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「母子手帳は親子手帳じゃだめ?」という愚問

朝日新聞に「母子手帳は『親子手帳』じゃだめ?父親たちの問題提起」という記事が掲載されていました。

記事はいきなり次のように始まります。

俺って、育児に関係ないと思われているのかな……。

この「父親」がそう思ったきっかけは以下だそうです。

3歳の長男を育てるさいたま市議の三神尊志(たかし)さん(40)は、役所で妻と妊娠届を出して母子手帳をもらった時、「母子」の言葉が気になった。産院では息子は「三神ママの赤ちゃん」と呼ばれ、産前産後の手続きのための書類には、母と子の名前の記入欄しかないものもあった。

父親として一緒に子育てに関わりたいと思っていたが、「母だけが妊娠・出産、子育ての主体であるかのような社会の認識」を突きつけられたように感じた。母子手帳に代わる名称がないか調べると、「親子手帳」と呼んでいるところがあることがわかった。

いやいやいや。

この三神というさいたま市議、母子手帳という「名称」が「母だけが妊娠・出産、子育ての主体であるかのような社会の認識」だと批判しているわけですが、母子手帳ってそういう「社会の認識」の表明のためのものじゃないですよ?

じゃあなんのための手帳かって?

お腹に赤ちゃんがいることがわかった女性と、生まれてくる&生まれてきた赤ちゃんの健康状態を記録するための手帳ですよ。母子健康手帳の略称だって知らないんですか???

三神というさいたま市議は「『親子』であれば、母だけでなくいろんな家族を含む。社会状況が変わる中で、名称も時代に合わせていく必要がある」と主張しています。

でました、進歩主義。母子という名称は遅れている、時代とともに名称も進歩させねばならない、その先に我々の理想社会があるのだーーーーーっ!

…って怪しいですね。

怪しいと思ってググってみたところ、

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