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1人エンジニアからのエンジニア組織づくり~2022年のプレックスのエンジニア組織の振り返り~

こんにちは、プレックスの石塚です。
久しぶりのnoteの更新になってしまったので、来年はもっと書いていきたい…!

今年も年の瀬ということで、2022年のプレックスのエンジニア組織の振り返りを記事にしてみます。

本当は個人的としての振り返りをしたかったのですが、事業やプロダクト、プライベートなことまで含めるとまとまりのない記事になってしまいそうだったので、エンジニア組織としての振り返りとさせていただきました。

2人目エンジニア種井のジョイン

自分は2021年8月にプレックスに入社したのですが、それからの約半年間は正社員のエンジニアは1人で開発をしていました。インターンや副業として業務委託で手伝ってくれているメンバーはいたものの、困った時すぐに相談できる相手がいないという状況でした(1人部署は大変…!)。社内・社外を含めてたくさんの方にサポートいただいたおかげで、なんとか乗り切ることができました。お世話になった方々にはとても感謝しています。

2人目のエンジニアを採用したいという話は自分が入社してからすぐに出ていたのですが、以下の理由で採用媒体を使うことはせず、リファラルで採用を進めていきました。

  • これから組織を一緒に作っていく2人目のポジションで採用の求められる基準値が高い

  • エンジニアとしてのスキル感と給与のコンセンサスが社内で取れていなかった

    • 結果として給与の水準が市場感と比べて低い、どのくらい採用に掛けられるかが不透明になってしまっていた(※現在は解消済み)

  • 不確実性の高い状況

    • 事業としても始まって半年ほどでフェーズが浅い

    • 開発プロセスを始めとして、いろんなものが整備されていない

  • 自分がプロダクト開発にリソースを割かなければならず、採用に掛けるリソースが不足していた

そんな中で半年ほど声を掛け続け、定期的に連絡を取っていた自分の新卒の同期である種井が業務委託で1ヶ月ほど一緒に働いた後、入社を決めてくれました。

ただ振り返ってみると、こういった状況にマッチするエンジニアの方は自分たちの知り合いの中でも少ない、かつその方に選んでもらえるとは限らないので、リファラルの一本足打法はリスクが高過ぎる方法でした。今回はたまたま上手くいきましたが、採用媒体を使ったり、地道に母集団を増やしていくことも必要だったなと感じています。

チームとしての開発体制の構築

種井が入社する前までは、自分がフルタイムのエンジニアとしては1人で開発を行っていたため、コードレビューもなく、開発のプロセスも何となくスプリントっぽいもので実施していました。ドキュメントは最低限書いていたはず…。それが種井のジョインによって開発プロセスが整備され、これなら人が増えてもやっていけるんじゃないかという状態まで改善されました。

またこの頃に、「スプリントの10 ~ 20%を技術的負債返済のためのタスクやドキュメント整備、ブログ執筆などに時間を割く」というルールや、「新しく入社したメンバーがオンボーディング期間後に、メインの開発から1スプリント外れて、オンボーディング中で出た課題の改善時間として使ってもらう」といった制度も生まれました。

実際にオンボーディング改善に取り組んでもらった種井の記事がこちら→

当時は純粋に持続可能な開発を続けていくには必要だよねという意味合いで導入したルールだったのですが、後述する採用活動の際のアピールポイントにも繋がっていきました。

媒体を使った採用活動

プレックスでは2022年の5月くらいから組織を拡大していくために、媒体を使った採用活動もスタートしました。各種エージェント、Forkwell、Greenなどを使用して、エンジニアが主導で求人票を書く、スカウトを送るといった業務にも取り組んできました。

結果として11月と12月に1名ずつフルタイムのエンジニアの方の入社が決まり、プレックスのエンジニア組織は正社員で4名、業務委託・インターンを含めて9名の組織にまで成長しました。

ここまで真剣に採用活動に取り組んできたのは自分のキャリアの中でも初めてだったので、個人的にもたくさんの学びがありました。話すと長くなるので詳細は割愛しますが、採用活動において取り組んでおいてよかったことを箇条書きで書いておきます。

  • 採用活動を開始する前にTwitterやmeetyを使って、他社のCTOや開発責任者、人事の方に媒体情報や運用に関するアドバイスをもらうことができた

    • 自分たちの1年先の会社の情報は特に参考になった

  • 自社のアピールポイントを整理して、テックブログという形で発信

  • エンジニアが採用を主導しつつも、人事を含めた協力体制を築くことができた

  • 社内のドキュメント(Notion)で求人票のマスターを作っておくことで求人の更新がしやすくなった

テックブログでのアウトプットが増えた

2021年は2件しか書けなかった会社のテックブログですが、2022年は9件の記事を書くことができました。

テックブログの月別記事数

嬉しいことに、テックブログの記事を見て応募してくださった方がいたり、選考に進んだ方が転職の意思決定をする上での材料として活用していただくケースが何度かありました。自分が入社した際にプラスになると思って始めたテックブログでしたが、やはり短期的には成果には繋がらないので、そこにコストを掛ける不安もありました。ようやくこうした目に見える成果に繋がり始めたことは個人的にも良かったなとホッとしています。

また複数人のメンバーが記事を書いていく上で、このままはてなブログを使い続けるべきか、個人の発信を集約する(team-blog-hubなどのツールを使う)べきかという議論もありました。結論としては、はてなブログで発信を続けていくことを決めたのですが、この意思決定の話はいずれ記事にできればなと思っています。

社内勉強会や開発合宿の開催

プレックスでは今年からエンジニアの社内勉強会を定期的に実施するようになりました。今までの勉強会のテーマは「DDD」「TypeScript」「RSpec」など、直近の業務と関連している内容から選ぶことが多かったです。

勉強会をやって良かったなと思うことの1つがチーム内での共通認識や共通理解を作れるという点でした。技術の勉強自体は1人でできると思いますが、それを実際に会社で導入するとなると説明コストや他のメンバーのキャッチアップコストが掛かります。そういったコストが導入のネックになっている場合は、勉強会を活用してみるととスムーズに話が進むのではないかと思います。

また、10月にはプレックスで初めての開発合宿に行ってきました。個人的に前職の開発合宿文化が好きだったので嬉しかったです…!

合宿で取り組んだ「普段できていない開発プロセスの改善」というテーマは、プレックスのエンジニアらしさを表すテーマでした。これからも開発プロセスや生産性の向上に対する取り組みは組織として大事にしていきます。

来年への豊富

こうして2022年を振り返ってみると、「1人エンジニアからのエンジニア組織づくり」というタイトルの一言に尽きる1年でした。自分の時間の使い方としても、ほとんど開発に割いていたところが、開発と組織・採用の業務が半々くらいに変化しており、とてもチャレンジングな1年を過ごすことができました。

今年から来年に掛けて大きく変わりそうなポイントとして、1つの開発チームから複数の開発チームへと拡大していくという変化があります。自分にとっても大きなチャレンジとなりますが、そういった中でプレックスのエンジニアが大事にする価値観であったり、事業やチームをまたいだ時に活かせる資産をエンジニア組織として作っていきたいと考えています。

2023年も引き続き、事業・プロダクトの成長に対してコミットしていく所存です。

プレックスはエンジニアを絶賛採用中です。興味のある方はTwitterのDMや採用サイトからご連絡いただけると嬉しいです!


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