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映画「ALONE/アローン」感想

「ALONE/アローン」という映画が面白そうだったのでアマプラで観ました。まあまあ面白かったです。激ネタバレです。

あらすじ
テロリストのボスを暗殺する任務のために砂漠にやってきた米軍のスナイパーのマイクと相棒のトミー。

任務に失敗して逃げてたら地雷原に突入してしまい、トミーは地雷を踏んで死亡、マイクも地雷に足を掛けてしまって、踏んだ左足を離してしまうと爆発という大ピンチ。

救出の部隊が到着するのは52時間後。動けない状態で地獄で孤独で絶望的。どうやって助かるのか、あるいは・・・?みたいな話。

冒頭の暗殺作戦のところから緊迫感マックスですし、地雷を踏んだ足を上げたら終わりという絶体絶命のシチュエーションという設定。これだけで期待感がすごいです。導入部の時点で今後の展開が楽しみで仕方がない感じです。

その期待感の貯金だけでしばらく観れちゃうんですけど、途中からちょっとダラダラしちゃうんで、中盤あたりで貯金が尽きてしまってその後はけっこうダルかったです。

この姿勢で52時間たった一人。食糧はちょっとだけ、水もなくなりそう。無線機や相棒のトミーの持っていた装備も、足を離さないと届かないくらい遠くにあって、使える道具も非常に限られている、ただし地雷は7%くらいの確率で不発弾だから、運が良ければ爆発しないかも・・・。という状況。

絶望的な状況と孤独。いったいここからどうするんだろう。この時点では映画の世界にドップリ引き込まれていたんですが。

案外アッサリと地元の民間人が出てきて水くれたりして、孤独じゃなくなってみたかと思ったら、その民間人がなんか哲学的な事を言って去っていった、と思ったらしばらくしたらまた来るみたいな。何だこれ。

ちなみにこの民間人は地雷を掘り出して売るという商売をやってたそうなんですが、掘るのを手伝っていた娘を地雷の爆発で失い、自分も片足が義足という人物。

地雷を掘り出した後、センサーをごまかすために地雷があったところにブリキ缶を埋めるという工程がある、ということを教えてくれます。この時点でちょっと結末が見えちゃいますが。

極限状態の中で、創意工夫とか根性でどうにかするみたいな、サバイバル的な展開を楽しむタイプの映画だと勝手に思い込んでいて、その分期待外れと感じたのは私が勝手な期待をしたせいなんで仕方ないんですが、後半ダルいなあ。

民間人が「前を踏み出せ」とさかんに促すんですが、人生訓的な意味合いなのか文字通りの意味なのか。どっちもみたいなんですが、地雷に足掛けてるんだからそうはいかないでしょう。そこでマイクは葛藤するわけですが。

以降は昔のトラウマの記憶やら幻覚、幻聴でワチャワチャなってしまって、なんだかんだで、一歩前で踏み出す勇気が大事みたいなことになります。

最終的に勇気を出して一歩踏み出したら爆発せずに助かる。掘ってみたら地雷じゃなくてブリキ缶が出てきたという、これ以外ないだろうっていう種明かしでした。

助かって国に帰ったら、一歩踏み出せずにプロポーズできずにいた彼女が迎えに来てたので、地雷だと思ってた缶を踏んでたあのポーズと同じように片膝ついてプロポーズして、良かったね、めでたしめでたしというオチ。

メッセージ性とか感動的な展開ってこういう話の場合はどうでもいいと思っちゃうタチなもんで、もっとB級的に振り切って、サバイバル要素に絞ってくれた方が楽しかったんじゃないかと思います。

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