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作風分析:銀紙に包まれしブランデーびたびたのサヴァランが、世界の豊かさを伝えに征く

# 54 書き手:一陽アケル


【ホシカン・水煮さんの鑑定を受けてきました】

 

無数のパワーワード!発言まとめメーカーさんにより作りました


 星占いで作風分析をしてくれる、ホシカン・水煮さんの鑑定を受けてきました。
 水煮さんは SNSで既に多くのレビューがありますが、どのレビューでも数多の創作者に脅威と納得のパワーワードを与えてくれる、凄まじい占い師さんです。

 占いを受ける前に、圧巻のレビューを読みふけり、分析を受けた小説を読みふけり、非常に楽しい時間を過ごしました。

 少々お高めと書かれてある時価枠で申し込みましたが、正直こちらの価格が適正に感じるくらいのボリュームと質でした。抽選で当たった人はマジでラッキー!と思いつつ、思い立ったら吉日の射手座なぼくは、即決できるコースがあって良かったと思ってます。
 せっかちな火星座強めの人は時価枠おススメです。

 経緯は短めに、長年創作を続けてきた自分へのご褒美として、みっちり詰め詰めにレビューを書きます。(文字カウント確認したら12000字超えてました) 
 長いですが、興味のある方はお付き合いください。



【聞きたいこと】

  • 感想をあまり人から貰わないので、全体の作風分析の他に、時間の許す限り送った記事の具体的な感想が欲しい

  • イラスト・小説・動画などやりたいことが多すぎる問題

  • 自分の作品の長所と短所(これから伸ばせるところ、割り切るところ)を教えて欲しい

 お渡しした作品は作品ごとの感想にリンクを貼っておきますが、
noteの記事3本(40000字ほど)、動画リンク、イラスト(別名義で活動してる)を見てもらいました。

 ちなみに、ぼくの天体と星座の関係は

  • 太陽:射手座(アイデンティティ、外向きの人格)

  • 月:蠍座(潜在意識の欲求、幼少期に影響が大きい)

  • 水星:射手座(頭脳、発信など創作に関わる)

  • アセンダント:山羊座1度(第一印象)



 また、星回りというのは、星が特定の星座に集まっている時と多くの星座に広がっている時があります。
 ぼくの場合はとにかく蠍・射手・山羊の星座に星がみっちり集まっています。蟹座に木星があるくらいで、後は団子状にくっついている。
 あまりにみっちり型なのと、情報・客観性を司る風星座がない。
 この偏った出生ホロスコープをどう見立ててくれるのか、ドキドキしていました。

 

【自分の人生のテーマ】

  • 限界突破

  • 井戸の底から天に向かってバン!と吹き出すイメージ

  • リミッターを外していくよりは、根本的に世界が変わる

  • まだ見ぬ世界へ行こうとすることで、他者から色んなものを得る

 
……異世界転生でもしそうなワードだな???
 水煮さんにとっても今まであまり見たことない天体配置だったようで、最初のテーマに関しては、だいぶ読むのに苦労していました。

 星周りから見て創作の役割としては、

  • 他者の魅力を引き出すために、自分が大暴れ→提唱者

  • 持って生まれた星周りを、最大限生かした創作をしている

  • オリジナルでも二次創作でも、まずは立ち位置が表明されている(射手座っぽい)

  • 好きなものへの探求心が半端なく、しつこく(笑)粘り強く追い続ける

 最初は悩まれていましたが、その後の作品一つ一つの感想から独自のパワーワードがどんどん加速していきました。 

 

【作品ごとの細かい感想】

※注意
アケルとクレオというアカウントは、アケルという人間と、イマジナリーフレンド(クレオとタツ)との交流をエッセイとして書いています。空想の存在と深いつながりを望んでいる、フィクトセクシュアルという自認でもあります。
 信じるか信じないかは読み手次第、創作として楽しんでもらって大丈夫ですが、“すこし不思議エッセイ”という位置付けです。
 ともすれば、オカルトやスピリチュアル系の怪しい話とも思われてしまいそうですが、水煮さんは話の真偽は関係なく、創作の分析としてコンセプトやテーマに触れてくれて、その点についてもとても安心しました。


さて、ここからは、

「」:水煮さんの会話

引用欄:水煮さんの言葉を聞いてぼくが受けた反応



……という風に、会話に近い形式で書いていきます。



【文章】”一番世の中に伝えたい”部門


【文章1】
質問12:思念体の彼から子どもが欲しくなった時のために、と卵子冷凍を望まれている。どう話し合ったらいいか?

