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【スランプ】絵が描けなくなった原因について

noteにもイラストを投稿されている方が多いと思います。
かくいう私も、社会人になってからイラストを描くようになりました。

ただ、現在は創作意欲が枯れた状態……いわゆるスランプです。

何かを描きたいという、漠然とした思いはあるのですが、
「じゃあ何を描くか?」と考え出すと、何も浮かばないんです!

今回は、自分がなぜ絵を描けなくなったのか、思い当たる理由について書き出し、
それを踏まえて対策らしきものを検討していきます。

この文章は、自分の考えを整理するために書き始めたものですが、
同じような悩みを抱いている方に、少しでも共感してもらえる部分があれば嬉しいです。


絵を描くようになったきっかけ

まず最初に、自分がイラストを描くようになったきっかけを、箇条書きで説明します。

① 小中高と、「絵が下手」というコンプレックスがずっとあった。

② 当時はデジタル環境がなく、紙に描くのが普通。
 線や塗りをミスった時のリスクが大きいので、難易度が高く、諦めていた。

③ 社会人になってから、金銭的に余裕ができた。
 これを機にデジタルで絵を描いてみようという気になり、
 iPadを買い、同時に練習も始めた。

学生時代、周りの絵が描ける友人を見て、
「自分の思ったことを絵で表現できてカッコいい!」と思っていました。

つまり、クリエイティブな人に憧れていました。

【原因1】SNSに投稿することで、比較や評価を気にしてしまう

こうして念願のデジタル環境を手にいれた私は、
コツコツ練習しながら絵をTwitterに投稿し始めました。
ちなみに女の子の絵ばっかりです。

最初に投稿した絵なんて、今見れば下手すぎて困惑するレベルです。
それでも、いいねをつけてくれた人がいて、飛び上がるほど嬉しかったのを覚えています。

絵を完成させるという達成感と、「いいね」という報酬をもらえる快感。

この二つに突き動かされて、しばらくは下手なりにも投稿して満足していました。
(写楽の大首絵っぽいものばかりなんですけど)

しかし、しばらくすると、多くのSNS絵描きが直面する問題にぶち当たります。

◆いいねの数が気になり出す!
◆自分より上手い人がいっぱいいる!

あの人は「いいね」をいっぱいもらっている。
あの人はとんでもない緻密な絵を描いている。

「私の上位互換」が星の数ほどいる、と感じました。

絵を投稿した時点で、素人だろうが神絵師だろうが、
Twitter上という同じ土俵の上に立ちます。

そうなると、いいねやRTなど、数の差によって嫌でも比較できてしまうんですよね。
絵描き歴やフォロワー数等、もちろん背景は違いますけど。


こうして、「いいね」の数を機にするようになった私は、
「いいね」の数 = その絵の評価?
という、アカン思い込みに至りました。

こうなると、絵を描くのを楽しめるわけないですよね。

投稿した絵は悉く「査定」されるわけだし、「低評価」の可能性もありますから。

【原因2】完璧主義

これは、自分の気質に由来すると思います。

昔からの完璧主義が、絵を描く上でも発揮されてしまい、
0(全く描かない)か100(できる限り頑張って描く)でしか絵を描けない!
というメンタルに陥ります。

「100」の絵を描くためには、
・ バランスよく人体を描かなければならない
・100%自分の力で描かなければならない
(たとえば、3D素体やイラスト素材を使いまくるのは「ズルい」と思っていました)

と意気込んでしまい、いざ描こうとするとガチガチに固まってしまいます。

趣味で絵を描くのは楽しいことのはずなのに、何故か縛りプレイをしてしまうんです。

【原因3】手段の目的化

とにかく実力をつけなければと、人体の描き方などの本を買って練習ばっかりしていました。

ただ、その時の目標は「自然な人体を何も見ずに描けるようになること」であり、
「何か(好きなシチュエーションの絵など)を描きたい」
という希望はなかったと思います。

