月守えま

慰め。

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    エッセイのようなただの気まぐれな思いつき。

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    詩/慰め。私への、誰かへの。

最近の記事

おばあちゃんだいすき

先日、祖母が亡くなりました。 100歳でした。 祖母は、誰も真似出来ないくらい、凄い人でした。 戦前に生まれ、戦中、戦後という、激動の時代を生きた人でした。 小学校の先生をしながら、二人の子供(あたしの母と叔父)を育てました。 自分の事より人の事。 自分のためより人のため。 誰かのために身を粉にして動く、そんな人でした。 あたしは、祖母に怒られた記憶がありません。 子供が物を壊すのは当然の事、謝る心があればそれでいい。 子供が服を汚すのは当然の事、元気な証拠。 子供だ

    • 今日という日に寄せて

      『イクメン』という言葉が嫌いだ。 『ワーママ』という言葉が嫌いだ。 と書くと、「いきなりなんだ?」と思われる方もいると思う。 不快に感じる方もいるだろうし、或いは賛同してくれる方もいるのかもしれない。 けどまあとりあえず、あたしの話を聞いてほしい。 突然だが。 あたしはティックトックで子育てをされている方々をフォローしている、結構な数。 あたし自身、未婚で子なし。 シンプルに『見ていて面白い』と思うからフォローしている、それだけだ。 あたしがフォローしている方々の多くは

      • 『メイク』について思う事

        先に、そして端的に言っておこう。 あたしはメイクが大好きだ。 中学生の頃から雑誌のモデルさんを真似したメイクを遊びに行く時にしたりしていた。 そこからメイク人生が始まっている。 最近よく耳にする『メンズメイク』。 あたしは全力で「YES!!」と叫びたい。 というのも。 人の第一印象って、やっぱり見た目だから。 挨拶を交わし合う前、名刺交換をする前、全ての前に先立つのが見た目だ。 そんな時に(これは相手の性別問わずなのだが)、「クマひどいな〜」とか「肌めっちゃ荒れてるやん」

        • 感情麻痺

          自分の中に、気持ち悪い部分がある。 とても、とても気持ち悪い部分。 今日、選挙へ行ってきた。 選挙会場は、母校。 私は選挙皆勤賞で、選挙へ行くたび、ノスタルジーに浸る。 ずっと、好きだった先輩がいた。 一言も話しかけられないまま、先輩は卒業していった。 それからもう、会っていない。 それなのに、あたしは未だ、先輩が好きだ。 これはおそらくもう、信仰に近い。 先輩の下駄箱の位置を、まだ覚えている。 先輩の席の位置を、まだ覚えている。 先輩の全てを、まだ覚えている。 こん

        おばあちゃんだいすき

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        記事

          「イエス」って言えるから

          『普通』って、なんだろう。 そんなことを思った。 インスタでニューヨークコレクションの動画や写真を見るのに、最近は忙しい。 最近というかここ数日。 色々なブランドのショーの動画が投稿されていたり、モデルさんたちのオフショットが掲載されていたり。 近年の傾向として、コレクションモデル=スキニー体型、という図式が薄れつつあるな、と感じる。 実際、誰かの目には『太っている』と映るモデルさんが、ランウェイを歩いている、堂々と。 そこで考える。 『普通』って、なんだろう? 或いは

          「イエス」って言えるから

          読書の秋

          本を読むときの、癖というか習慣。 赤い色鉛筆で、気に入った単語やフレーズに線を引く。 これは勿論、自分で購入した書籍に限っての話で、図書館で借りた本は気になった部分をひたすらメモする。 と言うのが、あたしの癖というか習慣だ。 線を引いたからって、メモをとったからって、役にたつの?と問われたことがあった。 けど、あたしはそうして集めた言葉たちに救われているから、確実に、役にたっている、私にとっては。 今日は書店に寄れたので、川上未映子著『夏物語』を購入した。 最近は生活の様

          読書の秋

          今のあたしを見て

          過去の経歴とか略歴とか。 それってどれくらい価値のあるものなんだろう。 と、あたしはいつも頭を悩ます。 ちなみにあたしの経歴は、 公立小中高を卒業し、国立の大学に入学。 大学在学時に病気を患い、そのまま中途退学。 履歴書に書ける職歴は、ない。 という、誠に粗末なものだ。 何年前だったろうか。 働いてみたい!就労したい!と考え、ある会社に履歴書を送り、面接を受けたことがある。 最初に登場したのは、面接官ではなく、会社説明をしてくれる若い女性の方だった。 懇切丁寧に会社の説明

          今のあたしを見て

          なんだろうね。

          私の大叔父(祖父の弟)は、戦士した。 陸軍の兵士で、東南アジアへ船で移動中に爆撃され、そのまま亡くなったのだという。 当然、大叔父の遺品などは何一つ、ない。 兵士として戦うこともなく亡くなった大叔父。 海へと散っていった大叔父。 悲しい話だ。 我が家には未だ、大叔父が家族に宛てた葉書や写真なんかが残っている。 あたしはそれを毎年、この日に眺めている。 そして毎年、やるせない思いになるのだ。 戦争関連の書籍を読んでいて知ったこと。 大叔父が出兵する前、日本の負けは確定してい