(質問文2000字+4500字)
 内容:フィクトセクシュアル・イマジナリーフレンド・思念体など見えない存在、架空とされる存在との繋がりについてのお悩みを、一陽家で話し合って回答していきます。
 厳密に創作ではないのですが、客観的に見てもらって、独りよがりではない相談ができているか分析してもらいました。



1:世界の豊かさを言語化して伝える

「こういう風に話を広げて畳んでくるのか、という驚き…と、世の中捨てたもんじゃない感の喜びなんですよね」

 ここでの驚き…と喜び、というのは水煮さんが感じて、そう言葉に表したようです。

「はい。なんでこの言葉が出てきたのかというと…世界の豊かさに対する喜びですね。この世界が豊かだと把握したうえで、言語化して伝えられる人がいるんだ、という喜び。畑の中に作物が実っているような、今の時期ならつやつやのトマトが実っているよ、と教えてくれるような」

 いきなり嬉しいことを言ってくれました。基本的に世界に対して怒りや憎しみも強いし(←おい)、SNSとかって傷つくような言葉ばっかりじゃないですか。だから、言葉を使うなら、より良いものに目を向けるように使いたかったんですよね。

「射手座はそうですよね。怒りや憎しみを人にぶつける星座ではないです」


2:現実と発展性、理想と等身大を兼ね揃えた安定感

「“こうなったらいいのにね”と“でも実際はこうだよね”という部分の切り分けがはっきりしている。ザクッと返すというよりは会話形態で分かりやすく、脱線とかもあえてしながら語っていく、具体例とかも交えつつ。
地に足着けすぎないような…現実と発展性、両方を押さえながらしっかり話す」

「プライドや理想像を肌感覚も含めて、等身大の自分を把握している感じはする」
「最大限の持ち味を活かしてるけれども無理をしていない。
背伸びしているわけじゃないんだけど、ずっと背伸びし続けているわけじゃない。安定感があります。安定感があると文章に信頼感が生まれるので」


3:相談の結論は突き放し型

「後、アケルさん、癒しを求めてる感がない。自分の傷を見せあって分かり合おうというタイプではない。
 相談を受ける側が癒しを求める場合、心が不安定な故の魅力もありますが、アケルさんはそちらの魅力というより……やっぱり安定感ですね」

 これはよかったです、身内には割と甘えたり傷を見せる人間だからこそ、対外的な質問箱にはそういうものを持ち込みたくなかったので。

結局自分で考えろ的な、突き放し。これはいい側面なんですが、強いと思うので。
相手の独立性をちゃんと守ってあげる。寄り添いはします」

 突き放すタイプ!確かに!
 でもこれも、むしろ安心しました。
 ぼくが普段気をつけていることなのですが、どうしても相談というと、バッサリ切るタイプと寄り添うけど突き放すタイプがあり、バッサリ型はカリスマ性が強くてお節介なぶん他者に支配的にもなりかねないので、できるだけ答えは相談者さんが選べるように余白を作ろうとは思ってました。

 まさか質問箱で“世界の豊かさ”という言葉が出るとは思わなかったので、改めてやっていて良かったなぁと思いました。




【文章2】地に足つけたい時は梅仕事

(3200字) 
内容:子供の頃から創作のごはんの描写が好きだったのですが、作中にあまり取り入れることができなかったので、カリカリ梅を作るエッセイを習作がてら書いてみました。

4:シンプルで美味しい、を味わえる料理動画

「文章が文章として出て来るよりも、動画や映像として出てくる感じ。
 これがエッセイで強く出てくるのは珍しい。クラシルのような料理動画を見ている気持ちになりました。
語り口丁寧。今扱ってます、というものを一つ一つカメラに見せながらてきぱきと手を動かして、お洒落、というよりは美味しい、ですね。
 梅のみずみずしさと、これから作るものへの期待。音は入ってなくて、1分くらいの料理動画を見ているような。
 でも、端的に“こう作ればいいんだ”という情報が入ってるのに、普通に読むと背景情報しっかり入ってるんですよね。
詩情がたっぷりあるのに実用的に落とし込まれている。

