身替
役目を終えたその場所は
望みもしないのに
新しい役目を与えられる
精一杯働いたのに、まだ動かなきゃいけないの
疲れたよ
みんな身勝手だ
錆びた腕や足は鉛よりも岩よりもタチが悪い
だけどそこには誰も気が付かない
小さな小さな命が宿る
誰にも何にも見つからずに段々と大きくなっていく
それはやがて住処となる
わずかな光と風と水を栄養に
そっと見守ってくれる自然の住民たち
青と黄色と茶色と赤と、、
そこにいる君はどんな色をしているんだい
そよ風が語りかける
何色にも染まっていない新しいイノチに
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