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リワーク日記89 仕事の苦手はテクノロジーでストレスフリーになろう!

皆さんは年末年始はゆっくり休めましたか?私はゆっくり休めました!実家の両親にも会い、旧友たちにも会いました。主治医にも無事に繁忙期を乗り切れたことを報告しました。主治医もだいぶ心配してヒヤヒヤしていたそうです。それはそうですよね。ついでに自立支援延長の診断書を貰いました。お薬の量も変わらず、まだまだクリニック卒業は遠そうです。でも良いのです。ゆっくりひとつひとつ焦らずステップを上がっていけば良いのです。

そうしてあっという間に仕事始めを迎えました。休みボケでぼんやりしている年始早々、胃の痛む苦情を顧客から言われたりもしましたが、大好きなラテとドーナツをコーピングに使って乗り切れたのは我ながら冷静で良い対応でした。ストレス対処法がいよいよ定着してきたかもしれません。ですが、初日から苦情をよこすなんて年始とは思えないほど荒んでいますね。余裕がなさすぎです。というより、きっとその人も幼少期からずっとそういう言われ方をされてきたんだろうなという様子が見え隠れして侘しい感じがします。

世の中も自然災害に航空事故に政治不祥事にと、不穏すぎる空気です。とても年始の雰囲気とは言えません。こういう時にニュースをまともに見続けてしまうと精神的にダウンしてしまいやすくなります。暗い気分は伝染するものですし、私のように影響を受けやすい人は特に意識してニュースをシャットアウトすることがメンタルコントロールに必要です。まずは自分の健康を大事にしたいです。

さて、これまた年始早々ネガティブな話ですが、つくづく思うのは私は仕事には向かないなぁということです。きっとどこかには私にもできる仕事があるのでしょうが、それを見つけるのは至難だなぁと思います。というよりも、年々仕事で要求される能力要件が非現実的なものに変貌していっている気がします…。

今の仕事で求められるのは、マメで緻密で正確で処理速度が速く同時に複数の業務をさばけて記憶力が抜群で業務の全てを細部まで完璧に理解していてそれに完全に沿った形で成果を挙げ続け、しかも全ての関係者に対して漏れなく相手の機嫌を損ねず問題を一つも発生させずに要求を通す能力を備えていることです。何だそれ。あまりに不可能すぎて今の10倍の給料でオファーされても断ります。

まあ、前の仕事ではそれらに加えて、内部統制上の煩わしく複雑で非合理で瑣末なルールを喜んで身につけて守る能力と、進捗・成果を毎月2回社長に直接説明し納得を得る能力が求められていましたから、それが免除されているだけでもとても気楽です。

それに、マメで緻密で…ってそんな都合よく全ての能力を備えている人なんていません。会社の業務が完璧な社員を想定して設計されていること自体がおかしい話なのです。そして人間の間違いを想定していないシステムって融通が効かずダメすぎて使い物になりません。ミスをしたらまた最初から手続きをやり直しっていう設計が多すぎです。まるでロボットが使うシステムを作ったかのようです。会社は頭悪いんでしょうか?自分がロボットではなく人間を雇っているのだと気がついていないのでしょうか?大抵の「人間」ができるように、業務の方が人間に合わせて設計されているべきなのです。

しかし、それを差し引いても、仕事って苦手です。特に細かい事柄を緻密に素早く計算して管理したり、業務知識を記憶したりって。なぜって、それらをとことん試験され測定され点数をつけられ比較され続けて苦しみ自己嫌悪した学生時代の苦手意識が蘇るからです。似ていると思いませんか?私には会社の仕事のある部分は、どう考えてもあの悪夢の数学や暗記モノの試験にしか思えません。赤点の恐怖が付きまといます。学校で徹底的に植え付けられた恐怖心と苦手意識と無力感がそれらの業務遂行を妨げています。教育の失敗ですね。

それから、相手の機嫌を損ねず自分の主張を伝えるなんて不可能だとしか思えません。これも過去の悪夢の経験のせいで自分の主張が全くできなくなっているのは明らかです。やはりこれも教育の失敗ですが、私は自分が言うことは常に相手を怒らせ不快にさせると強固に思い込んでいます。その思い込みを抱え込みながら仕事をしないといけないのは大きな負担です。

だから私は仕事に強烈な苦手意識をどうしても持ってしまうのです。

もちろん、これはあくまで仕事の苦手面にのみ注目した場合の話です。それでは得意な面はないのでしょうか?