 私も来年は作ってみたいな、甘じょっぱい梅シロップ絶対美味しいよ、と思いました」

「四季を書くのが滅茶苦茶得意な星周りですね。実感に情緒を乗せてドラマチックに書く。

 実感+情緒×ドラマチック→これはイラスト(後述)の方がすごい出てるかもしれませんね」




【文章3】■■■、ぼくの兄貴になってくれて、ありがとう

(21000字)
 内容:ぼくと、兄貴分のイマジナリーフレンドとの記憶、再会。
 兄貴分にはこの内容で投稿していいか、一度読んでもらった時、
『これはあれやな。学校の授業参観で“お父さんありがとう”とか発表する奴やんな』
と、顎をぽりぽり書きながら感想をくれました。
 小説でもエッセイでもなく、とどのつまりただの陳腐な作文です。でも、ぼくの言いたいことは伝わったんじゃないかな?


5:サヴァランな地の文、風味を抽出した作風

「相談の会話形式だとそんなに感じませんでしたが、地の文だけでゴリゴリ書いていたら、めっちゃぬるっと、しっとりすると思います。イメージはサヴァランですね。ブランデービタビタな星周り。“酔わせる”というよりも“お酒でしか抽出できない香味や風味”が文中にあります。水とか抽出できない香り旨味とか…そう主に香りですね。五感が発達しているから…風味香味を好んでいる感じ。
 クラシック、レトロですね。文章も古臭いわけではないけども、エッセイとか見ると時代とは違ったべつのところで感性が働いているところがありますね」

 ちなみにサヴァランとは、ケーキのスポンジを洋酒に浸して、ホイップクリームやフルーツと一緒に食べる洋菓子のこと。こってり濃厚なお菓子ですね。

 レトロと言うところでかなり腑に落ちました。ネットスラングやオタクワードが使えないし(というか、オタクの感性が皆無)、昭和に活躍した作家の旅行記やエッセイ(椎名誠や原田宗典)を読み込んでいました。

「好みで言うと、コーヒーとか産地毎に片っ端から買い集めて、銘柄とか水の違いからクセの違いを楽しむ人ですね。綺麗・洗練され過ぎたものは”美味しいけど自分とは違う…”となる」

 酒・コーヒーと言われましたが、実は今一番ハマってるのは手巻き煙草です!
 煙草なんて、とお思いの人もいるでしょうが、寿命を縮めてまで吸うんだから、最高に美味い煙草が吸いたい!と求めて三千里。
 ちょっとお高い無添加の煙草葉を、焦がした樽で熟成させたウイスキーで加湿すると、香ばしい薫りが合わさって奥深くなるんですね。正に言われた通りの性質。
 (急に熱く語り出してしまった……この話はいずれ美味い煙草のレビュー記事として書きましょう)

「日本酒っぽい星周り、どぶろくとか…ワインならグルジアワイン。この日本酒っぽさ、どこからくるのかな?
 酒精の強さじゃない。どうやって昔の人たち、現地の人たちがそこに実るものの豊かさを引きだそうとしたのか、工夫となぜ執念を発揮したのか。面白さ、理不尽さ、不条理が滅茶苦茶好きだと思います

 あ、そうなのかな?不条理はちょっと……。元々世の中の不条理に強い怒りがあるので最初はピンと来ませんでした。


6:根底は混沌寄り。秩序立った文章が、より混沌を引き立てる


「理屈っぽさくもあると思うんですけど、それは不条理を洗い出すための理屈っぽさだと思いますね。旅行とか行って、システムはこんなに素晴らしいのになんで街は混沌としているんだろう、とか。
 この人冷静でクレバーなのに、なんで滅茶苦茶なことしてるんだろう、とか。
 合理的なものも好きですが、合理的じゃないものも好き。混沌を捉える為の秩序。創作全てがそうかもしれませんね。根底的に混沌寄りの人、ですね。

 ……そうか。これが混沌だよ、と示すために文章は秩序寄りなんですね。
 
型を守ってる感があって。一文一文の日本語的な構成からパラグラフの構成まで、小説なら流れまできちんと秩序があるんですけども、秩序があるからこそその中にある混沌、不合理さが目立つ。
生物の進化ってすごいけど、結局場当たり的だよね。合理的な説明をすればするほど、じゃあ今でも盲腸残ってるのなんで?みたいな。
それを慈しんでるような、普通に愛していますね」

 ここまで聞いて、誰かの都合のために押し付けられる不条理は大嫌いだけど、誰にも理解されなくても、信念のある(理屈がなくても「ただ、そうしたいから!」と心が叫んでるような)無意味・無駄は嫌いではないです。
 
