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【南魚沼市石打小学校で授業】

一つの小さな出会いをきっかけに授業をさせて頂きました。

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きっかけ

南魚沼市の商工観光課へ雪まつりの件で挨拶に行った際に、偶然地元の小学生が道の駅で授業発表のためにご飯を振舞っていた時に遭遇したのがきっかけ。とても興味深かったので色々と話しかけたり、先生に名刺を渡したのも、今回の件に繋がった。

「あの人何だったんだろう?」という謎の氷屋の存在を気に掛けてもらえたことに不思議な感慨深さを感じました。縁を若い人達からもらえたのはこれまでには無かった経験。

ちなみにこの人大丈夫なのかな?という教員の方々の疑問は、地元で活躍される観光業の方と繋がりもあったお陰で助かりました。講演者の一人として名を連ね、ミーティングの際に参加者名簿で私の名前を見て「あ、この人ね!」という話があったそうで、南魚沼市で謎の氷屋の信頼性を担保して頂きました。倉田さん本当にありがとうございます🙇

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経歴は一瞬で終わらせ、そもそも私は何故この事業をやっているかを説明。子どもたちと一緒にかき氷を販売した写真を見てもらい、何をしたいのかを伝える。

生き方講演会③

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「色んな経験をすると良い」が今回のテーマ

地元を知るためには、比較すべき対象や、視点が必要になる。地元にい続けるということはこの比較や視点というメタ認知が生まれにくいこともあり、今回は南魚沼の超軟水(硬度7)とフランスのコントレックス(硬度1450前後)の飲み比べてもらうことにした。
五感で感じ取るものは嘘をつかないので、それぞれが感じ取る違いにも目線を向けられることも出来るけど今回はそこまでの時間はないので割愛。

石打の生徒は既にお米の美味しさは説明できるが、何故水が美味しいのかの説明はしてこなかったと思ったので、お米との連動性をもって進めてみた。

あとは、水という限られた資源が何故魚沼地域では豊富なのかという話に発展させ、なんとなく地元を知る機会にしてもらいたいなと思っている。

水の飲み比べ

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変更tori生き方講演会②

コントレックスを飲んでもらうと、反応は想像以上に悪い。一口飲んで、もう飲めないという子が九割。飲めなくはないという生徒が1割。
牛乳みたいという表現をした子がいて、センスがあるなと思った。
個人的に「降ってきた雨を飲んだ時の味」と表現し、まあまあ共感頂く。
その後に南魚沼の水を飲んでもらい、「違和感がない、匂いが違う、甘い香りがする。飲みやすい。甘い。」などの感想を頂く。いつも飲んでる水道水から、塩素を抜いた状態だから甘い香りを感じるのかも。
【ちなみに甘さを感じやすいのはマグネシウムが少ないから。そして飲みやすさはカリウムが影響していると後で調べて分かった。】(追記)
フランスでは硬水が多いから、フランス人にとっては違和感ないかもしれないし、水自体に上とか下とかランク付けするものでもない訳で、使い分けや特性を知って欲しいという説明

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実は、授業前に先生から、生徒が校舎内の水と体育館の水で味が違うという話をしていた。それを聞いてピンときたんだけど、校舎はそもそも屋上に貯水タンクがあるのが一般的で、週末明けとかになると教員は蛇口から水を出し、貯水タンクの底に溜まった塩素多めの白い水を抜くという作業がある。
そして、体育館は校舎の貯水タンクとはつながっていないようで水道水を引っ張ってきている感じなので、生徒は既に水の違いを敏感に感じ取れているのではないかなと思っている。

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最後に、宿題。何故、石打の水は美味しいのか?自分なりの答えを出してもらえたら良いなぁと思っています。
正解は自分の中にしかありませんと、ちゃんと伝えました。
そんな感じで前半戦終了。

後半は実践報告と質疑応答。

実践報告

変更生き方講演会①



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おおよそ、答えの存在しない模索という観点で活動の説明。

質疑応答

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・何が一番大事ですか?
お金以外にも大切なものがあって、大切な人とか、自分の生活リズムに合うかどうかとか、後悔しない生き方を選べるかとか、幸福度の価値観について答えたような記憶があります。

・今しかできないことってなんですか?
10代20代30~40代~とそれぞれ出来ることが変わってきたりするという話をしたような。体力や経験や、年齢によって違う年代との付き合い方にも違いが出たり。

・お金とやりたいことの両立についての話で、自分の人生設計を考えてこの活動は全然お金にならなくてもあと数年は続けられるかな、と答えたような。最悪教員で働くし自分の可能性の最大化を伝えられるために活動をやっている、的な話をした気がします。

色々とあったけど、答えた側はその時真剣なのであんまり覚えていません💦
昔なりたかった職業は食に対して割とこだわりがあり「桃のお店」と「ケーキ屋さん」ということである意味今にも繋がっている要素はあります。

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世の中に色んな人がいるということを「公教育」である学校を通して教えるのはとても難しいので、外側の人間として教育を支えるという意味で私は社会起業家と名乗りました。色んな経験を、教師をしながらも学べるほど行動力やエネルギー量があれば良いんだけど僕は無理なのでこういう形で進めています。働き方についても、色々と思うところありますので。

そんな感じで、どんなに大人が真剣に向き合って熱量高めて対話しても、給食の時間には忘れたり。
いずれフランスの水を飲んだことだけでも覚えていてもらえれば幸いだなと思っています。

こちらこそとても良い経験になりました。ありがとうございました。


~facebookの所感より~

生徒というよりは人と接する感じ。質問も本質を突いている。センシティブに感じ取る力を強く持っているのは、南魚沼が自然と深く接する生き方をしているからなのかも。
地元の超軟水(硬度7)とフランスの超硬水(硬度1400)を飲み比べてもらい水の違いを分かりやすく感じ取ってもらう。コントレックスを飲んで「牛乳っぽい」っていう表現をしていて、カルシウムやカリウムとかを感じ取れているんだなぁと感動。
「何故地元の水が美味しいのか?」はこの先の宿題。
みんな良いセンスを持っていてしっかりしていた。アンケートが楽しみ。
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