クリエイティブな能力が必要だという点が、なりよりそれに当たるでしょう。色彩やデザインに関わる業務は得意で尚且つ好きな面です。子供の頃から図画工作は大好きでした。必ずしも器用ではありませんでしたが、アイディアは湧いてくる方でした。授業で私が思いついた絵の構想を、絵の上手な友人にまるまる盗用されてそちらが賞を獲ってしまうなんてことも一度ならずありました。自分で描くのが上手ければ私はもっと高い評価を得られたでしょう。ですが、絵を描く作業を他の人に任せて、私がアイディア出しに専念するなら、とても良い役割分担になります。

前の職場でもそのような面があったから続けていられたわけですが、今の職場ではその要素が強くなったので、私にとって仕事から得られる報酬が現金の他に「クリエイティブ欲の満足」も加わりました。その意味でとても良い転職だったと言えるでしょう。この半年はまだこの部分の業務が少なく、その新たな報酬は十分ではありませんでした。ですがそれは今後広がる余地が大きいという意味でもありますので、これからが楽しみです。

また、文章を書くことは昔から好きで得意でしたので、文書でもメールでも文章を書くことはとても楽しめることです。相手に「口頭で」伝えるのは苦手でも「文章で」伝えるのは得意ですので、かなりハードルが下がります。また、相手から「口頭で」要件を伝えられるのも苦手ですので、相手にも「文章で」伝えて貰える方が落ち着いて話を理解できます。自分に無理なことをして体調を崩すよりは、自分にもできる無理のない方法を業務の基本に据えることが重要です。

それでも伝えにくかったり文章を書くのが気が重い依頼や問合せもあるのは確かです。そういう時には、あらかじめそれらの文章をテンプレートにして宛先入力済みかつ本文入力済みの新規メールをワンクリックで作成できるようOutlookに登録しておけば、相手の怒った顔を想像する暇もなく5秒で用事を完了できます。メンタルの消耗もなしです。テクノロジー万歳ですね。

昨年の繁忙期の経験から、20個ほどのテンプレートとショートカットキーを実際に作成しました。次回の繁忙期には間違いなく私の残業時間削減とメンタルの平穏維持に役立ってくれるでしょう。今後もまだまだ業務の簡略化とストレス低減のためにショートカットキーを追加していくつもりです。完全には困難ですが、仕事は可能な限り低ストレスでこなせる形であるべきです。

ついでに、計算と暗記の苦手意識をカバーするためには、当然ですがやはりPCを利用するのが最適ですね。コンピュータの数学的な嘘をつかず処理が正確で速く記憶力が完璧だという点は大いに助けになります。というより、コンピュータを利用するメリットってほとんどそれに尽きるのではないでしょうか。昨年から空前のAIブームですが、AIでさえ今のところまだその点を超えるメリットを見出すのは困難です。せいぜいグーグルの検索窓がチャット会話風の応答に変化した程度のものです。使い方を工夫するのは楽しいですが、AIだからといって何でもできるわけではありませんし信頼できるポイントも信頼できないポイントも変わりありません。

20世紀からずっとそうですが、テクノロジー万能論は永久に未完成のファンタジーに過ぎませんね。同時に、永久に不滅の魅力も備えていますが。

ともかく、私はこれからもテクノロジーの力を最大限に利用して仕事のストレスを下げる試みを続けていくつもりです。それもこれも社会復帰を成功させて、ワークライフバランスを整えるためです。仕事の中に苦手なことが含まれているのは避けられません。ですが、その負担を楽にする方法は皆無ではありません。それならその方法を活用した方が自分を楽にしてあげられます。「苦手を克服する」などという受験勉強まがいの悪しき苦行から自分を解放してあげられます。

「苦手克服」など幻想ですからね。苦手なことは、他の得意な人かテクノロジーに任せた方が質の高い成果を社会に提供できます。最初から会社がそういうシステムを用意していてくれれば良いのですが、私の会社はまだ人間を雇った経験が少ないと思っているようで期待できそうにないため、自力で準備する必要があるのは悲しいことではありますが。もし皆様からのご要望があれば、そのうち私が活用している方法を記事にして公開しようかと思いますので、興味のある方はぜひ「いいね」を押してください。

ということで、次回も楽しみにして下さい。

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