絵を描けるようになること(手段)によって何かを伝えたい(目的)はずなのに、
絵を描けるようになることが一番の目的になってしまっていました。

その結果、何かを描きたいと思っても、
特に思い浮かばない事態に陥ってしまいました。

【原因4】描きたいものがなくなった

前項の「手段の目的化」から繋がりますが、絵の練習だけをしていくうちに、
「絵を通して表現したいもの」がなくなっていきました。

漫画やアニメを好きになっても、描こうとまでは思わない。
漫画を書きたいという漠然とした思いはあっても、ネタが全然浮かばない。

原因として思い当たるのは、個人的に最近アニメやドラマ、漫画、小説、ゲームなどの創作物に触れる機会が減ったことです。

こうしたインプット不足により、アイデアも少なくなったのではないかと思われます。

【原因5】描かなければという焦り

絵師の端くれを自称していながら、コンスタントに絵を描けていない。

そう認識するたびに、
「描かなければ」という漠然とした焦りが出るようになりました。

「とにかくアイデアは出そう」と、毎日イラストアプリは開くものの、
結局何も思い浮かばずに悶々とします。

「〜しなければ」という強迫観念が(何故か)働き、
絵を描くのが義務であるかのように考えてしまっているようです。

おそらく、
・絵を描ける自分でいたい
・クリエイティブになりたい
という憧れの気持ちが作用し、そうではない自分が許せなかったのかもしれません。


【対策】じゃあどうすればいいんだ

ペンが進まない理由がいくつか見えたので、対策としては、
今までの「絵を描けなくなった理由」をひっくり返せばいいのでは?

つまり、
・他者との比較をするな
・完璧じゃなくていいし雑でもいいから描け
・「絵を通して伝えたい何か」を見つけろ
・インプットを増やせ
・焦るな 描きたいときに描け

ということになります。

これらのうち、心のあり方など、すぐには変えられないものを除いて、
実践できそうな対策を考えてみました。

① インプットを増やす

「このキャラ/シチュエーションを描きたい!」とワクワクする機会がない、
つまりアイデアがないということは、
アイデアの素となるインプットが少ないのではないか。

アニメや漫画などのインプットをすれば、
それが必ず創作のネタに繋がるわけではないと思います。

大量のインプットのうち一部分が、自分の心の琴線に触れ、
さらにその一部が「こういうの描きたい!」と思わせる推進力になるのではないでしょうか。

そう考えると、インプットが少ない人より多い人の方が、
創作のアイデアをいっぱい持っているし、
成果物をより多く出せる可能性が高いのではないか?

こういうことじゃないかと思う(50%という割合は、あくまで仮定です)

才能ある人たちが作った良いものを自分の糧とするために、
より多くの創作物に触れることが大事かもしれない
、と感じます。

② まとめから始めてみる

絵を通して伝えたいことが浮かばない場合は、
勉強していることや、最近知ったことを、絵を使ってまとめてみるのはどうでしょうか。

例えば、日本の装束の種類や着方について。
部位ごとの筋肉について。
カクテルの種類について。

こうした、自分の興味のある事柄を、絵を使ってわかりやすくまとめてみる。

これならば、自分用の資料にもなりますし、
見た人の役にも立つかもしれません。

ただ、こう言っている自分が、そういうまとめをまだ作っていないので、説得力は乏しいかもしれません……。

作りたいとは思っています!!


まとめ

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

ここまでの文章を書きながら、
自分にとってイラストを描くこととは何か、と考えたとき、
今の私から出る答えは「スキルの一つ」でしかないと気づきました。

デジタル環境で絵を描き始めたばかりの頃の、
「思い通りには描けないけど、女の子が描けている!嬉しい!」
という楽しさが抜け落ちていることが分かりました。

絵を描くことって、本来は楽しいことだったはずです。

上手い絵を描いて、名声や仕事に結びつけようとせず、
純粋に緩く楽しめるよう、少しずつ考え方を戻していければいいなと思っています。

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