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光る君へ(13)兼家の死に方とまひろ結婚の理由を推理してみた・大河ドラマで学ぶ脚本テクニック

割引あり

今回は、今後の展開を推理する内容です。


推理するテーマ

推理するテーマはこの2つ
「兼家はどういうふうに死ぬのか」と「まひろはなぜ藤原宣孝と結婚するのか」です。

兼家の死に方

予告によると、次回第十四回で兼家は逝去します。史実では、死因は病気です。

脚本的に考えると、「陰の主役」とも言うべき存在だった兼家が、ただ静かに死ぬとは思えません。病で死ぬにしても、何かドラマティックな死に方をするはずです。

ということで、兼家は「脚本的に」どういうふうに死ぬのか、推理してみたいと思います。

ヒントは、呪詛と怨霊です。

第十三回で、源明子は兼家の扇を手に入れ、それを用いて父の仇である兼家を呪詛しました。

また第八回では兼家自身が、藤原忯子の怨霊に取り憑かれたと一芝居打って、花山天皇を陥れています。

病死という史実は変えることができないでしょうが、多くの恨みを買ってきた兼家が 呪詛や怨霊に苦しんで死ぬという描写はかなりの確率でありそうな気がします。

ただ、「光る君へ」はファンタジー作品ではありませんので、呪詛や怨霊を実在のものとして描くことはできません。

そういう場合によく使われるのが、「カットバック」という手法です。

これは、直接関係のない出来事を交互に見せることで、視聴者に関係を想像させる・匂わせる手法です。

例えば第十一回では、道長が高御座で生首を発見するシーンと、一心に読経する花山院のシーンがカットバックされていました。

生首事件と花山院に直接の関係はないのですが、カットバックされることで視聴者の想像力が刺激され、よりドラマティックに見えるわけです。

このカットバックは、兼家の逝去シーンでも使われる確率が高いと思います。

まひろ結婚の理由

次に「まひろはなぜ藤原宣孝と結婚するのか」についてです。
脚本的に今最も注目すべきポイントはこれだと個人的には考えています。

というのは、まひろと宣孝があまりにも結婚しそうにないからです。
まひろは道長との別れによって結婚する気はゼロですし、宣孝は、まひろの婿を探し回る、人はいいがおせっかいな親戚のおじさんでしかありません。

史実では、まひろと宣孝はこの8年後くらいに結婚するのですが、一体ここからどのようにして二人を結婚させるつもりなのでしょうか。

私の推理はこうです。

まず、キャラ的に言って、経済的理由でまひろが結婚することはないと思います。史実でも、結婚するのは父・為時が官職を得た後ですから、家計のためという理由は成り立ちません。

それから、宣孝から結婚を申し込む可能性も、キャラ的に言ってないと思います。

私の推理は、なにか打算的な理由でまひろが結婚を考え、それを受け入れてくれる可能性が最も高い宣孝に「あなたは私に婿を世話してくれると言ったじゃないか」と強く迫る、というものです。

道長が出世のため倫子と結婚したように、まひろも「何か」のために結婚という手段を取る、という推理です。

「何か」とは何か 現時点ではわかりませんが、今回まひろが始めた「貧しい子供に文字を教える活動」が、まひろの結婚に関係してくると私は予想しています。

これは道長に言った「自分の生まれてきた意味を探す」活動なので まひろの考えや行動を大きく変える可能性があるからです

しかし実際の展開はおそらく、私のこんな推理など遥かに超えて来ると思います。
楽しみに見ていきたいと思います。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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From The New York Public Library https://digitalcollections.nypl.org/items/510d47e3-fe62-a3d9-e040-e00a18064a99

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