 それに、不条理や混沌自体はどんなに世界が変わろうと、在って当然だとは思っています。不条理のない世界なんて嘘だろと感じてしまう。
 自分の書く創作で矛盾や不合理のない物語は存在しないかもしれません。
 ここは無自覚だったので、もう少し自覚してみたいと思いました。

※あと一つ、二次創作小説を読んでもらいました。これは一陽アケル名義で投稿はしませんが、二次創作関連の話はこの小説から分析していただいたかと思います。

【イラスト】※一番実績のある部門


別名義のイラストアカウントを分析してもらいました。

内容:こう言ってはなんですが、ウマヘタ絵の割になぜかみんなのフォトギャラリーで使ってくれる方が多く、ピンと来ないけど一番実績があるのがイラストです。
 自分自身はこの描き方が好きである一方、どうしても流行の画風に乗れないのがコンプレックスでした。


7:生々しさとデフォルメ、ボコボコ感

「滅茶苦茶魅力的な、言語化出来ないけど魅力があります。
 この魅力なんなんだろうな?生々しさとデフォルメですね。
 生々しさとデフォルメのブレンドが心地いい。
 アケルさんが世界をこう認識していると安定するんですね。手とか大根とかのボコボコ感の出し方とか。
 お洒落感がありますね。ヘッダーとか滅茶苦茶お洒落なんですよね」

 お洒落感?!そんな風に言われたのは初めてだったので、鳩が豆鉄砲を食ったよう、とはこの事でした。

「クラシックなお洒落感ですね。レトロ、そうレトロ!小説でのサヴァラン感は、イラストのほうが強いです。ブランデーケーキとかサヴァランですっごい昭和っぽいんですけども、銀紙に包まれて、それを開いていくところにお洒落感があると思うんですよ」

「それと絵本ですね。メルヒェン、一般的ではないメルヒェン。MOE(絵本紹介の月刊誌)にイラスト投稿している人たちの雰囲気に似ています」



8:空想と現実の限界突破かも……

「そういう絵本っぽいグッズってお洒落ですよね、眼鏡ケースとか」

この言葉で、興奮して思わず叫ぶように話してしまいました。
「ぼく、推しキャラクターのモチーフグッズを作ってます!こう香らせる程度に…キャラクターを知る人が分かるような感じで。
 キャラクターが全面に出ているようなグッズが、痛バッグとか…申し訳ないんだけど、全く趣味に合わなくて!だから、現実でお洒落に仕立てつつ、キャラと一体化できる、みたいなコンセプトで作ったました!」
 いやはや、音声記録ってこうなるとめちゃくちゃ恥ずかしい。
 とはいえ、モチーフグッズとイラストを関連付けたことはありませんでしたが、意図しているテーマが同じだったようです。

空想を現実に持ってこようとしてるというか、壁を取り払おうというコンセプトなのかもしれませんね。
 人生のテーマでの“世界が変わるような限界突破”、もこれかもしれない。聞き直して、改めて発見がありました。

 

9:他者の価値を、粉砕・抽出・再構築

「そうですね。いわゆる二次創作をするよりも、原作らしさと自分の持ち味が両方が濃く出そうな作品を作った方がいいですね。
 他者の価値をしっかりとくみ上げたうえで、自分なりに考えていく、構築していくのが二次創作の醍醐味のような気もするんですけども。
この再構築のところ、滅茶苦茶力入りそう。あ、でも汲み上げもすごいと思う。
粉砕して吸収したうえで。普通の人が抽出できないところまでやります。
 

 有機的。生っぽさ。生々しさはイラストのほうが表れていると思います。
 一発書きでも、実物とかとは位置がズレているのだと思いますが、こう見たいように見るから、と。脳による変な手ブレ補正もない。そこに感情というか、生身の人間がいるぞ!というか。ボコボコ感、好きだからしっかり残して、削ぎ落さないように作られてるのかな? そっちの路線を突き詰めていくしかなさそうですね。
素描(クロッキー)も魅力的ですよね。持ってる世界の強さだと思います」

