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「銀河鉄道の父」を観て


最近映画は観ますか?

映画はたまにしか観なくなりましたが、朝の散歩のときの友達の話を聞いて、少し心が動きました。

その映画は「銀河鉄道の父」。

というのも友達も映画を観て、多いに感動して泣いたそうです。

そして時間があるのならぜひ観てくると良い勧められましたが、ちょっと観ることを迷いました。

というのも宮沢賢治には興味がありますが、その父の映画は、多分父親が宮沢賢治に対する思いを表現されていると思いましたが、そこまで興味が湧かなかったからです。

でも今日観ないと、いつか観に行こうとは思わないという気持ちと、時間があることもあって、この映画を観に行ってきました。

最初は映画を淡々と観ていましたが、そのうちに考えさせられることが出てきました。

それは、この映画では人が死ぬ映像が3回出てきます。

それが衝撃的に心に残りました。

1回目は祖父、これは年齢が上がると避けようがないことですが、悲しみには変わらないです。

2回目は肺結核で娘、賢治の妹です。

この当時不治の病とされていましたが、どれだけ家族、そして親がいたたまれなかっただろうかと思います。

子供が親より早くこの世から去ることへの理不尽さ、それであっても残された家族、とりわけ兄である賢治の悲しみも父として支えなければならなかったのは、大変だったと思います。

3回目は肺結核で賢治です。

賢治が生きている間に出版されたのは、たった2冊だそうです。

それ以外は父親の手によって世に送り出されたので、多くの人に知られることとなったそうです。

父親にとって賢治の作品は、賢治そのものだったのだろうと思います。

この当時は肺結核が不治の病であったこともありますが、父親が賢治が生まれてから一生涯に渡って愛を表現している、この映画に泣けてしまいました。

映画を見終わると、自分が親よりも長く生きていること、医療が昔に比べて発達した現代に生きている幸せを充分に感じました。

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