに手が伸びない。それを最初に実感したのは「艦これ」「ラブライブ!」が流行した時にそれらについていけなかったこと。2014年くらいかな。それ以降も、流行はほとんど要点だけをさらうのみになった。

あと毎日おなじ動作を続けるのが苦痛なのでソシャゲの類がまったくできない。友達にFEHFGOデレステはやってる子が多くて、話も合わせたいしTLに流れてくる漫画も楽しみたいのでインストールしてはみたんだけど、まぁ~続かねえなアレ。面白くないってわけじゃないんだけど、スタミナで自分の行動が規制されるのがキツすぎる。はじめてFGOはじめたときに「これが労働か……」って思った。アレ続けれるヘビープレイヤーは社会に適合できると思う。

とくにFGOなんか本人も苦行って言いながら周回してるよね。修行僧なの?

で、まあ、そういういわゆる若いオタクコンテンツにうまくなじめないせいで、若い(ぼくの場合は同世代の)オタクとうまく話が合わないっていうのは中高年オタクのあるあるだと思うんですけど、(#インターネット老人会)でもぼくの場合はそれともちょっと違った悩みを抱えている。それがこれ。ちなみに含蓄とかは特になくて、ただ自分の心境を語るだけです。


「高まる」がわからない

オタクはすぐに高まる生き物だ。推しが行動すれば尊くて涙を流すし、ライブで声優が現れれば大声をあげる。そしてイエッタイガーを打つUOを折って出禁になる

余談だがぼくはとある同級生の女の子の家に爆竹を持ち込もうとして出禁にされているが、ぼくが持っているスマブラSPを持っていくと入れてくれるちょろいとおもう

ところでイエッタイガーってなんだよ、とぼくは思う。どうしてライブへと初音ミクや水樹奈々の歌を聞きにいったオタクが野太い声を上げるんだ。静かにしろ。聞こえねえだろ。サイリウムやペンライトを振る意味もあんまりわからない。目の前で緑の光がチラチラしたら見づらいだろ。お前たちは初音ミクや水樹奈々の姿と声を楽しみに行ったんじゃないのか。前のオタクの腕と横のオタクの声を楽しみに行ってるのか

というか、そもそもぼくはライブに行ったことがない。大きい音とか人の密集した場所が苦手だからだ。だからライブでオタクがイエッタイガーしようが知ったことではないのだけれど、最近、大学に入ってライブに誘われたり、そもそも所属サークルがライブを主宰したりして、その文化に触れることに相成った。

イベントの類にも行ったことがない。東方オンリーの同人誌即売会なら二回ほど行ったことがあるが、お目当ての同人誌やらCDやらを買って即座に帰路についている。朝一番にインテックスに到着し、昼には帰っている。規模としてははじめてのおつかいである。

だからぼくはボーカロイドは好きだけれどマジカルミライには行かない。

そういうオタクはオタクとしてハイエンドではないんじゃないか? という気持ちに、最近のぼくは苛まれている。

自分で言うのもなんだけれど、自分の興味の範疇のことがらに関しては、そこそこ詳しいと思う。大学でボーカロイドの愛好者が集まるサークル(限界である)に所属しているのだけれど、そこの中でも、マジカルミライ全通してるメンバーより詳しかったりするし、他の大学も含めてのボーカロイドイントロクイズ大会では50人くらいいて2位だった。

誇れない。オタクが知識量を誇りはじめたら終わりである。

何を言ってるかっていうと、そこそこオタクだと思ってるはずなんだけど、同じオタクたちの精神的な高まりを全く共有できないっていうことを言いたい。

ぶっちゃけ特に尊くもない。

知識はそこそこあるし、グッズなんかもある程度はあるのに、周りのオタクのテンションにはついていけないのである。

高まるってなんだよ。

マジで。

物事の程度が増してくる、高くなる、大きくなる、また、強くなる。                        ――「goo!辞書」より

俺も強くなりたい。


テンションが上がらない

身の回りのメンヘラを見てみると、躁鬱の状態になっている奴が多い。彼氏が大好きで舞い上がって、重いと振られて鬱になる。ある出来事で盛り上がり、ある出来事で鬱になる。オタクもそうだ。基本的に彼らは推しが出てくれ盛り上がるので鬱の状態の深さには言及されないが、推し声優が結婚した時のオタクをみればその気分の振れ幅は一目瞭然である。あと日常系アニメに男が出てきたときのヘイトとか。

