いがらっし

文学研究をしていたいがらっしは八方塞の危機に陥りました。身心病み短期間にぎっくり腰3回…

いがらっし

文学研究をしていたいがらっしは八方塞の危機に陥りました。身心病み短期間にぎっくり腰3回。仕方がないので背骨を鍛え直す。その過程で死とクンダリーニ覚醒らしきを経験し、うっかり人生リスタート。いきなりダンサーを目指しはじめる。ダンサーであろうとする奮闘と、身体に関する発見を綴ります。

最近の記事

立つ

ほんとうに姿勢よく(=身体が設計された通りに)立つことが難しいのは、そのような状態の時には立っている実感がないからではないかと思います。 変に気張って立っていると、肩や胸や腿の筋肉を使っている感があるので、意識にとっては「良く」立っているように感じられるのかもしれません。大間違ーい。意識は騙されやすい。 設計された通りに立っている(らしい)時は、身体の軸が空洞のように感じられつかみどころがない。 この感覚と孤独の感覚は伴って起きるような気がしています。 でも、孤独と言っ

    • 身体ちゃんからのサイン

      目が覚めたらあたまがズーンと重い。ああ、頭痛が近づいています。ああ、明日は数年越しの希望がある程度かなえられるマイルストーンなのに、今日はその準備があるのに、まいったなー。 空腹が良くないことがわかっているので、内容的にも適した朝ごはんを食べますが、視野はどんどん狭くグレーになる。 こまったなー、勘弁してよ。 寒いしなー。なんでこんなに寒いのよー。 ? あれ、お風呂に入ってみようかな。 湯船に身を沈めているうちに、肩までどころか、首まで入りたくなる。温まった手で顔を温める

      • ステロイドの誘惑

        先週、肩を痛めまして医者にかかりました。結果、初ステロイド注射! なんだかアスリートか何かになったような気分です。エヘン。 ドーピングという言葉をたまに耳にしますが、風邪薬すら飲みたくないいがらっしには意味が分かりませんでした。 とくにステロイドなんて、皮膚病に塗る軟膏でしょ?そんなものに依存って何?というレベルの(不)理解しかありませんでした。 わかりました。 まずい。これは、くせになりそうです。 先ずですね、痛みの軽減。ス テ キ。 さらに、身体があっちこっち緩む

        • リリース

          駅地下道に出店していた店でお箸を二膳買った。家にあるものはどれも、口に入る部分が剥げてきていて、いい機会だと思ったので。帰宅後、子が小さかった頃のお箸を二膳すてた。ごみ箱のふたを開けて、しばし、握りしめ、考え込み、4本まとめてチュッとキスしてから捨てた。 リリース。 何がなくても、なにも消えることはない。すべては私の中に。 新しいお箸を洗う。 夕飯の時に思い出したように、新しいお箸を使ってみた。未知のくちあたりは、一歩すすんだしるし。 人生はこんなもんだ。

          入門

          内田樹さんの凱風館(合気道)に入門。目標は1.動き始める前に目で場を設定することができるようになること。2.一人では練習できない外側(他者)からの力に対するレスポンス力をつけること。 朝稽古に参加し、帰宅後にひとしきり復習。特に受け身は私の動きのレパートリーに入っていないものだったので、観察分析を楽しみます。 その後に自由に踊ってみたところ、いつもと視界が違うではありませんか。いつもよりフォーカスの位置が高く、視界は広く、見えるものがくっきりとしています。あたかも視力が良く

          大玉

          直径15センチほどもある大玉のユズを手に入れた。 助成金申請をポチっと終わらせたら、自分へのご褒美的に、ユズの甘納豆?とマーマレードの制作に取り掛かる。でも、まあ、それは二日がかりだから、おいておいて。 今日の大発見はユズピールを煮た後の煮汁の使い道。 こんないい香りの煮汁をどうしよう…と一瞬考え、お風呂場から洗面器を持ってくる。 ザルで濾しながら洗面器に煮汁をザーッと。 お風呂に投入すると、まるで入浴剤を入れたかのように水色が黄緑色にかわる。 顎まで浸かる。柚に含まれ

          成長を感じるとき

          誰しも、己の子育てを省みて、あの時はこうすればよかったとか、今ならこうするんだけどなあとか、思うことがあると思います。 ことによっては悔し涙流すほどに。 でもね、荒れ狂っていた自分を思い出し、フフッと微笑んで、 「かわいかったね、私」 と感じている自分を見つけた。 過去が、一瞬で遠くなった。 ほんとうに過去になった。 清々しい老いの肌触り。

          成長を感じるとき

          冬の陽

          二階に上がる階段の踊り場に窓がある。窓のすぐ前には百日紅があって、今年の剪定では高さを下げなかったので、窓辺が紅葉している。そればかりか階段の白壁がうっすらと桃色に染まっている。 もう何年この家に住んだだろう。百日紅の高さや、陽のあたる強さやタイミング、さまざまな偶然や要因が重なってやっと出会える素敵なひととき。同じ家に住んでいるからと言って毎年出会えるわけではない。 白壁は稀有な一瞬を稀有な一瞬としてうけとり、染まるだけ。「去年は桃色に染めてくれたじゃない」と未来の重なら