 お洒落感、で思い出しましたが、木内達朗さんが好きなんですよね。 独学で描いてはきたけど、好きなものを取り込めてるのが良かったです。

 「一般的なイメージとは違うメルヘン」というのは、大竹茂夫さんや船越圭さんを思い出しました。

 もちろん、ぼくの世界とは全く異なるけど、自分の見ている世界を全身で感じて押し出すところとか、もっと学んでみたいと思いました。   

 人に使ってもらうことを意識するようになってから、最近素描はあまり描いてなかったのですが、実は素描の方が好きなんですよね。よく使われるイラストは病院の一室や森を通る道など、素描に色を1、2色乗せただけのだったり。
 思い返してみると、自分では「ニッチだからウケないだろ…」と思う絵の方が使ってもらってました。…もう少し自信つけるべきだなぁ。


【動画】※一番作っていて楽しい部門


  • noteを始めて10ヶ月、改めて自己紹介動画を作った話

内容:これは後に書いた【やりたいこと多すぎる問題】で多く語られたので、紹介に留めます。
強いていうなら、一番開拓しがいのある部門でしょうか。正直実力は全くないですが、一番作っていて楽しいと書くくらいは、やりがいはあります。


【イラスト・小説・動画などやりたいことが多すぎる問題】

 

「ここでやりたいこと多すぎ問題にやっと入っていこうと思いますけども。

イラストはつるってしてないのが売りですね。手描きっぽさが凄い生かされている。
文章では書き手の個性が出るもの…体験してみたとか。書き手の感性が必要になって来ると思うんですよ。小説とかエッセイとかはその辺あんまり気にしなくても、もうそのまま突っ走っちゃえばいいんで。
 動画は一番どうなっていくか分からないですね。
ただ、副業で一番引き合い多いのは、イラスト描ける前提での動画だと思います。
両方とも自前で引っ張っていけるのが話が早くて強いんですよね」

 そう。普通MVのクレジットってイラスト・動画が別明義になってるじゃないですか。でもそこに両方自分の名前書けちゃうのとか、ちょっと優越感があります。

「動画自体は元々得意なタイプですし。
イラストも音楽も併せて総合的なものを作る方が向いてますね。一個の物の純度を上げていくよりも。そうですね。編集できますし、やりながら覚えちゃったほうがいいかも。
 結構やることいっぱいにしていく方が好きなんですよね。一個突き詰めちゃうと、射手座ってつまらないんですよね。
 なんでもできるし、それら併せてもっとやばいことやっていっちゃうぞ、みたいな。

 一個のこと突き詰めていくストイックさより、できること増やしていく方のストイックさだと思うんで。そこ増えることにめちゃくちゃ喜びありますよね
スイカ専門農家じゃなくて、色々な果物を売っていく感じ。……単価高めなものをこまごま育てていくほうですね。スイカ極めます、じゃなくて。
 文章って、ハードル低いから単価低いというのもありますしね。

 あとはやっぱ、のびのび書いていたいかな。
 語るのをやめると途端に思考も感情も詰まってしまいそうな星周りなので。文章の力もすごい高いと思うんですが、黙ると死ぬタイプなので。
 溜め込める感情が大きい分、その辺をさらさらと流していく、何物にも縛られない活動がないと死ぬと思うんで。

 自由を求めるのが強すぎますね。そこに文章は確保しておきたいかな」

ということで、ひとつに絞るとしたら、まずは動画!現場でばたばたしてみろ!とアドバイスを頂きました。


【まとめ:結局、どういう作風なの?】


【作風の長所(伸ばせるところ)】

10:書き手の立ち位置がはっきりしている


「めちゃくちゃいい意味で、書き手のキャラが立っています。ポジションがはっきりとしている。それがオリジナル・二次創作両方、まずは書き手の立ち位置を表明するところから入るのが面白い。
 射手座、表明から始まるので。
何しています、というのをちゃんと書かれた旗を掲げている。ただ、それがどんどん動いちゃうのも射手座ですけど」


11:自分言語は強いけど、伝わるまで根気強く秘伝のタレを作り続けてる

「この星周りだと本来なら自分言語が強いんですが、ちゃんと伝わるようになっていますね。
 伝わるまでどんどんいろんな言葉を使って言って、そのうち伝わればいいや、っていう、めちゃくちゃ根気強いと思います」

 20代の創作は、粘り強さとか全然なかったので驚きました。今は根性がついたのかな?