対してぼくはメンヘラで、最近は各所から精神科の受診を勧められているが、の状態、つまるところの熱狂なんてしたことがない。躁鬱ではなく鬱鬱である。それはただの鬱だ。

病院に行くのも先延ばしにしている                     ――「ADHD自由律」より

冷静に考えれば、なにかのマニアになろうと思えば熱量は絶対に必要だ。その熱量は、やはり気分が盛り上がらないと出てこない。そういう意味で、オタクがわーわーと盛り上がるのは当然のことだ。その麻薬的な快楽に彼らはオタクの道を選んだのだから。

じゃあぼくはなんなんだ? なんで盛り上がりもしないのにオタクをやっているんだ?

お前は誰だ?

実際のところ、マニアではないのかもしれない。ぼくはボーカロイドがなくなっても生きていける気がする。そういう意味では熱量が圧倒的にない。これは自分の恋愛不適合にも合致する問題かもしれない。恋人に対しても、それに熱狂はできない気がする。

そもそも、オタクがああも熱狂しているその精神性がわからない。何をどうやったらその麻薬的な快楽を手に入れることができるのだろう。そういう状態になれる方が幸福なのは間違いないのだから、ぼくはそういうオタクたちを意味がわからないと批判しているのではなくて、むしろ羨ましいのだ。どうやったら高まれるのか、真剣に、教えてほしい

テンションが上がったことっていうのが、思い返してみても全くないような人生だったように感じる。小学校くらいまでの記憶がほとんどないのだけれど、少なくとも第一志望の受験番号が掲示されていた時も特になんの高まりも感じなかったし、逆に併願した大学に落ちた時もなんとも思わなくて笑っていた。

「うかったなあ」「おちたなあ」と思っていた。

文化祭のあとに泣きながら抱き合う女子も、卒業式に泣きながら写真を撮る友人もよくわからなくて、「さいごだなあ」と思いながらその場をあとにした。†俺は感情をなくした冷酷なサイコパス……†と言いたいわけではないはずで、うまいもんは食いたいし殴られると痛いし彼女がいないのには焦るしゲームをすると楽しい。さいきんはクイズのアプリとぷよぷよをやっています。

対戦系のゲームをやっている人ならよく言うやつだけれど、負けると発狂する人とか、勝ったら相手を煽る人とかがいっぱいいる。それもよくわからないのである。いや、理解はするけど共感はできない。負けても「まけたなあ」と思う程度なのだが、たぶん、高まる人種からしたら、ぼくのことを見ると「楽しいか?」と聞きたくなると思う。ぼくも不安だ。


酔いたいのだ

さっきから麻薬的な快楽なんてことばを使うけれど、つまり、早い話が、ぼくはそういう「高まり」を、依存性の快楽だと思っている。合法モルヒネだ。つらいことや苦しいことを、それでも乗り越えるためのヒロポンだ。みんなはその麻薬を、どこからか手に入れている。多くの場合、自我が芽生えるころには親などから引き継ぐらしい。

また、20歳を超えると類似物を人工的に摂取することを許される。それがアルコールである。アルコールに酔った人間は、理性の箍が外れて、公の場で踊ったり、大声をあげたりするらしい。

あれになりたい。

どうやったらなれるんですかね。いまのぼくの思い至れる結論はひとつ

つまりは、セロトニンとかドーパミンの話なんだと思う。所詮人間ですから。

ADHDがコンサータ飲んで改善するようなものでしょう。ということはつまり、


病院に行こう。


けど、とりあえず今はこのノートを書くのに忙しいし、明日も学校に行かなきゃいけない

――そのあとくらいに予約しよう


余談

自分でも一番謎なのは、いちばん感情の激しいはずの創作オタクであることだ。

ぼくは物語に高まらないのに小説を書いている

君の書くキャラは感情がなさそうだね」「ものを食べなさそう」「性欲もなさそう」と、感情が非常に高まるタイプの友人に言われたことがある。異論はない。

虚無を生み出しているんだと思う。

誰かがこう呼ぶ虚無メイカー










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