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「バイオダイナミック農法」から学ぶ、家庭菜園のひみつ

皆さんこんにちは。
今日も少し健康について考えていきたいと思います。
家庭菜園を始める時期として、春と秋が適していると言われています。
春になって家庭菜園を始められるように、
今回は「バイオダイナミック農法」を取り入れて家庭菜園を始められるのかまとめてみました!
 

バイオダイナミック農法とは


 オーストリアの哲学者ルドルフ・シュタイナーが提唱した有機農法の一つで、
天体からの力と地球からの力を利用し、
種をまく日も収穫する日も天体の運行によって決め、
農薬や化学肥料を使用せず、「星と月の位置関係」に基づいて作物を栽培する方法です。

バイオダイナミック農法と有機農法との違いは「宇宙とのつながり」を重視している点です。
太陽系に位置する地球、天体のリズムとエネルギーを取り入れることで、宇宙レベルで大地、植物、動物の持つ力を最大限に活用することが、
バイオダイナミック農法の特徴です。
 

哲学者ルドルフ・シュタイナーについて簡単に


「哲学者」と聞くとなんだか難しそうに聞こえますが、
そもそも「哲学」とは、人生や世界、宇宙の本質を論理的な思考や原理によって解明しようとする学問です。

哲学者ルドルフ・シュタイナーは、哲学者でありながら、思想家として教育、芸術、医学、農業、建築などの多方面に影響を与えました。

「シュタイナー教育」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
この「シュタイナー教育」も哲学者ルドルフ・シュタイナーの思想に基づいた教育です。
そんな多方面に影響を与えたルドルフ・シュタイナーが提唱したと言われているのが「バイオダイナミック農法」というわけです。
 


バイオダイナミック農法の考え方


バイオダイナミック農法について、大切にされている定義が4点あります。

◉化学的なものは一切使わない
農薬・化学肥料・除草剤は使わず
微生物と独自の堆肥(たいひ)で土づくりをする

◉天体と植物のリズムに合わせた農法
太陽の動きや月の周期に基づいて、種まきや収穫をする

◉動物との共生を大切にする
人間中心の考え方ではなく、自然と動物と人が共生

◉土のコンディションを整える
 
以上が主なバイオダイナミック農法の考え方のベースとなっています。
では、これを家庭菜園に取り入れるのはどうしたいいのでしょう。
そもそも家庭菜園とは何から用意したらいいのか悩みますよね。
まずは、家庭菜園に必要なものをおさらいしてみましょう。
 


家庭菜園の始め方


 野菜の種や苗以外に最低限必要なものを挙げてみましょう。

・プランター 
プランターはお花用ではなく、菜園用の大きめのものを選びましょう。
水がたまると根が腐ってしまうので、底が二重構造になっているタイプがおすすめです。水やりが面倒という人には底面給水鉢がおすすめです。
 
・鉢底石
鉢底石は粒の大きな石で、土を入れる前にプランターの底に入れておくことで水はけがよくなります。
 

市販の培養土に苦土石灰、化学肥料などを混ぜてつくる必要があります。
本来は石灰を混ぜたあと、土をなじませるために数日放置する必要があるのですが、あらかじめ野菜に適した配合になっている培養土などもあります。
土づくりでその年の野菜の出来が変わってくるので、はじめから配合された土を使う人も多いです。
 
・肥料
野菜を成長させるには肥料も大切です。肥料には種や苗の植え付けをする前に最初に与える元肥と、成長途中の作物に追加で与える追肥の2種類があります。どちらも与えすぎると根がダメになってしまうので注意が必要です。
 
・薬剤
せっかく育てた野菜を害虫から守る薬剤も必要です。薬剤や作物の種類によって使用頻度は異なるため、用法と用量はきちんと確認してから使用しましょう。
 
ジョウロ
葉や根を痛めずに、水をやさしくかけられるものが良いとされています。


有機質肥料と化学肥料の違いについて

 肥料は大きく分けると、
「有機質肥料」と「無機質肥料(化学肥料)」の2種類に分けられます。

「有機質肥料」とは、動物由来または植物由来の肥料のことを指します。
一方、「無機質肥料(化学肥料)」とは、動物や植物とは関係の無い自然界に存在する鉱物や化学的に合成して作られた肥料のことを指します。

