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探究授業案3『旅行に行くならどこへ行く?』 vol.517

これはよく聞くパターンのものなのかもしれません。

自分のいきたい旅行先を徹底的に調べ上げて、プレゼンをするというものです。

外発的動機づけとして、優勝者にはそこへの旅行券をプレゼントする、もしくは実際に体験学習として実現するという形を取るとなおいいでしょう。

ただし、日時や金銭面を限定しての話です。

教育関係者の方ならよくわかるかもしれませんが、旅行会社が持ってくるようなプレゼンを子どもたちにやってもらうというものです。

この授業案の詳細を考えていきます。

時間、お金、人員、場所、、、

多くの場合、児童生徒のうちから旅行を自ら考え、それを実現させていくというのはなかなかない経験です。

お友達とお泊まりとか、一泊二日でディズニーとかと言った目的が超明確なものであれば、あるかもしれませんがいく場所から決め手というのはなかなか児童生徒の財力ではないはずです。

言ってしまえば、ディズニーランドで何に乗るとか、順番を考えながら1日を過ごすのもいいと思いますが、、、。

これら全てのバランスをある程度の制限の中で考えていくと、さまざまな視点から物事を考えなければならなくなります。

いつもは自分の都合だけで考えられていた視点が、徐々に変化していくのです。

土地を知る→、、、

旅行をプレゼンするには、その土地をよく知らないといけません。

ただ単純に自分がいきたいから、こんな印象を持っているからと言った曖昧な考えではプレゼンの説得力も生まれません。

土地を知るためには現地に行くのが、一番手っ取り早いですがそう簡単にはいかないので、やはりネットの力を借りる必要があるでしょう。

しかし、その力の借り方もさまざまです。

例えば、観光局の情報を元にいわゆる正攻法の旅行計画を立てるというものもあれば、口コミサイトのようなものでコアなところをピックアップするという考えもあります。

はたまた、まだあまり情報がないところへチャレンジしてみるというのも一つの手でしょう。

そして、その土地を調べているうちに、その土地の経緯や歴史、民度を学んでいき、自然と学問的広がりを感じることになるのです。

生まれる地域創生の考え

全員が全員とは言いません。

しかし、中にはこの活動を通して地域創成について深く考える児童生徒も出てくるでしょう。

では、自分達の土地を誰かに薦めるとしたら何を薦めるべきなのかと言った具合にです。

ここで、さらに社会課題と自分のプレゼントが結びついて、内発的な動機へとシフトチェンジしていくのです。

探究というのは必ずしも全ての人が探究のサイクルを回せるようなプログラムを考案されがちですが、中には興味関心の湧かないものがあるのも当たり前です。

それよりも、さまざまなプログラムを通す中で興味関心の芽をしっかりと育て成長させていく。

それこそが大事なのではないでしょうか。

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