「あ、根性よりはしつこさかもしれませんね」

 爆笑!そっちの方がしっくりきました。

射手座は飽きっぽいけど、アケルさんは「これじゃだめだ」と思うと戻ってきますね」

 そう!好きになるものがそんなになくて、流行とかも追えないぶん、10年前に図書館で読んだ愛読書を再購入して手元に置いたり。一度好きになったものは、ずっと好きでい続けるんだろうなぁ、という自負はあります。


「秘伝のタレっぽい星周り。今は味が変わっていても、幼少期からあるものが溶け込まれて残ってはいる。まだソースが林檎の味が濃かった頃を思い出して立ち戻る。
 感想なのか作風なのか混沌としてしまっているんですけど、星回りを使いこなしている、やりたいことをやっているので、ホロスコープ的に余すところなく使っていますね


12:長所でも短所でもある、”見たいものをピックアップ”


「めちゃくちゃ見たいものを見る星周りですね。
 見たいものしか見えなくなってしまうという欠点でもありますが。
 見たいものであればどこから遠くても見つけてきて。情報の断片さえあれば、発展させていって。
 ネット検索えぐい感じの。探求心に火が付いちゃうと、よくこんな情報を引っ張ってこれたな、というくらいの…もしかすると大学の教授に聞きに言っちゃうくらい」

 それは実体験としてありました。アメリカ先住民の文化を学ぶためホームステイをした人の体験談を読んで、巻末にあった個人サイトを調べて、日本でその文化を学べるワークショップに行ってました。(それがサバイバルのきっかけだったりします)

「全体像が見えなくなる代わりに、見たいものをピックアップして強調して書いていく。
 全体には触れない‼ぼんやりさせない!実際の文章は滔々とした語り口になります。ぬるっとしている。没入感に繋がりやすい文章。客観的で行くよりも、主観でごり押したほうが追体験で分かりやすいタイプですね。
文章が文章として出て来るよりも、動画や映像として出てくる感じ。だから動画とすごい相性いいです!」

 どの創作でもプロットを作る時、映画の予告のように書きたいシーンがパッパッと映像で出て来ていました。文章も映像的と言ってくれてとても嬉しかったです。

「やってみた」のような体験談が得意とのこと。
 元々人よりも特異な体験をしてきてそれを共有したいと思っていたので、没入感を持って書けるというなら更に強みですね。

【作風の短所(割り切るところ)】
「ただ、この没入感という長所、客観性とトレードオフなんで!」

 きっぱり言われてしまった(苦笑)。元々「客観的に物事書けないなぁ」とは自覚していましたが、予想以上に没入感に振り切れてるようですね。
 割り切るとことは客観性、なんですかね。

「ですね、具体的な正しい情報を伝えなきゃいけない、は投げちゃったほうが……投げるというよりこれはあくまで自分の主観なんですが、と前提と立ち位置をはっきりさせて書く方がいいです。
 怪しくなりやすいかな、という怖さもあるんで。炎上ではなく扇動のほうなんで」


【思いつきの質問:風の時代なのに、おいどん風星座がひとっつもないでごわす】

 ギリギリでしたが、質問をねじ込んでしまいました。風の時代になってきてますが、風星座のないこの星周りでやっていけるんでしょうか?

むしろ風弱い人の方がやりやすいと思いますよ。振り回されづらいと思いますし。
自分貫けるから、結局個性がある、格好いい!、でついてくる人もいるかと思います
そこはもう風のなさ、客観性とか皆の為になるを考えすぎないところで強みになっていくとは思うので」

良かった!風の時代に取り残されるのかと思った!

「身が詰まっている印象ですが、アケルさんは破裂するぐらい詰めちゃっても大丈夫ですよ。
 心からやりたいこと欲してやってる感がありますので。星回りからズレることはあまりないんですよね」

 いやぁ。この星回りに沿った、心からやりたいことを欲してやっているという言葉は本当に有難かったです。迷走していた時代が10年くらい続いていたので。



 【最後に:水煮さんの占いについて総括】


 あくまでアケル個人の鑑定のお話で、今回は“等身大の自分の再確認”がテーマでした。
現代は情報社会である以上、自分がどこにいるのかを探しているはずなのに、世界地図を広げてしまってることもあります。
 水煮さんは衛星のように、その人に見合った地図を選んで現在地を教えてくれる。今自分の立っている位置を把握して、自分がどんな創作を望んでいるのか、その為に何をするか考えさせてくれました。

 自分の長所・短所をお願いしたけど、より俯瞰して“その人の星周りに応じた創作を見出してくれる”感じがします。過度に褒めるのではなく、その人のありのままを話してくれました。
 「長所は一方では短所であり、短所もまた見方を変えれば長所になる」という事は、言葉ほどなかなか受け入れられないことですが、水煮さんの言葉はとても率直で、受け入れる手助けをしてくれるものでした。

