ギャルだった。

過去のプリクラ帳の中には、ギャルだったあたしがわんさかといて。
金髪で、目の周りを真っ黒に囲って、髪はリバース巻。
年代を言うと年齢がバレてアレなので言及しないが(まあメイクの仕方とかで分かってしまう方はいるかもだが)。
あたしは、ギャルだった。

オールで遊んでほんの少し仮眠をとってそのまま大学へ、なんてしょっちゅうで。
それでも講義中は意地でも寝ない。
課題もやれば単位も取る。
ってゆうタイプのギャルだった。

単純に、いやだったのだ。
この見た目だからどうせ頭悪いんでしょ？って思われることが。
それから、あたしの中にずっとあった信念。
ノリとテンションぶち上げて、欲しい物は全部手に入れる！
この考えが、当時のあたしを強く支えていた。

それから色々あって心を病んでしまったのだけれど。

今現在、あたしは某資格の勉強をしていて。
実の所、あまり上手くいってなかった。
消えてしまっていたのだ、あの頃のあたしが持っていた信念が。
そして病気を理由に怠惰を貪っていたのだ。

でも今日、何気なく開いたプリクラ帳のあたしが、悔しさを覚えるほどキラキラしていて。
羨ましかった。
そして目覚めた。
あたし、まだ、マインドはギャルのままだ。
欲しい物全部手に入れないと、嫌だ。
って。

髪色が落ち着こうと、メイクが薄くなろうと、あたしの本質はたぶん、変わっていない。

時々は弱音を吐くかもしれないけれども。
あたし、ギャルに戻ります。