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9月のお稽古

ここのところ、毎月ばたばたしている。
先月カキツバタをいけたので、正直に言うと例年9月のお稽古は休みがち。


いや、言い訳するわけではないのだけど、それくらいカキツバタをいけるのは気合も体力も忍耐力もいるし、根こそぎごっそりエネルギーを持っていかれる花材でもある。

嫌いというわけではなく、好きな花であるけど、花材としては苦手意識があるのも事実だ。


元気でエネルギーが余ってるときはいいけど、ここ数年の完全にエネルギーが回復しない(むしろあれは若さゆえのエネルギーだったのであればもうすでに失われている話になるが。)状況を踏まえると、8割くらいの出力でうまくコントロールできない私にとって、この花材はけっこう厳しい。
鬱を患って、回復してからはエネルギーの出力と回復に細心の注意を払っていてもなお、翌日仕事にいけるかどうか、というところまで落ちる花材でもある。

(一昨年くらいまではいけた次の日から1週間ほど寝込むレベルだった。)

いけた姿は美しいけど、美とエネルギーというのはつくづくバーター関係にあるよな、とも昔から思っている。

そんなお稽古を毎年8月にやるので、大抵9月は毎年休むのが定番になっている。

but…

今年はそういうわけにもいかない。
というのも、来月(10月、つまり今月)には周年記念のいけばな展があるのでそれの打ち合わせがあったりとか、花展前にとりあえず枝(花材)に触っておきたいとかまあいろんな理由があるのだが…。

とはいえ、体力の状況は全く芳しくない。
予想通り、というとアレだが、まあ予想通り最低限のところしかいけられず、基本の3本をいれたところでタイムアップ。

本当はなー、もうちょっと枝を足したら良いのだけど…。
先生からも完全なokはでなさそうなので、持って帰って自習に。

持って帰ってきたんだけど、体力不足で枝を足すところまではいかなかったのは秘密です。
むしろ、家で枝を入れただけ偉い…

なかなか現代のお稽古事って難しいわよね、と思いつつも、とは言え、家に植物があるのって悪くないよねって思うのです。

花材はベニマンサク。
紅葉すると綺麗な葉になって長い時間楽しめます。


#いけばな  #華道 #日本文化 #お稽古 #flowers #花のある暮らし #ライフスタイル

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