【パワーワード】

 パワーワードについてどのように言葉が出てくるのか、鑑定してもらうまで分かりませんでした。
 鑑定中、水煮さんも「出たとこ勝負」とお話していましたが、読んだ感想を事前にまとめているというより、その場で空からイメージや言葉が降りてきて、パワーワードを発した後で「なぜこんなイメージが出てきたのだろう…?」と噛み砕いて話してくれました。

水煮さんのパワーワードの虜になった方は、ブログのホシカンも容赦ないパワーワード満載なのでオススメです。

【話しやすさ】
 なにより、とても話しやすかったです。
 毎回色んな方のレビューが充実していて、「なるべく聞き手に回ったほうがいいのかな…?」と思ってましたが、こちらが反芻してメモを取る時間も考える余白もあり、その場で思いついた質問にも答えてくれました。

 アケルは珍しく、水煮さんのワードに思い当たることが多すぎて、テンション上がりすぎて多弁になってしまいました。(すみません、普段はもっと静かなはずなんです…。)聞き返してみると、話の脈絡関係なく思いついたことをパッと言ってしまったりもして反省…しかしそこも上手く捌いてくれました。
 鑑定中は水煮さんも内心「???」な返答もあったと思います。このレビューを読んで
「あ、ちゃんと繋がってたんだな」
と伏線回収していただければ幸いです。


【今後について】

 どうしても「もっと上手くなりたい」と高望みしてしまうけれど、自分のやりたかったこと、描きたかったものを今書けている、ということが実感できました。

 一方で、自分の気質について、フィクトセクシュアルの活動としては少し不安があります。
 というのも、どうしてもこの界隈は提唱者が少ないので、個人の体験が一般化されやすい状況になりつつあると感じています。
 ぼく個人はあくまで「こういう人間もいるよ」という気持ち程度で書いていて、イマジナリーフレンドとの関係も、か〜な〜り、特殊な環境で恵まれていたからだとも分かっています。

 でもそれが界隈の“当たり前”になると、ぼくと同じ関係性であれない人の気持ちが取りこぼされてしまう。ぼくはその人達の気持ちを代弁できない。
 
 創作の場所やタグについて、少しずつ変えたほうがいいかもしれないな、とも思ってます。  
 今回は現在地の確認がしっかりできたので、積み重ねてまた作品が貯まったら、次はリピート枠で聞いてみたいですね。


【最後に:レビューは書いたほうが楽しい!】

 今回音声通話だったので、音声を聞き直して書くまでに1か月弱かかりました。
 圧巻の情報量と、音声の場合は文字起こししたうえにまとめる必要もあり、大変ではありますが、やはり鑑定後レビューを書くこともおススメします。
 というか、水煮さんのRTした鑑定レビューは全部読んでほしい。全部違って、全部楽しいから。

  それぞれのレビュー自体、記事の構成、会話形式か言葉のまとめか、パワーワードのピックアップの仕方、感情の演出、が多種多様。
 創作に打ち込む人達だからレビューがべらぼうに上手く、個性も出ている。読むだけで、文章が上手くなった気がする(笑)。

 また、レビューを読んでいると、

  • オパールのような火の川

  • 海底ごと水槽の中に入れた海

  • ダイビングで綺麗な珊瑚を見ようと思ってたはずなのに、爆速の海流に流されていく

  • やわらかい、包み込むような受け止めるような…分厚いふかふかのクッション

などなどの表現があり、僕の分析パワーワードはかなり味覚と嗅覚に寄ってましたね。不思議、そして面白い。


 そして、今回の分析から
「それなら、強みの臨場感を活かして、同時視聴・実況配信みたいなレビューにしてみよう!」
「以前読んだ記事で見た発言まとめメーカーはインパクトあった!ぼくも使ってみよう!」

と、色々な方のレビューから形式を勉強し、その上で自分の作風をバシバシ出していけました。
 レビューは鑑定後、一番早く作風を意識した習作としても書けるわけです。

 というわけで、鑑定してレビューを書くまでが遠足!

 “他人の魅力を引き出すために、自分が大暴れ”、的な記事を狙ってみましたが、いかがでしたでしょうか?
 そろそろこの辺で筆を置かせていただきます。
 一陽アケルでした。



【↓水煮さんのサイト、ホシカンです】



 

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