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笑うタイミングがわからない/察しの塊

話すのも聞くのも、英語のスキルはまだまだで、英語で話しかけられると、大まかな内容を聞き取ることはできても細かいことはよくわからない。
加えて、新しいホームステイ先のホストは表情が読み取りづらい。
機嫌が悪いのかなと思ったら、次の瞬間には笑っていたり、
世間話なのに深刻そうに見える表情をしていたり。
これがいわゆるフィンランド人の“stone face”かと構えてしまう。

自分に対して好意的なのかどうかが全然わからないので、精神的にかなり疲れる。
何とか笑うタイミングを合わせて空気に乗ろうとするものの、タイミングがわからない。なんかズレる。

そんなふうに緊張状態が続いていても、出来る限りにこやかでいようと試みる。でも、それはそれでへらへらしているように見られそうなので、笑顔になりすぎないように表情を調整する。

-なんか笑ってるけど聞き取れなかった...
-わたし、今何か聞かれてる?
-とりあえず愛想笑いで乗り切ろう
口数は少ないけど、心の中の副音声は大忙しだ。

仕事(と言ってもお手伝いレベルのボランティアのような形式)では、指示の大枠は言葉で聞き取って、あとは全力で察しに入る。
そもそもあまり細かいことは説明してもらえないので、とにかく全身のアンテナを研ぎ澄ませて、次に何が求められているのか、どこに立っていれば邪魔じゃないか、今笑うべきか…察して、察して、察しまくる。察しの塊になる。

雑談はほとんどできないし、話しかけられてもリアクションはワンパターン。
一応、仕事は問題なくこなせたみたいだけど、そんな感じで、ことばを失ったわたしは、めちゃくちゃ弱い。

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