あなたは人と話をする時に、自分の言葉を客観的かつ冷静に聞きながら、発言をしていますか？あなた自身もそうであるように、人から言われる言葉は、結構、気になるものです。

あなたの何気ない一言によって、深く傷ついている人がいるかも知れません。また、自分では悪気はないのに、相手に悪くとられてしまい、誤解されてしまうこともあります。これが人間関係の難しさですよね。

そこでこの章では、人間関係を今まで以上に良くするための言葉の選び方、表現方法について、いろいろな角度からお伝えしていきます。

過去に、「あんなことを言わなければ良かった…」と思うこともあるでしょう。私も、もちろんあります。でも、言ってしまった以上、もう取り返しはつかないのです。だからこそ、これからは同じ失敗をしないように、できる限りの努力をしていきましょう。

〇〇だけ心がければOK

具体的な方法は、明るくなる言葉、プラスの発言をするように心がけるだけです。暗くなるような言葉、マイナスな言葉を使わなければ良いのです。

これから意識してほしいのは、「私の口からは、花びらやハートしか出さない」ということです。消極的な言葉、不平、不満、グチ、ねたみ、怒り、男言葉、汚い言葉遣いではなく、自分も楽しくなるような「明るく・前向き・積極的な美しい言葉」しか出さないようにするのです。

よく、何人かで集まると、そこにいない人の悪口を言って楽しんでいる人たちがいます。この悪口、嫉妬、グチというものは、ゴミを口から出しているようなものです。これは、自分で自分を傷つけてしまうだけです。

もし、内面も外見も美人になりたいと真剣に思っているのであれば、先に書いたように「私の口からは、花びら、ハートしか出さない」と決めてほしいのです。

自分から発したものは必ず返ってくる

昔から日本で言われている言葉に、「因果応報」があります。これは「自分が良い行いをしたら、良いことが返ってくる。悪い行いをしたら、悪いことが返ってくる」という、きわめてシンプルな教えです。

このことからわかるように、自分自身の口から出す言葉は、あなたの人生に大きな影響を与えるものなのです。言葉によって人を明るく前向きにし、元気づけてあげることもできる。

逆に、人に嫌みを言って、傷つけることもある。でも結局は、人にしたのと同じようなことが、自分に起きるようになっているのです。

「自分がしたこと、言ったことと同じようなことが返ってくる」のであれば、できるだけ積極的な言葉を使って、明るく楽しく過ごしたほうが良いと、私は思います。

私が入っている経営者勉強会「盛和塾」の主催者である稲盛和夫氏（京セラ、ＫＤＤＩの創業者）が、ご自身の著書『生き方』の中に、こう書かれています。

「天が決めた運命もおのれの力で変えられる。善き思い、行いを重ねていけば、そこに因果応報の法則が働いて、私たちは運命に定められた以上の善き人生を生きることが可能なのです」

人生をこれからもっと良いものにするために、「明るく・前向き・積極的な美しい言葉」を選ぶようにしましょう。これを心がけることも、美人オーラをつくる大切な要素なのです。

⏬プロフィール 井垣利英（いがきとしえ）☆マナー嫌いだった私が、マナー講師になるまで

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