“パワハラ潰し”
■はじめに
「パワハラする人は、何が気に食わないのか」
「パワハラする人の気持ちがわからない」
皆さんはこのように思ったことはないでしょうか。?
近年では、「〇〇ハラスメント」といった単語が増えてきていますね。
そのハラスメントに注目されるようになった代表的なものが「パワーハラスメント」と呼ばれるものになります。
通称“パワハラ”と呼ばれるこのハラスメントは、部下の精神的ストレスを増やすだけではなく、会社自体の成長を止めてしまうデメリットしかない行為です。
しかし、本人は
「自分のせいで会社の成長を止めている」
と認識をしていないことが多いです。
また
「パワハラをしている」
ということにも、自分自身気付いていない人が多い傾向にあります。
このような無意識でパワハラをしている人は「どのような心理状態なのか」
と疑問を感じますよね。
また、その中でも特に優秀な社員な人ほど、パワハラ上司の被害にあっているケースが多いのも事実です。
そこで今回は、パワハラする人の心理状態やその対処方法をご紹介していきます。
■なぜ自分では気づけないのか?
前述した通りパワハラをしてしまう上司は自分では気づかないことが多いです。
「なぜ?」と疑問に思う方もいると思います。
例えば
“イジメ”など、自分から主体的にやることが多いので、「いじめている」という自覚があります。
しかし、これがパワハラとなってくると話が違っていきます。
パワハラ上司は、自分より弱い立場を瞬時に認識した後、息をするように無意識にパワハラ行為を行います。
・明らかな雑用を押しつける
・相談をしても無視
・自分で考えろ と指導を放棄
このような行為を受け続けてきた結果、部下はストレスからうつ病などを発症してしまいます。
ここで「パワハラに気づけない原因」を3つご紹介します
①パワハラ上司の思い込み
よく「当たり前のように〇〇してくるよね」と言う方がいますよね。
しかし、パワハラ上司の場合では「当たり前」ではなく、単なる「思い込み」に過ぎません。
パワハラ上司も最初から「これしとけよ。」というスタンスの方は少ないです。
最初はお願いから始まり、次第に「言えばやってくれるのが部下」と言う認識に変わっていきます。
それから「言えば部下がやる」という思い込みが徐々に発生するのです。
この思い込みこそがパワハラ上司が、パワハラと認識していない原因になります。
②自己愛が強い
パワハラは、人種差別と似ている部分があります。
「このやり方でこの役職につけた」と言う人ほど、新たな考え方を受け入れることができなくなります。
自分以外のやり方は間違いと認識しており、どうしても「異なる方法」と言う発想が生まれません。
パワハラ上司は、思考と発想の貧しい人間になります。
この思考と発想の貧しさに気付くことができず、自分の指示以外の行動をする部下に対して憤りを感じます。
また、指示以外の行動をされると、パワハラ上司のプライドは大きく傷つきます。
その傷ついたプライドを取り戻そうとするため、部下への否定行為が始まっていきます。
特に、自分よりも効率がいい行動をした場合、パワハラが酷くなるケースは、パワハラ上司の「自己愛」があるためです。
③マイルド・サイコパス
近年では、かなり高い役職に就いている四人に一人が、マイルド・サイコパスと言われています。
このマイルド・サイコパスは、普段から聴き慣れているサイコパスとは少し違います。
もし、パワハラ上司がこのマイルド・サイコパスに当てはまる場合にはすぐにでも転職先を探した方が身のためになります。
その理由は、マイルド・サイコパスは、共感性と罪悪感の欠如が見受けられるからです。
パワハラをしても、普段からの立ち回りや人気(コミュニケーション能力の高さ)があるため、告発することが難しくなります。
また、訴えかけても聞く耳を持たないのがマイルド・サイコパスの特徴です。
パワハラ事態に罪悪感、不安要素がないため、不正に加担させられることもあるので、転職をオススメしています。
これらがパワハラをしている本人が自分の行為に気づけない代表的な理由となります。
特に、自己愛については誰にでもあるため、最初はパワハラをしない上司だったとしても、プライドを傷つけられることによって急にパワハラが始まることがあります。
パワハラ上司は、自分のことを必死に守りたい気持ちが強いことがわかったと思います。
■パワハラされやすい人の特徴
「他の人ではなく、なぜ自分?」
「自分ばっかりどうして、、、?」
パワハラ被害を受けている方はこう思うのではないでしょうか。
パワハラ上司は、いかに自分が安全なところにいて、部下を思い通りに動かせるかを考えます。
また、常にパワハラができる標的を探しています。
つまり、パワハラをしやすい人を探すのに長けているのです。
では、パワハラ上司はどのようなところに着目して標的を探しているのか。
パワハラされやすい人の共通点は、以下の4点が考えられます。
①真面目で優しい
優秀な人ほど仕事を任されると「断りきれない」人がいます。
自分の仕事を後回しにすることになってしまい、上司の機嫌を損なうことがないよう雑用でさえ優先的にやってしまうことがあります。
②明るいムードメーカー
実は、会社に入社した時から明るく、みんなの中心になるムードメーカーこそパワハラに会いやすい人が多い傾向にあります。
その理由は、周りからのイメージを保つことにあります。
また、誰にも相談できない人が多く抱え込んでしまうため、パワハラ上司もそれに漬け込んでいきます。
③マイペース
マイペースという言葉を聞くと、個性なのではないかと感じる方もいます。
しかし、その場の空気感を乱すようなマイペースさはパワハラ上司をイラつかせ、標的にされやすい特徴になります。
④謙虚すぎる人
優秀な人は、謙虚な人が多い傾向にあります。
何を言われても「いやいや、そんなことは、、、」と言っていると、パワハラ上司が馬鹿にされていると感じたり、「何を言っても大丈夫だ」と徐々にパワハラを開始していきます。
みなさんはパワハラを受けやすい人の特徴に当てはまりましたか?
