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いかるき
2019年8月29日 01:04
とてもよく晴れた、思春期みたいな朝だった。 長い三つ編みと水色のワンピースがふわりと舞うと、彼女は一瞬でこの世界から姿を消した―― 気の狂ったうだる様な暑さの中、私はいつものように駅のホームの黄色い線の前に立っていた。 灰色のコンクリートみたいな大軍を押し込んでまで乗る勇気がない私は、最前列でないと気が済まない 向かいのホームに水色のワンピースを着た女がフラフラと楽しげに何か呟いてる