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【レビュー】『TANG』

ほとんど映画を観たことがない映画初心者の、備忘録としてレビューを残します。
カナリ個人的で的外れな内容もあるかと思いますので、その点お断りしておきます。

『TANG』
2022年 1時間55分 三木孝浩監督

●あらすじ・ストーリー

無職でゲームばかりしている春日井健(二宮和也)は、弁護士の妻・絵美(満島ひかり)に家を追い出されてしまう。人生の迷子状態になっている健は、ある日、記憶を失った迷子のロボットと出会う。健は「タング」と名乗るそのロボットと、冒険の旅に出る。

yahoo検索ページより

●レビュー
★★★☆☆(星3つ)
二宮和也さん主演の映画。
Amazon primeで視聴。

Amazonのページでは、二宮さんが泣いているシーンが写っていたので、感動系なんだろうなぁとは思っていました。
そしてその通り、泣かされました笑

途中、かまいたちさんの登場シーンではちょっと調子が変わりましたが…汗、終わり方は涙でした。

ハッピーエンドの展開は嬉しいし、家族間のいざこざも解決。その姿はやはり見ていて気持ちが良い。

ただ、いざこざの理由がなかなかヘビーなので、どうするのかな?と思ったけれど、面白かった。

ただ、終始のめり込んで見る様なカタチにはなれなかった部分があって、(ギャグ要素があったことでちょっと冷めてしまったかな…)星3点。

主人公とヒロインが医者(研修医)と弁護士というハイスペックな職業なこともあって、ちょっと入りきれなかったのもあるかな。

でも、夫婦間の苦悩としては想像できるところはあった。(収入差の面ではなく、何もしてくれないところ。)

原作を知らなかったので、メインであるロボとの関係性をどう問題解決に繋がるのかと思ったが、「あぁ、そういうふうに繋がるのね」と納得。
ただ、この点も、どこか遠くから眺めている感覚で、入りきれていなかった証拠だと思う。

物語云々も良かったのだけれど、それよりも、私は言葉の使い方や表現方法の方が面白いと感じた。

・ダメダメなロボと健のことを表した一言
・健の流す涙の表し方
・タングのセリフ「回復した」
・「きっと大丈夫」をコルク栓で伝える描写

●真似したい点
・別の場面で出た言葉を、それより後の場面で再度登場させ、しかもそれを別の人物が使うところ
・ラストの盛り上げ方
・言葉選び

●最後に
家族には色々な悩み事が一つや二つはあるものだ。それは、どちらかが我慢しているといずれは爆発してしまう。
しかしその家族間の悩みを解決するのはやはりその当事者である家族の中の誰が行動してこそ。

行動のキッカケになるものは、第三者かもしれないし、思い出深いアイテムかもしれない。
何がキッカケになるかはわからないけれど、それが爆破する前に解決できるならそれに越したことはない。しかし問題がヘビーであればあるほど、そして時間が経てば経つほど解決は難しくなる。

今回はいきなり現れた旧型ロボットのタングがキッカケになったが、こういうシチュエーションは現実世界ではまぁない。
しかし、タングの何も知らないからこそ色々と知りたがるところ、無条件で信頼してくるあの感じは、まさに子供の姿だなと思った。

この映画では、私は家族の絆や在り方について深く考えさせられた。

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