有機質肥料 …【動物由来】鶏糞、魚粉、骨粉
                      【植物由来】菜種油かす、米ぬか油かす、草木灰
 
 
無機質肥料(化学肥料)…【鉱石由来】塩化カリ
              【化学合成】尿素、硫酸アンモニア
 

バイオダイナミック農法を取り入れる


ステップ1 時間をかけて有機質肥料で土を作る

 有機肥料を作るためには、微生物によって有機物がある程度分解される必要があります。 分解のうち、人間にとって有益なものが生成される場合を「発酵」、有害なものが生成される場合を「腐敗」と呼ばれます。
有機肥料を完成させるためには、
分解が腐敗寄りにならず、発酵として進むように気を配る必要があります。
 
生ゴミを肥料化するための道具を決める
家庭から出た生ごみを土と混ぜて入れることによって、
土の中の微生物等の働きにより、たい肥に変えるお手伝いをするための容器をコンポストと呼びます。
電気式のものからプラスチック、ダンボールのものと種類が様々あるので
費用やご自身の生活スタイルに合うものを選ぶのがおすすめです。
 
肥料にする素材を選別する
○入れていいもの
黒土、落ち葉、病気にかかっていない草花や刈り取った芝、野菜くず、卵の殻、茶葉、コーヒーかす(少量のみ)、牛・豚・鳥のフン
×入れてはだめなもの
肉、骨、貝殻、調理された食品、油が多量に含まれたもの、竹の子の皮、石炭や木炭の灰、犬猫や人の糞尿、病気になった植物
 
細かくして水気を切ってからコンポストに入れる
生ごみの野菜などは細かく切り、十分に水気を切ってからコンポストに入れましょう。水が多いままコンポストに入れると悪臭が発生する原因になります。
 
発酵促進剤や土をふりかけ、混ぜる
容器の底には古くなった土を敷いておきましょう。 その上に生ゴミを投入します。
 
❺1~4の工程を繰り返し、土や発酵促進剤と生ゴミを交互に積み上げる
新しい生ごみが出たら手順1~4を繰り返し、コンポストがいっぱいになったら1~2か月放置して熟成させます。
 
手間と時間はかかりますが、生ごみが減るので環境にも優しく、また肥料にもなるので家庭菜園の準備として土づくりから始めてみるのも楽しいかもしれません!
 
 

ステップ2 天体と植物に合わせる

 12星座にはたらく力に4つの要素(水、熱/火、土、光/風)があるとされ、実際の惑星、特に月が、どの星座の前に位置しているかによって、その元素の働きを知ります。
そしてその要素によって、その日にどんな作業が適しているかが分かるようになっています。

【双子座・天秤座・水瓶     空気/光(花の日)】
花の日に耕すとカリウムとリンの活動がより活発になる
 
 
【魚座・蟹座・さそり座      水(葉の日)】
葉の日に耕すとカルシウムの代謝を活発にする


【牡羊座・獅子座・射手座     熱(実の日)】
実の日に耕すと硫黄のプロセスが活性化させる


【牡牛座・乙女座・山羊座     土(根の日)】
根の日に耕すと窒素の結合が促される

月の満ち欠けに合わせる


 農作物の成長や害虫の発生には月の満ち欠けが大きく関わっていて、
トマトやキュウリなどの野菜は満月の前後に収穫するとより美味しくなると言われています。
満月の頃になると樹液は葉や花の部分に集中するようになります。
その頃には、作物のエネルギーは上へと上昇するので成長が早くなります。
逆に新月の頃になると、樹液は根部に下降します。
樹液が根部に集まっている頃に有機肥料を与えたりします。
 
 
「バイオダイナミック農法」を取り入れるためにはまず、
「土」と「タイミング」を自然のものを利用することが大切度ということがわかりましたね。
皆さんの日常に取り入れられることから始めてみてください!
 
 
では、今回はこの辺で。
皆さんの毎日が健康でありますように!
 


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