          なんだろうね。

          たくさんの壁を超えて

          自分がポジティブになるための努力をしている人が好きだ。 メイクやファッション、ダイエット等々。 他にも要素はたくさんあるが、所謂「自分磨き」を頑張っている人が、好きだ。 SNSの普及によって、年齢性別国籍問わず、様々な人のメイクやファッション等を見れるようになった現代社会。 これはあたしにとっては結構デカい問題で。 問題ってゆうとネガティブなイメージを想起させるかもしれないが、ここで言う問題はポジティブな方。 どこかの誰かがメイクしている動画を見るのは大好きだし、誰かのファ

          たくさんの壁を超えて

          スタイルとかファッションとか

          今日、電車に乗っていて思った。 『あたしはただ痩せたいんじゃない! 自分が思う自分にとってのベストなスタイルになりたいのだ!!』 これはあたしにとっては一種天啓めいたものであった。 これまで、痩せなきゃ痩せなきゃと思っては食事制限をしたり有酸素運動や筋トレをしたり。 それでいながらサボり期が訪れてはスナック菓子を貪りながら「明日調整すればいっか〜」なんて思ってみたり。 ではそもそも、この『痩せなきゃ』という脅迫にも似た思考はどこから来たのだろうか? コレクションモデル

          スタイルとかファッションとか

          所信表明

          憧れの存在。 って、みんなそれぞれいると思う。 あたしの憧れの存在は、 ルパン三世の峰不二子 美少女戦士セーラームーンのセーラー戦士たち Beyonce レディ・ガガ 安室ちゃん ずっと好きなモデルさん(井出レイコさん、星あやさん) 等々。 今思いつかないだけで、他にもたくさん。 そこにある共通項は、みんな努力して、闘って、美しく、そしてかっこよく生きている、ってとこ。 大好き。 突然だが、あたしは時々完全に無力になってしまう。 何もしたくない何も出来ない。 そんな

          所信表明

          「〇〇のくせに」アレルギー

          「〇〇のくせに」って言葉が、嫌いだ。 分かりやすい例として、あの有名な台詞。 「のび太のくせに」 まあこの後、のび太はドラえもんに頼るんだけどさ。 この台詞の何が嫌かって、ジャイアンが勝手にマウント取って、のび太を自分より下に見てるが故に発される台詞だってこと。 で、だ。 「女のくせに」「男のくせに」などなど。 列挙したらキリがないほどある、この「〇〇のくせに」って言い方。 お前には関係なくね? と。 お前に勝手にマウント取られて下に見られる筋合いないから。 と。

          「〇〇のくせに」アレルギー

          復活宣言

          ギャルだった。 過去のプリクラ帳の中には、ギャルだったあたしがわんさかといて。 金髪で、目の周りを真っ黒に囲って、髪はリバース巻。 年代を言うと年齢がバレてアレなので言及しないが(まあメイクの仕方とかで分かってしまう方はいるかもだが)。 あたしは、ギャルだった。 オールで遊んでほんの少し仮眠をとってそのまま大学へ、なんてしょっちゅうで。 それでも講義中は意地でも寝ない。 課題もやれば単位も取る。 ってゆうタイプのギャルだった。 単純に、いやだったのだ。 この見た目だから

          復活宣言

          自己と他己と

          「性別」という概念に、あまり頓着がない。 と言ったら怒る人もいるのかもしれないけれども。 昨夜、セーラームーンeternalのDVDを観た、前後編一気に。 みんなそれぞれ個性があって、どのキャラもあたしは大好き。 それでも推しはやっぱりいて、プルートがあたしの推しだ(技名を言う時に叫ばないで淡々と言うところとか、好き) セーラームーンには、セーラーウラヌスというキャラクターがいる。 男性であり女性でもあるキャラクターだ。 それをあたしは子供の頃に見て、知って。 そこからだ

          自己と他己と

          あたしの死生観

          死にたいな。 何気ない日常の何気ないタイミングでふと抱いてしまう感情。 あたしにとってはあるあるだけど、一体どれだけの人に伝わるだろうか。 これまでTwitter上なんかでは「死にたい」とか呟かないようにしていた、特に意味はないんだけれども。 なんだろう、自分のキャラを守っていたのかもしれない、無意識に。 でも、あたしの中には確固たる「死にたい」欲求がずっと、ずぅっとあって、それはなかなか消えてくれない。 消さなきゃいけないとも思っていないから、ずっといるんだろうけれど。

          あたしの死生観

          個人的な話

          とても個人的な話、と言うか考え。 よく耳にする言葉「LGBTQ+」(で、合ってる?)。 あたしは専門家ではないから詳しい実情は正直分からない、その事実はとても申し訳なく思う。 だって他者を理解出来てないって事実に直結するから。 ただ思うのは、「え?本人の自由じゃね?」ってこと。 例えば、私はヘテロ属性だけど、好きな人や恋人がいたとして、それを他人にとやかく言われたくない(とんでもないダメ男と付き合ってて、友達に「別れなよ〜」とか言われるのは別として)。 自分をどう認識

          個人的な話