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コンビニの出版物の売上激減に思うこと

コンビニの出版物の売上は下がっているのは当然知ってはいたけれでも、この記事にある「この10年間、800億円あったコンビニ取引の売上高が300億円まで後退している。」って半減以下……そこまでいっきに下がったのか……いくらなんでも、という気持ちが大きい。

コンビニで、立ち読み防止で、テープ貼ってるのも、本当に有効だったのかな?
という思いも個人的にはある。

先日近所のコンビニで、そこはテープ貼ってなかったんで、立ち読みするのが目的ではなく、何か面白い雑誌かムックがあれば買う気でいたのだけと、パラパラ何冊か中を見ていただけで店員から「あの、うちは立ち読み禁止なんで、やめてもらえますか」と言われて、なんか嫌な気持ちになったし、そもそも選べなくなったので、買わずに出てきてしまった。

前にこのコンビニの立ち読み防止テープの件をネットで調べたら、コンビニでこれを始めてから雑誌が立ち読みされることで痛まなくなったので、売上が上がった、だから皆そうするようになったという話が出ていた。

それも確かにあるとは思うけど、そんな単純なことかなあ、雑誌は定期購読している人は宅配にしてあり、書店で予約とかしてるし、それ以外の人は、その号の特集の面白さで買うかどうか決めてるのがほとんどでは? だから中身が見れないと買う動機には繋がらないから余計に売れなくなる、ようにも思えるが。

昔25年前、私が書店で働いていた頃、困っていたのは、取次会社の雑誌の配本のシステムだ。大きな都心の書店は違うかもしれないけど、私が働いていたのは150坪ほどの、大都市から少し離れた駅前のチェーン店だったが、雑誌は前の号の売上冊数が0冊で売れてないと、次の号の配本がゼロになることがよくあった。売れない店には配本しないで無駄な配本を減らして効率化する取次会社のよくできたシステムではあるが、そのせいで、ときどきいつも売れてなかった雑誌の最新号の特集が当たってその雑誌が急に売れたときに、配本が無くてお客さんから何度も「今日発売のあの雑誌はないですか?」と聞かれて、「あー売り損じた!」と悔しい思いをした。雑誌はそのときに注文しても、もう遅いし、たしか普通に追加注文は書籍のようにはできなかった記憶がある。
柔軟に対応できるシステムでは無かったのは間違いない。
システムの更新は日々していかなくてはいけないが、それが果たしてできていたのか、疑問は残る。

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