特に自分の仕事が終わらないのに、仕事を引き受けてしまいがちな人はその弱みにつけ込んでパワハラを受けやすくなっていきます。
そうならないためにも自分の仕事を優先させていき、時間内に終わるように計画を立てていくのがベストになっていきます。
■パワハラ上司を追い込む方法
ここで逆にパワハラ上司を追い込む方法をいくつか紹介していきます。
「こんな上司の下にいるのは無理。」
「パワハラ上司に、やり返したい。」
そう毎日、考える人もいるのではないでしょうか。
実際に、パワハラ上司に地味な嫌がらせをして退職をさせた方もいます。
先にも書きましたが、パワハラをする人の心理状態として「自分よりも弱い立場」を狙うことが分かっています。
また、パワハラ上司がどの心理状態にいるのかを理解しているだけで、とことん追い込む方法が分かってきます。
ここでは、タイプ別の「上司の追い込み方」についてご紹介していきます。
心理学的にも実証されているものや、実際に追い詰められた方法をご紹介していこうと思います。
①反撃させない
空気感を気にしてしまう人や、緊張してしまう人にオススメのやり方です。
王道とは、「堂々と振る舞う」ということです。
例えば、初期段階として「大きな返事をする」ということが含まれます。
パワハラというのは、気弱な人が被害を受けやすい傾向にあります。
そのため、はっきりとした返事をするだけで「しっかりとした人物」と見られます。
また、「声が小さい」などと言われることがなくなるので、注意をされる要素が一つ減ります。
そのため、パワハラを受けた際の大きな返事こそ、パワハラ上司への「反撃できない状況」を作り出すことができるのです。
②意見を潰させない
パワハラ上司への最大のストレスは「意見を言われること」になります。
パワハラ上司は、自分よりも優秀な部下の意見を「どのように、なかったことにするか」に重点を置いて考えます。
そのやり方は、部下よりも大きな声を出して遮ったり、資料を渡しても目を通してもらえなかったりと様々です。
その汚いやり方に押し潰されてしまうと、優秀な社員でも「意見すらできない人」と周りに認識されてしまうのです。
そのような理不尽なやり方を打破できるのが「王道×〇〇」なのです。
堂々と意見を言う。
堂々と書類の確認を取る。
このような行動をとるだけで、周りからの印象も変わり味方になってくれる人が多くなります。
つまり、「王道×〇〇」をするだけで、パワハラ上司は優秀な社員の意見を潰しにくくなりストレスを抱えさせることができます。
③降格させる
最近では、パワハラ被害の相談窓口も据えてきたと思います。
車内でも、カードや張り紙が貼ってあるところがほとんどです。
その張り紙が貼ってあると「この会社はパワハラ対策をしている」とおもうかたがいます。
しかし、それが落とし穴になる可能性が高いです。
張り紙に書かれている番号が「社内受け付け」の場合があります。
社内受け付けの場合、相談窓口は会社の一部の部署となります。
その場合、勇気を振り絞って相談をしたとしても対応が遅れたり、被害者への説得が開始される時があります。
そして、その後にパワハラ上司への忠告になります。
忠告を受けたパワハラ上司は、どうなるか。
考えるだけで、震えると思います。
このような「相談窓口詐欺」とも言っていい社内受け付けは、被害者の心をへし折る最大の原因なのです。
そんな悲惨状況でも、法律で助け舟を出してくれるのが「強行突破」のやり方です。
強行突破のやり方は簡単です。
「移動願いか退職願を突き出し、会社に行かない」
これだけになります。
最近では、退職代行もあるので変な緊張や押し切りを受けずにできます。
その後の注意としては、会社からの電話に出ないことです。
会社への連絡は、自分が落ち着いて冷静な判断ができるまでしないことがベストになります。
そして、パワハラ上司への仕返しとしては
「会社に出勤しない」
「電話にもでない」
のダブルパンチを喰らわせることで不安と後悔を煽ることができます。
そして、社内受け付けの相談窓口もパワハラ被害を受けているのを知っているため、対処するしか選択肢がありません。
この対処をしなかった場合、被害者が公表することで法律上「会社名の公表」をしなくてはいけないからです。
会社という組織ごと動いていると知ったパワハラ上司は、毎日が憂鬱になります。
