見出し画像

76/* 生活に「、」を打っていく

一日、一週間、一ヶ月、一年、十年、百年、僕らが過ごしている生活には、なんだか聞こえの良さそうな区切りが沢山ある。一日を繰り返し生きて、一週間、一ヶ月、一年というもう少し大きな区切り目を迎えていく。でもそれは、なんとなくちょうど良さそうだから設けられた区切り目であって、僕ら一人一人のリズムではない。

生まれた頃から、このいかにもな生活リズムにはめられて育ってきたから、それが心地よいと思ってしまいがちだけど、それはあくまでフォーマットに過ぎない。自分が心地よい「、」を刻んでいって、アレンジしてようやく、自分にとっての生活リズムが生まれるのだ。

「、」はなんでもいい。
朝は何時に起きようとか、お昼ご飯は何時に食べようとか、一日の中で刻む「、」もあれば。月曜日はジョギングしようとか、毎月一日登山をしようとか、もう少し気長な「、」もあるかもしれない。誕生日とか、明日はライブとか、習慣ではないものだって、「、」になりうる。誰にだって「、」になりうるものはあるはずだ。

大切なのは、それを意識的に刻んでいくこと。なんとなくやっていると、どんどんと受動的になってしまって、今日は会社だから早く起きなきゃとか、あれをやらなきゃこれをやらなきゃと、強制されているような気がしてきてしまう。追っかけられている感覚が生活の中にのっぺりと居着いてしまうと、何をしていても居心地の悪い感覚に塗り替えられてしまう。

だから、どんな小さなことであっても、意識的に生活に「、」を打っていくといい。なんか今週あっという間に終わったな、というときは大抵、何かしらのイベントが「、」となって生活にリズムをもたらしてくれているときなはず。自分でアレンジすればするほど、時間はいかようにも形を変えて、自分にフィットしてくれるような気がする。

サポートいただく度に、声をあげて喜びます。