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「頑張らなくていい」論では生きられないという話

昨今のエッセイや生き方指南書では、随分と
「頑張らなくていい」「家事も料理も手抜きでいい」「完璧主義じゃなくていい」という内容で溢れている。

しかしその考え方は、余計に私を苦しめてくる。
私にとっての「頑張らなくていい」は、丸一日ベッドで寝転がりながらスマホをいじり続けることである。
「家事も料理も手抜きでいい」は、辛うじて服を洗濯乾燥機に詰め込んで乾燥が終わってもそのまま一晩取り出さず、出前館でハンバーガーや回転寿司を注文することである。
「完璧主義じゃなくていい」は、もともと完璧を目指してなんかいないから、私には関係ない。

否が応でもいずれ散らかって汚れる部屋や崩れる体調のつけが回ってくるのは、他でもない私だ。

私のような人間は、頑張らないと「頑張らなくていい」ところまでの水準に到達しないのである。
毎日本当に疲弊している。「頑張らなくていい」と自分に言い聞かせないとならない世の中の優秀な人たちは大変だなと思うし、羨ましくもある。

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