まして、降格になった際には必ず「理由」が付き纏うからです。
仕事面でパラハラ上司に大打撃を与えるには、このやり方が一番になります。
④ノイローゼにさせる
「どうして?」「なんで?」と聞いてくる部下が最も苦手なパワハラ上司。
コミュニケーションが苦手なパワハラ上司が、「一から説明しないと聞いてもらえない」という状況は精神的にダイレクトにくるストレスです。
また、「自分で考えろ!」と怒られたとしても「分かりません」と反応してしまえば、人望がないパワハラ上司は他人に頼むことができません。
結局、説明する羽目になってノイローゼになっていきます。
そのほかにも、自分の思い通りの行動をしてくれないのもストレスになるので、パワハラ上司の前では仕事ができないフリをするのもいいかもしれません。
⑤能力の高さを思い知らせる
パワハラ上司は、優秀な社員の能力の高さを全否定します。
しかし、その行為は優秀な部下の能力の高さを知ることが出来ないということです。
今は手軽に転職ができるサイトなどがあります。
その中からでもいいので、今よりも自分の能力が発揮できる有名企業に転職するだけでいいのです。
パワハラ上司は、自分よりも劣っていると考えていた部下が「幸せそうに転職した」という事実を受け入れがたい状況になります。
転職報告をした際には嫌味を言われるかもしれませんが、パワハラが横行している会社は改革が起きない限り、潰れていきます。
何を言われても笑いながら聞き流すことで、さらなる屈辱を与えることができます。
以上が「パワハラ上司の仕返し方法」になります。
最初は、手軽にできる1と2を実践してみるのをオススメします。
パワハラ上司へのやり返しも重要ですが、自分がいかに緊張せずに行えるかが大切な点になります。
実際に上記のやり方で、パワハラ上司への仕返しを成功させた方達もいます。
法律を味方につけ、社内の人間も味方につけられるのが上記の方法になります。
ぜひ、パワハラ上司に弱音を吐かせてみてください。
■被害者はなぜ助けを求めないのか
パワハラを受けたことがない人にとって
「なぜ、助けを求めないのか」
と疑問があがることがあります。
パワハラ上司が怖いから行動できないという考え方もあり、実際に脅されて行動ができない人もいます。
しかし、パワハラ被害者が助けを求められない最大の理由は以下のような理由が考えられます。
①反芻(はんすう)状態
嫌な記憶を繰り返し思い出すことを、心理学用語で反芻(はんすう)状態と表現されています。
この反芻状態に当てはまる人の特徴として、ネガティブな思考や落ち込みやすいという特徴があります。
そして、そのような特徴の中でも特に現れる症状は、ストレスを感じる場面になると無気力状態になってしまうことです。
無気力状態になると、周りからのフォローや自分の身の回りに気を配れなくなるので、次第に家の中が荒れ始めます。
また、判断力も鈍ってくるので「迷惑をかけている分、やめられない」と感じ、自ら助けを求めることをやめてしまいます。
この状態に陥った場合は、自分で気づくのが難しくなってきます。
S N Sも見ることが少なくなっていくため、「パワハラを受けている」と客観的に見ることが難しくなっていきます。
そのため、周りの人が手を差し伸べるか、身体が壊れまで気づかない人が多い傾向にあります。
この反芻状態に陥ってしまった人は、なかなかネガティブ思考から自力で逃げ出すことガッ難しいため、精神科に行くことをオススメしています。
②会社への依存
パワハラを受けている人は、家から会社までの通勤の往復のみをします。
趣味などの新しいことへのチャレンジができなくなり、会社への依存度が増していきます。
人の脳は、新しいことにチャレンジしていくことで衰えを抑制していきます。
特にその中でも重要視されているのが「リラックス状態」になります。
パワハラを受けている人は、仕事に対するプレッシャー、パワハラ上司からの監視の日々に怯えています。
また、家でも明日のことを考えてしまうためリラックスすることができません。
リラックス状態がなくなっていくと、冷静な判断や助けを求めることができなくなります。
そのため、「こんな自分でも雇ってくれている」と感じるようになります。
パワハラ上司が怖いという理由だけではなく、「自分には会社しかない」という共依存状態になってしまっている可能性があります。
