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”ノームコアが流行っている”

こんにちは。Ib2オーナーの伊藤と申します。

10/14日より初めてのpop upを青森県黒石のこみせ通りという場所で行う関係で、かなり忙しい日々を送っております。詳細については、こちらのインスタグラムアカウントにて更新していますので、興味がある方は是非訪れてみて下さい。

そんな中、ちょっと疑問ふと思ったことがありますので、ここに記したいと思います。タイトルにあります通り、最近耳にする「ノームコア」についてです。

なんかIb2のお手伝いさんに是非論じてほしいと言われたと同時に、ある意味、Ib2店長に向けて筆を取らないとな思いました。

ノームコア(Normcore)について

ノームコアとは、「通常」を意味する "normal" と「ハードコア」を意味する "hardcore" から成る造語である。
引用:「Wikipedia」

※ハードコアとは、「究極」を意味します。

もしくは、

a style of dressing that involves the deliberate choice of unremarkable or unfashionable casual clothes.
引用:「ケンブリッジ辞書」

とされています。また、ファッション界隈の方は、一般的には、「究極の普通」と説明されている方が多いです。そして、同時に、スティーブ・ジョブスのような服装という説明をされます。

今回は、「ノームコアが流行る」という矛盾と、私の心境について述べたいと思います。何というか、この記事を書きながら、色々思うところがあるので、、、、

以下で述べる、ノームコアとは、「ジョブスのような服装で、究極の普通である」とします。理由は、そのように定義づけしている方に発信したいからです。

「ノームコアが流行る」という矛盾

「究極の普通」が流行るという状態とは、どのような状態なのでしょうか。

「ノームコア=スティーブ・ジョブスの服装である」ならば、「スティーブ・ジョブスの服装=究極の普通」が成立しなければならないはず。

さて、スティーブジョブズの服装は、私たち日本人にとって普通なのでしょうか。



そもそも普通とはいったい何なのでしょうか。

私にとっての普通の服装とは、ほとんどの場合において、何かしらのミリタリー要素が含まれています。その理由には、前回執筆させていただいた「戦争とファッションについて」で述べさせていただきました。

しかし、このミリタリーファッションというのは、皆様にとっての普通なのでしょうか。私としては、ミリタリーファッションこそが究極の普通なのですが、多分そうではないはず。。。

流行とファッション

さて、少しファッションをわかってる風のYoutuberに指摘したいことがあるのです。それは、ノームコア=「究極の普通」と定義したのであれば、おすすめのノームコアコーデの紹介なんてするな!!!(笑)

ということ。

なぜなら、「究極の普通」は、人それぞれ異なると同時に、平均的なファッションというものも環境によって変化するからです。例えば、下北沢と田舎での平均的な服装は異なります。加えて、あなたの趣味嗜好は、絶対に他の人とは同じになることはないのです。

つまり、ノームコアが流行るという状態は、絶対にあり得ないわけです。

ファッション好きの風当たりの変化

さて、私は実は数年前まで、所謂いまのノームコアファッションをしていました。

その時、今でも覚えています。当時ある人に、「もっとおしゃれしたいとかって思わないの?」と言われたことを。

そして最近、所謂一般的に言われているノームコアにハマった彼は、当時の私のノームコアファッションをオシャレだというわけです。


私は、流行というのが嫌いなのです。なぜ私の嗜好が、時代の潮流によって、ゴミみたいに扱われたり、おしゃれだと言われたりしなければいけないのか。

私はずっと変わっていないのに。

自分の意見のない、ファッションわかってる系Youtuberのありがたい御言葉を鵜呑みにして、世間を酷評したり、賞賛したり。そんな人に傷つけられた人は少なくないはずでしょう。

私にとって、他人のファッションを指摘するということは、それ相応の覚悟が必要だと思うわけです。しかし、他人のファッションを物申す人に限って、全く自分の考えというのがないのです。

「ファッションYoutuberの〇〇が言うには、〜なんだよ!だから、〇〇が正解なんだよ!」

こういう手口の論調なのです。一応、論理学やら論文を触れてきた私からすると、目も当てられない。。。小学生の読書感想文かよ、と。

そういう意味で言うと、自分の周りにノームコアファッションについて燃え上がっている人を観察するのは、私にとっては踏み絵の機能を果たしているような気がします。

まぁ、今回は流行に考えもせずに乗っかるだけでなく、他人のファッションを貶す人に対してのメッセージでした。

続編:あなたが選んだ服は受動的選択では?

今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回のタイトルは、今回の話につながる部分が結構あるかと思われます。

目的もなく、なんとなくファッション先端系Youtuberの〇〇の動画でおすすめしていた服を漁って、購入してしまうあなたへ。それ、あなたの本当の欲しいものではないですよ、って感じの話です。

こちらのnoteは、服について全くわからなかった私が、服好きの話を聞き、哲学的に掘り下げていくアカウントです。ぜひ、フォローしてくださると、励みになりますので、よろしくお願いいたします。


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