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短歌見聞録 #6

海沿いできみと花火を持ちながら生き延び方について話した
/平岡直子『みじかい髪も長い髪も炎』

誰に頼まれるでもなく、ぼくたちは日々を生き延びている。生き方はわからないけれど、なんとか生き延び方を捻り出して次の日を飛び越え、くぐり抜ける。

線香花火を持っていたとすると、直球すぎる解釈かもしれない。パチパチと音を立てて、じわりじわりと終わりへと向かう。先っちょが落ちるまで、線香花火は生き延びるために全身を燃やす。

でもそのくらい直球なのが「生き延び方」なのかもしれない。いや、どうかな。こんな直球でいいのかな。きみと話し合わなくてはいけないな。

生きてたくなくても今を生きている褒めてくださいただそれだけで
/うきすけ

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