③誰にも話さず、精神科へ行く
今までの記事をお読みになった方は「えっ?」と思われるかもしれません。
その理由は、この記事では「誰かが手を差し伸べる」などを書いているからです。
しかし、手を差し伸べることが相談することではありません。
最新の脳科学によると「嫌な記憶を喋ることで、さらに嫌な気持ちに塗り替えられる」ということがわかってきました。
①でもご紹介した反芻(はんすう)を自分で行うということです。
脳というのは、人に話したり行動したりと、繰り返していくことで記憶に定着させていきます。
つまり、嫌な記憶を繰り返し喋ることで記憶に定着していってしまい、フラッシュバックを起こす引き金を自ら作り出すことになります。
実際にフラッシュバックを起こしてしまうと、大切な人を傷つけてしまったなどの実例もあります。
そのようなことが起きないように、心身の不調を感じたら相談せずに精神科に行くことをオススメしています。
三点と少なく感じるかもしれませんが、多くは「周り見る余裕がない」ところから始まっていきます。
人は余裕がなくなると視野が狭くなっていくので、かなり近い存在にしか目が行きません。
つまり、指示を出してくるパワハラ上司と自分という対面になってしまいます。
恐怖を感じていることもプラスされていくので、どうしても嫌な人物に目が行きがちです。
このようなループにハマると、パワハラから抜け出せなくなってしまいます。
恐怖の地獄ループは、蟻地獄のようにハマったら簡単には抜け出せません。
しかし、ふと「自分やばいな」と感じる機会があった場合が必ずあります。
そのときは必ず「その状況を見つめ直す」ということをやってみてください。
心理学では、このやり方を「マインドフルネス」と呼んでいます。
まず、今の状況を一通り紙に書き出してみる。(パワハラ、心身不調など)
その後に、パワハラ上司への不満を書き出す。(ムカつくなど)
一通り書き終わったら「自分はどうしたいのか(退職したい、やり返したいなど)」を考えてみる。
そして最後に「どうしたらいいのか(退職代行を頼むなど)」を調べて書き出す。
実際のマインドフルネスには、まだまだ手順がありますがこの4つの手順を踏むだけで視野が広がっていきます。
このメモは、スマホのケースなどに挟んでおくと「自分がネガティブ思考に陥りやすい場所」などがわかるようになります。
パワハラを受けている時の脳の状態は、ストレスで萎縮して考えることをやめています。
いかに自分がリラックスできる行動を取れるかで、パワハラ被害を客観的にみることが可能になります。
■さいごに
ここまででパワハラ上司の心理状態やその上司の追い詰め方法がわかったかと思います。
パワハラというのは一種の「依存症」に似ていると言われており
・部下に対する異様な執着。
・自我のコントロールができない。
・頻度が増え、やめられない
このようなことが、依存症の特徴と似ているのです。
これらはアルコール依存症などの類と同じで、本人の意思や周りからの助言がないとやめるきっかけを作り出すことができません。
また、その事実に気がついていない場合もあるので誰かが声を上げることで、パワハラがなくなる一番のいい方法になります。
パワハラというのは、国が認めている労働基準法違反です。
胸を張って声を上げていいものになります。
それでも「自分の今後が怖い」という方もいると思います。
その場合は、転職先を探しておく。
法テラスなどの無料相談、労基への相談。
周りの人(S N Sの人でもいい)に相談する。
自分の逃げ道を確保しておくことが大切になります。
「逃げるは恥だが、役に立つ」
このような言葉が話題になりましたが、
「逃げ=恥」ではありません。
人は環境によって大きく人生が変わっていきます。
その環境を変えるには、待っていてもしょうがない。
その場で、目を瞑って自分の実力や存在を認めてくれる職場を想像してみてください。
一歩を踏み出さない理由がなくなると思います。
自分に悪影響を与える環境や時間ほど、無駄なものはありません。
ぜひ、今回の記事を参考にして周りの力も借りつつ、環境を変えてみてください。
自分の視野の狭さに驚くと思います。
パワハラ被害に遭っている方が一人でも減らすことができれば幸いです。
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