
最近、新たに「最強J型人材」を発見した
「◯◯型人材」って言葉、あるじゃないですか。
これからは専門家(I型人材)では生き残れないから、T型だ、いやπ型だ、いやいやH型だ、という具合。
最近、新たにJ型人材という新種を見つけた気がするので、簡単にご紹介。
I型人材
特定領域の専門家。深さがスペシャリスト、広さがゼネラリストと考えます。
むかしは、特定領域の専門家になると、手に職で、一生食いっぱぐれがなかったので、みんなこぞって専門家を目指した。
近年は経営環境の変化スピードが早すぎて、特定領域だけで頑張りすぎると、その技術やノウハウが陳腐化した瞬間にヤバイことになるから、横に広げたり、もう一本掘ったりしようね、という風潮。

T型人材
特定領域の専門性を持ちながら、幅広い視野を持ち、別の専門家とも共通言語で会話をすることができる人材。

ネットやソーシャルはいろんなものをオープン化しているようで、実はものすごい力で蛸壺化も促進しています。だから、これからの時代は、横軸力(視野の広さや、知識としての共通言語だけでなく、自分とは違う世界の人と気持ち良い会話をすることができるコミュニケーション力)が大事になると思っています。
π型人材
「T型だと専門性の陳腐化が怖いし、他の人と比べて競争優位性が弱いから、さらに専門性を一本追加してπ型になれ!」ってやつ。まあ、それができたら理想なんだけどさ。
個人的には、中途半端なπ型になるなら、最強のT型になった方が良い気がする。

H型人材
最近はH型人材なんてあるのね。なにかと思ったらダブルメジャー(2つの専門性)を持ちながら、地中で専門家同士をつなげることができる人だって。
それがπ型人材じゃなかったのかよ…ということでスルー。

J型人材
で、これが最近発見した最強モデル、J型人材。
途中まではT型人材なんだけど、専門性が業界トップレベルの深さまで到達することによって地下水脈に達する。

地下水脈には、違う業界の専門家が横でつながっています。
たまにFacebookで「うわ!豪華な顔ぶれですね!」などと羨望の眼差しが向けられる会食写真がアップされるけど、ああいうのはだいたい地下水脈人材たちの飲み会。
そういうコミュニティでの人付き合いが増えていくと、自身の専門性を軸に、地上では幅広い視野と知識、他業界の専門家をつなげたりコーディネートする役割を持ち(T型としての活動)、もう一方では地下水脈のつながりで情報交換をしたり小さなプロジェクトを回すことで自身の専門軸を下からつくっていくことができるようになる(J型キャリアの始まり)
もちろん、特定領域の専門家になるためには最低一万時間の学習や集中した業務経験が必要だから、そんなに簡単に専門家になれるわけじゃない。
でも、その領域の第一人者たちと交流することで、「自分ではできないけど、何が良いのか、どうあるべきなのか」という理想形や判断軸を持つことができるようになる。実はこれ、ものすごい貴重なこと。
広告、広報、マーケティングなどの分野は、物理や数学のように正解がひとつではない。
だから、実践的な学びを得るためには、第一人者が観ている景色を同じ視点と解像度で見ることができるようになることが一番早道だ。
理想像が見えるから、現状とのギャップがわかり、ギャップがわかるからイシューを決めることができ、対策を講じるプランが描ける。
地下水脈は、その学びのワームホールだ。
地下水脈には、有名人の隣にいるだけでは入ることはできない。自分自身が特定領域の専門家にならなければならない。
自分自身が高い専門性を持っているから、他の専門家からも一目置かれ、地下水脈人材が築けるのだ。
ちなみに、前に書いたスーパーゼネラリスト(指揮者)は、プロ経営者のように自身が特定の専門性を持っていない場合もあるけれど、そのかわり猛烈な広さの視野と高い視座、さらに鋼のようなメンタルと高いコミュニケーション力を持っているので、それだけで地下水脈に行くことができる。
ということで、世の中はI型やT型はもう古い!これからはπ型だ!H型だ!と言うけれど、個人的にはI型やT型からJ型を狙うのが良い気がするぞ、というお話でした。
==
当社(トライバルメディアハウス)では(池田がフルコミットして)マーケターの「知る→わかる→できる」を支援し、マーケターの成長やキャリアアップを実現するためのオンライン無料学習サービス「MARPS(マープス)」を提供しています。会員登録するだけで、池田+豪華ゲストのコンテンツをすべて無料でご利用いただけます。マーケティング担当者が抱える、現場で発生しがちな課題解決を助ける学習プログラムがてんこ盛りですぞ!どんな学習プログラムを提供しているのか、まずは以下リンクからチェックしてみてください。マーケティング全体を”体系的に”学びたい方、お待ちしてます〜!
==
Twitterでもいろいろ発信してますです(フォローしてね♡)