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オフィスにこだわり抜くことで社員の幸福度が上がる理由。今注目されている「ウェルビーイング」とは

「都心に住んでポルシェを乗り回す・・が私の幸せではありません。」「休日にはジムでヨガと瞑想をしています。無理に働くよりも、自分らしく心身ともに健康であることが一番大切です。」「自然豊かな地方で、リモートを活用して働いています。」

最近ではこのような人が増えているそうです。

今、注目される「ウェルビーイング」とは


今回の投稿では私が実践している取り組みの中で実際に効果的だった内容の一つをみなさんにご紹介したいと思います。

コロナを境目に職場環境は大きく変わりました。政府主導の働き方改革などもあり、社員の働き方への価値観も大きく変容しつつあります。

特に今までの価値観とは違い「心の健康」が重視されていて、昭和世代の所有欲や承認欲的な価値観ではなく、自己実現する為に心と身体の健康や毎日を自分らしく快適に過ごせるような環境を求めている人が増えています。

今、注目される「ウェルビーイング」とは。


もともとウェルビーイングという言葉の意味は、

「ウェルビーイング」(well-being)とは、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念で、「幸福」と翻訳されることも多い言葉です。世界保健機関(WHO)憲章の草案の中で、「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(well-being)にあることをいいます(日本WHO協会:訳)」*Wikipedia引用

どのような状態が「幸せ」であるかを改めて定義した言葉である事がわかります。

最近では職場環境や働き方・価値観の変化に伴い、会社経営にこのウェルビーイング の概念を経営に取り入れ始める企業が増えているそうで、私も数年前から「幸福経営(ウェルビーイング経営)」に取り組んでいます。


*過去記事参照  


様々なこだわりを持つオフィス「OHANA(オハナ)」


その「ウェルビーイング経営」の取り組みの事例の一つがオフィスです。

有難いことにいくつかの雑誌やメディアにも取り上げて頂いたり、テレビ番組の撮影ロケーションとしても使用されることも多いです。

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オフィスの名称は「OHANA(オハナ)」 ハワイのイメージを基調としたインテリアが並びます。

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脳科学的に曲線が多い方がストレスを軽減できるデータに基づき設計されています。

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5感で感じる風水設計

OHANA(オハナ)」はハワイ語で「家族」という意味で、「血縁関係を問わず、経済的・精神的につながり支え合う関係」と社内では定義しています。

インテリア・内装のデザインについてもお褒めいただくことも多いですが、外面だけではなく例えばBGMのボリューム一つにおいても、小さすぎる、大きすぎる、と絶妙なバランスの音量まで設定され、インテリアのソファや椅子については位置や向きまでも細部に決めているほど徹底しています。

またエントランスには1.5mを超える大きな季節の花を月替わりで飾りお出迎えしており、そのほかに空気清浄機やファン、絵画や水が流れるインテリアまで、まさに五感を通じてリラックスしてもらえるような仕掛けを隅々まで凝らしています。

これらは全て風水設計されており、脳科学的にストレスを軽減するために有効な幸せホルモン、「オキシトシン」「セロトニン」が分泌されやすいようになっています。

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6月のお花「スモークツリー」想像以上に大きく、通る人が写真を撮っていきます。(*毎月変わります)


オフィスにこだわり抜く理由


ではなぜ「そこまでオフィスにこだわり続けるのか」と良く聞かれますが、一番は社員の健康面を考えてのことです。これらの風水を取り入れたオフィスは社員のストレスを軽減する事が脳科学的にも実証されており、健康面へのアプローチとして非常に効果的です。

そしてオフィスにこだわる理由はもう一つあります。それはオフィスの定義です。弊社ではオフィスをお越し頂くお客様や、社員同士が弊社の「文化・価値観」を体験してもらう場所として位置付けています。

いくら上質な家具や、ストレスを軽減させる空間があったとしても、そこで悪口を言い合ったり喧嘩をしていては元も子もありません。

会社という場所は同僚に愚痴を聞いてもらうために、ストレスを発散させるためにあるのではなく「いい気を持ち寄る場所」であると社内で定義・周知しています。

仲間や上司に元気や刺激をもらいに来る場所、ではなく、自分が誰かに与えに来る場所。誰かの役に立つために集まる。それが弊社の「OHANA(オハナ)」のルールです。

そのような気持ちで全員が出社しメンバーが集まるオフィスは、いつも居心地の良い空間を作り出していると来社されるお客様には仰っていただいています。

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昔の人の諺で「家は買うことができるが家庭は買うことができない」とある通り、オフィスは見かけのおしゃれな家具や設備を整えるだけではただの箱でしかなく、同じ考えや価値観の人が集まることの両輪でようやく意味を成すものであると私は考えています。 

オフィスをこだわり抜くことで社員の健康面が充足し、意義を定義することでより良い環境が形成され、結果的にウェルビーイングが提唱する、社員の幸福度が上がったのでは無いかと考察しています。

結果として、2017年のオフィス移転後の弊社は離職率が年々低下し、業績自体も有難いことにコロナ禍の影響をそこまで受けずに堅調に推移することができています。

最後にこれらのウェルビーイング経営の取り組みについて、2020年9月6日(日)に開催された一般社団法人社会情報学会(SSI)学会大会に参加し知見について発表致しました。取り組み詳細について記載していますのでもしご興味があればご覧ください。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000040459.html?fbclid=IwAR2ZXvRoC43zn_gn7PAhdAxQpGTszFKrWxISWCg8KYWpXM81-njhIA1SnAQ


少しでも読んでくださった方のお役に立てることができると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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