チーム作りで大切なこと①手柄は、人にやる。

ぶっちゃけて言うと、今、私自身、チーム作りで相当苦労している。
まぁ簡単にいうと、一番大切にしている番組が、終わりかけている。

苦労、なう。である。

苦労、超なう、ジャストなう。である。

番組が終了しそうな理由は、複雑なのだけど
強引にまとめると「結果が出てない」「ダウントレンド番組」と
評価されているから。

番組の結果(視聴率とか評価とか)が、ヤバくなってくると
えてして
様々なスタッフから、不平、不満、不安の声が飛びまくって
空気が悪くなる。

立て直そうとしても、
そもそも、すぐ目に見える結果がでることなんて少ないので、
スタッフの不安は、大きくなり、
不満が出まくる。

さぁ、どうしよう?

とにかく、私にとっては、人生かけて守りたい番組だ。

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✅ずっと書いてますが、簡単な自己紹介・・・
(読まれた方は吹っ飛ばしてください)
私は、フリーランスなのに、日テレの番組の総合演出をしています。
普通、総合演出は局員か、大きな制作会社の上のディレクターが
やるので 相当、珍しいパターン。
それなりにいろんな経験をしてきたので、
そこが評価されているのかなぁと。
そんな経験を活かした、映像制作に必要なノウハウをまとめたnote。
番組の若手のために書くけど、それだけだともったいないから 公開します。
テレビ番組の作り方って、マジでマニュアルになってなくて 基本、全てが口伝です。本にもなっていません。 ※それだけにいろんな手法があって、バラエティに富む番組があるのだと思いますが。 なので、業界の若いディレクターにとっても、貴重な気はしております>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>


💡個人の能力でどうにかしようとしない

そんな中、最初に私がとった行動は、
「自分の力でなんとかしよう」。

これが、マジで間違っていた。(多分)

自分の能力を過信しているんですが、
私は、番組内で一番、いろんな経験をしていて、発想豊かで、
アイデアがあふれ出る。誰よりも面白い動画が作れる。

だから、自分の思ういいやり方を強く打ち出し、
いまは耐えるときだからこれをやろう!と鼓舞し、
いろんなロケ現場に顔を出し、突き進んだのですが。

まぁ、アホですね。

たとえ、私の考えるやり方が正しかったとしても、
どうやらそれは、うまくいかないらしい。

💡正しいかどうかは、どうでもいい

というのも、スタッフにとって、
私の指示が正しいかどうかは、どうでもいいことだから。

✅人はみんな、自分が一番かわいい。

結局、スタッフは、自分が間違ったことを言っていたとしても、
だいたい素直に認められない。

「だって・・・」「でも・・・」「そんなこと言ったってしょうがないじゃないか」

言い訳ばかり飛び出し、素直に、行動に進めない。

そう、自分が一番かわいいから(もちろん私も含めてですけどね!)
相手がいうことが正しくても、素直に認められないものなんです。

で!

そんな後ろ向きな姿勢じゃ、
どんなにいいアイデアでも、だいたいうまくいかない。

結果が出ないと、スタッフ側からすると
「言われた通りやったのに、あかんやん」となる。

また、不安になる。負の無限ループに陥る。

一年以上、このループの中でもがき続けているのですが、
そんな中、ある対策を実行してみると、一筋の光が見えてきた。

それが・・・

💡相手が思いついたことにして、やってもらう

2週間前、私が考え付いていた番組のアイデアを、
スタッフが思いついたことのようにして、話を進めると・・・

スタッフにとっては、「自分の意見が採用された!」となり、
自分事として、実行もがんばってくれ、オンエアが超面白くなった。

どうやら
トップダウンでやらせるより、圧倒的にうまくやってくれるらしい!

それに気づいて以来(って2週間前なんですが)

とにかく、全てのアイデアを、スタッフのおかげにして、
全て、スタッフの手柄にしてみたら、
ちょっとずつ、番組がうまく回るようになってきた。

しかし、偉そうなことばっか書いてるなぁ。そんな大した演出でもないのに。

でも、その時、大きな壁にぶち当たったのです。
先週くらい。

✅私だって、自分が一番かわいい

どんだけ、スタッフの手柄にしようと思っても、
時折、私の自尊心が出てきてしまう。

手柄を渡しきれない。

だって、俺が思いついたんだから。
俺のアイデアの方がおもろいねんから、
俺の言う通りにすればええねん。

自分の小さなプライドなんかより、大事な番組を守ることの方が
100億倍大事だって、わかっているのに、
そんな衝動に突き動かされて
時折、手柄を渡しきれない。。。

なんなんだ、このチャイチ―(ちっちゃい)男は。

というわけで、いまもリアルに苦戦中なのです

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これまでの記事も気になった方は、お暇なとき読んでください。

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