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レア生地のカバーオールは、とても優しいやつでした【ユーロワーク】【ビンテージ】

こういうヴィンテージを着たいんです、僕は。

かなり古そうなフレンチカバーオール。
20s-30sくらいでしょうか?
私には詳しく見分けられませんが、どんな年代であれ、
この一着の持つ雰囲気は見事に古くて新しいです。

最も特徴的なのはこの生地。
フレンチカバーオールの定番といえば、コットンツイルやモールスキン、
メティスやリネンキャンバスなんかもたまに見られます。
がしかし、こいつは違う。

https://youtu.be/v0VJp2rqb8s

分かるでしょうか、この弾力。
そして、もちもち感。
コットンリネンや、リネンツイルでしょうか?
あるいはウールやシルクが混じっているのか...
気になるところですが、
とにかく素敵な生地なんです。

やや肉厚でもちもちな生地。
リネンやメティスでこのくらいの厚みだと、
普通はもっとかさかさ感が出てしまう。
こちらはもう、まるでスウェットのような
やわらかさともち感です。

また劣化の仕方ですが、
リネンのようにネップが出るというより、
毛玉や毛羽立ちに近い風合いをしています。

ウールだともっと毛玉感が顕著だろうし、
やっぱりシルク?
でもリネンかもしれません。
はっきりとは分かりません。
とにかく、好きな生地なんです。

くったりとやさしく体を包み込んでくれます。

使い古されたボタンも雰囲気ばつぐん。
メタルボタンが使われているし古そう。
胸ポケットのななめスリットも、
フランスの古いディテールですね。

いちばん下のボタンにいたっては、
さびさびで生地にまで色が移っています。
かわいいですね。

そしてこの色落ち。
グラデーションな落ち加減も、
霜降りな落ち方もさいこうです。

元々はネイビー系のお色のよう。
袖を捲ると、波打ちぎわのような、
綺麗なグラデーションが覗きます。

背中は油染みや、水錆びでしょうか。
うすーく、良い具合にグラデーションしています。

汚れのはずなのに、なんて綺麗なんでしょう。
赤レンガのような素敵なお色、表情です。

サイズ感もぴったり。
癖がない形なので、普段の服装にすんなりマッチします。
それでいて雰囲気むんむん・・・ここまでくるともう出来すぎですね。
探しても見つからない一品、非常に運がいいです。

かなりハードな使用度のもはやアンティーク品ですが、
どこまでもやさしい雰囲気の一着。

大切に着ていきたいですね。


イカサ

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