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「〇〇のくせに」アレルギー

「〇〇のくせに」って言葉が、嫌いだ。

分かりやすい例として、あの有名な台詞。
「のび太のくせに」
まあこの後、のび太はドラえもんに頼るんだけどさ。
この台詞の何が嫌かって、ジャイアンが勝手にマウント取って、のび太を自分より下に見てるが故に発される台詞だってこと。

で、だ。

「女のくせに」「男のくせに」などなど。
列挙したらキリがないほどある、この「〇〇のくせに」って言い方。

お前には関係なくね?
と。
お前に勝手にマウント取られて下に見られる筋合いないから。
と。

思ってしまう。

この言葉と強く対峙し、時代を、社会を変えた存在は、私はココ・シャネルだと思っている。
彼女は、女性からドレスとコルセットを取り上げ、女性の社会的地位を上げることに貢献した人物だと、あたしは思っている。
もしかしたら彼女も言われたかもしれない。
「女のくせに」って。
それでも止まらなかった彼女。
時代と社会を完全に変えた彼女。
もう尊敬でしかない。

最近思うのは、メンズメイクについて。
あたしは、似合ってればいいんじゃね?と思ってる。
ここで言う「似合ってる」の定義は、「メイクをする、しないが似合うかどうか」ではなく、「本人に合っているメイクをしているかどうか」だ。
メイクをするという選択そのものは悪でもなんでもないし、むしろあたしは好感が持てる。
けど、たぶんだけど、今の時代、まさにメンズメイクを楽しもう!としている人は、言われた事あるんだろうな、「男のくせに」って。
そう考えるとやるせない。
メイクは誰かだけに許された特権でもなんでもないのにね。

「〇〇のくせに」って言葉は結局、人間の差別意識から発するのかなって、思ったりする。
言ってしまえば、「マイノリティのくせに」って。
そうゆう事なのかなって。
だからこそ余計、この言葉があたしは嫌いだ。

そして思う。

おめぇに関係ねぇから。

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