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おじさんを自覚するとき。

おじさんになったな〜と思うことがリアルに来ると思っていなかった。
現在32歳、おじさんと呼ぶには早い気がしているし
まだまだ20代前半の気持ちを持って生きているのは事実。

だけど、時の流れは誰にも止められない。
時代は刻一刻と変化していて、年代に応じて感じることが
人生の厚みになっている。

30歳を迎えた時、おじさんと呼ばれる歳になったんだな
なんて少しかっこつけてたけど、リアルには分かっていなかった。
それを実感した話をしていきたいと思います。

新卒の子が発した一言

なんてことない会社のグループでの飲み会。
新年開けたし、軽く行きましょうと開催した会で
メンバー構成は30歳前後が7割で、20代前半が3割程度の構成比で
ワイワイガヤガヤ(え?これもジェネレーションギャップある?)楽しく飲んでいました。

ちょうど30歳前後組が「これって知ってる?」的な
まさにおじさん化した会話を繰り広げていく中

おじさん化したメンバーが「MDって知ってる?」と聞くと
新卒メンバーは「え?なんですかそれ?」と素直な反応を返す。

一見普通の会話な気もするけど
そよ風が一瞬で台風に変わるかのように
32歳から見たら衝撃的な一言だった。

あの青春の1ページに刻まれていたMD。
CDプレイヤーの1/3には体積が減って、ポータブルで音楽を聞けるようになったあのMD。
TSUTAYAで一生懸命CDを借りて、お金も無いから当日返却にして
何枚も急いでダビングしたMD。

それを知らないなんて。
人生の1mmも損してないけど、まだ知っていて欲しかった。
中学生の時は、iPodでLineしてたなんて言ってほしくなかった。
たぶんmp4プレイヤーすら知らないって言われそうで言い出せなかった。

自分にもついに来たのだと。
ジェネレーションギャップを感じて、おじさんになったんだなとリアルに感じることが。

若い頃携帯なんてなかった

自分が20代前半の頃、おじさん達に良く言われたのが
「携帯なんてなかったぞ」って言葉でした。

私はおじさんの話を聞くのが嫌いじゃ無かったので苦痛感は特になかったですが
他の子達は割と「そんな話をされたって」って感じの反応だったことを良く覚えています。

「携帯無くてどうしてたんですか?」
「駅に掲示板があってね」
「え?掲示板?手書きの?笑」
「当たり前だろ!馬鹿にすんじゃねぇ!」

なんて会話よくしてたな〜ってことが
MDを知らないって言われた瞬間に走馬灯が走った。

あの頃のおじさんたちもきっと同じ気持ちだったんだろう。
「俺もおじさんになったのだなと」

決して忘れることは無い

若い子にどんだけ「古い話ですね〜」なんて言われても
自分の思い出を忘れることは無いし、否定をする気持ちなんて毛頭無い。

冬の匂いなんて感じられることも無いのに
少し感傷に浸って聴いた

My Gift to You

ハモネプが流行って、大流行した恋のマイレージ

これはすべてMDで聴いていたんだ。

お小遣いも少なかったから、友達通しで貸し借りしながら聴いたり
MD BOXなんて作ってコレクションしたり。

それが楽しくて、自分だけの世界を作ってくれたんだ。

ちょうど高校生になる頃にはiPodが登場してしまったので
MDを使っていた時期はわずか5年程度。
それでも私の小中学生時代には欠かすことの出来ないものだった。

忘れてたまるか。

そうやってみんなおじさんになっていくのだろう。

#私だけかもしれないレア体験

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