          舞踏家

          取柄をきかれても、なかなかなあ、一言では…モゴモゴ…という感じのいがらっしですが、いま、気が付きました。誰にも負けないものひとつ。 道楽気質。 なんでもかんでも道楽にしてしまえる。 数分前に新しく見出した道楽。それは、角砂糖。 ほほぅ。角砂糖とは灯台下暗しであった。 さらさらしたお砂糖では楽しめない、温かい飲み物に角砂糖を落とした瞬間の泡だち。しゅわわー。あたたかい飲み物の楽しみに白いレースを纏わせるかのよう。 これからしばらくかけて、さまざまな銘柄を試してみましょうか

          歩き方DX

          調っています。身体のことを含めてすべては変化しているので、この状態がずっと続くわけはないこともわかっていますが、少なくとも今はなんと心地よいのでしょう。 おととい衝動買いした柔らかい布の上着。チャイナドレスか?というくらい背中のラインが出ます。ということは、自動的に姿勢チェックができるのです!(そんな基準で服を買うな、というが意見もあるでしょうが)なんと素晴らしい服! 私は首直下の力の入れ具合というか抜き具合が上手でないのですが、この上着を着て歩いている時にお店のガラス扉に

          厳格な振り付けと即興性

          身体のコンディションの良しあしはウォームアップにかかる時間、身体が勝手に踊りだすまでの所要時間でわかります。 今朝は早かった。いいぞ、その調子だ、身体ちゃん。 (単に気温が高めだったからかもしれない…) 昨日発見したお能の動きのヒミツをさらに探る。(昨日の投稿をご参照ください。) そのうち、野口体操がまざりはじめ、気づくと山海塾の型をやっている。 山海塾の動き、いつもなら痛かったり辛かったりするのに、するん、するん、と気持ちがいい。 山海塾「うぶすな」のDVDを取り出だし、

          厳格な振り付けと即興性

          能の動きはテンセグリティ

          お能のヒミツを暴いてやったぞ。 なーんて。思い込みかも知れないんですが、いがらっし的には発見だったので記録魔の面目、記録しておきます。 発端は先週、金剛流の発表会を見に行ったことにあります。 以前、モスクワを拠点とした桂勘さんのお能のオンライン稽古に参加したことがあり、お能の中で唯一、紅葉狩だけはかろうじて舞える…いや、動きを知っている程度ですが、まあ、雅語として「舞える」いがらっし。 その際に会場にいらした勘さんと少し会話し、「こどもには摺り足を教えないのだが、このように

          能の動きはテンセグリティ

          酔っ払いレシピ

          酔っ払いレシピシリーズ! 今日は、適当な秋の味覚をお届けしまっす! いつシリーズになったのかはいがらっしにもわかりませんが、たまに書いております。 現在、いい感じに酔っぱらっております。だいぶ冷めてきたのでタイプできます。 要らない情報が入っているように見えるかもしれませんが、全部ひつような手順ですのでご参考まで―。 ええ、昨日はですね。(いきなり昨日の話ですか。) 舞踏家のDuduさん主催、長内真理さんによる野口体操のワークショップに参加してベロベロに身体緩めてまいり

          酔っ払いレシピ

          ペンの持ち方に大自然をみる

          ペンの持ち方が劇的に変わりました。小学生の時、持ち方を最適にしようと試みたのですがどうもやりにくくて、数十年修正できませんでした。 ところが。 昨晩、オンライン講座を視聴しながらノートをとっていたらいきなり直っていました。しかもペンを握る手は最小限の力で済んでいるので、あたかもペンが柔らかいように感じる。 右肩甲骨から指先まで、ウソでしょ?というぐらリラックスできています。 まるで風が吹くと桶屋が儲かるのように、遠回りの話に見えるでしょうが↓ 先日、ダンスボックス神戸で開

          ペンの持ち方に大自然をみる

          吹き上がる動き

          9月28,29日、ダンスボックス神戸で松岡大さん(山海塾舞踏手)のワークショップがあり参加しました。 うはー。 やはりいがらっしは山海塾系の動きが好きで好きで好きでたまりません。(ここでは「動き」と書いていますが、じつは山海塾系の動きに通底している思想というか世界観が好きなのだと思います。) 石井組組長から以前に習った動きもありましたが、松岡さんのデモや説明を受けると、同じ動きにまた別のライトがあたり、学びのdimensionが増えるのを感じます。動きの学びは3次元以上

          吹き上がる動き

          元気にしてた?

          ご機嫌いかが?元気にしてた?How are you? こんにちはだって、今日はどうですか?の意味でしょう。 これらは使い古され形骸化しているだけのフレーズだと思っていました。 とんでもない! これらは、これ以上ないような愛のことば。わたしたちは知らずに愛のことばを日々発していたのだなあ。 なかなか会えないとても大切な人に会って、限られたコミュニケーション量でやりとりをする場で、しぼりだすように出てきた言葉は 「元気にしてた?私は元気!」 これ以上に伝える必要のあることが

          元気にしてた?