株をコレクションにしてもいいですか?
株価が34年ぶりにバブル期の最高値を超えましたね。
さて、個人投資家はどうしましょう?
利益確定売りをするべきでしょうか?
持っている株の株価が上がると嬉しいのです。
含み益が出ていると嬉しいのです。
「含み益は幻」で利益確定しないとまさに「絵にかいた餅」なのですが、
嬉しくなります。
株式市場って機関投資家をはじめ資本力がある人がたくさんいて、
様々なところから情報を集め、
迅速に判断して売買していきます。
1日100億円の資金を動かす人も、1万円で参加する人も同じ市場で勝負します。
どっちが力があるか、まぁ、おわかりでしょう。
でもね、誰でも平等に参加できるのです。
個人のお財布の内でしたら、好きなものを好きなように買ってもいいでしょう?
それこそコレクションを集めるように。
(基本100株を単元株として売買される株ですが、今は単元未満株といって1株から買える制度もあります)
ミニカーを集めるように、フィギュアを集めるように、石を集めるように、
好きな株をポチポチっと集めてコレクションしてもいいですか?
株のコレクションって簡単なのですよ。
保管場所に困らないし(証券会社で管理)
なくならないし(分別保管)
整理整頓しなくてもいいし(証券口座を見れば一目稜線)
汚れたり壊れたりしないし(破綻しても分別管理で返還)
金融庁資料 PDF https://www.fsa.go.jp/ordinary/tousi_hogo/hogokikin.pdf
要らなくなったら売ればいいし(上場廃止されていなければ)
鑑定団に出さなくても市場価格はわかるし(上場廃止されていなければ)
現物株のみで信用取引をせずレバレッジをきかせていなければ、
最悪価値が0になることはあっても-になることはない。
ずらーっと自分の持ち株を眺めて、「私はTVで話題になる企業の持ち主」と悦にいっていられるなら、株をコレクションしてもいいんじゃない?
「株価バブル期越え」のニュースを聞いて、ほくそ笑むことができるなら、
リーマンショック、バブル崩壊のときのように「株価半減」のニュースを聞いて持っているものの価値が半分になっても「株あるある」と苦笑いで済ませられる胆力があるなら、
株をコレクションにしてもいいんじゃない?
コレクションって「持っているだけで幸せ」と感じるもの。
株価を上がろうが下がろうが、そういう風に感じる感覚があるなら、株を持っていることは投資でなくコレクション?
参加費1万円で市場に参加する個人投資家は1日100億円を動かす機関投資家と同じ土俵で利益を出そうとしてもかなわない。
株式会社は「利益を出すこと」が目的。
利益が出ると株主還元「配当」がもらえます。
株主は株式会社への資金提供者。
粛々と成長して利益を出しているよい企業の株をもっていると、
持っているだけでいいことがあるのです。
よいものを見分けるのは難しい。
連綿と続いている大企業でさえ、持っているだけでいい企業とは言い難い。
個人投資家の株式運用の難しさを表したものに、NTT株があるでしょう。
1987(昭和62)年2月、バブル真っ盛りの中、民営化したばかりの政府保有のNTT株が売りがされました。「政府保有の株」という信頼感に多くの個人投資家が株式市場に参入しました。
その後の経緯です。
NTTバブルと言われて2か月で値上がりし、その後200万円代まで暴落。
1987.4.22 NTT株を318万円で購入した人は、
37年間長期保有をしていても、
日経平均がバブル最高値を超えても
購入金額までは届きません。(含み損を抱えている)
よいものを見分けるのはとかく難しい。
壺や皿なども、投資として値上がりを期待するなら目利きは難しい。
骨董品としてコレクションするなら、気に入ったものでいい。
コレクションも投資も余裕のうちで、というのはその通りですね。
共感してくださると嬉しいです。宝くじで5億円当たったらカナダに別宅ができますので、ぜひおいでください。犬をお飼いの方は犬オーナー用のマンションも運営する予定なのでご検討ください。