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双子を1年育ててみました

はじめに

2018年の2月に双子を出産しました。
約1年に渡る壮絶な双子育児のノウハウ…と呼べるものでもないですが、運用手法をいくつかご紹介します。
前提として我が家は共働き社畜パワーカップルなので金で解決しているところも多々あります。

授乳にまつわるあれこれ

産まれたばかりの赤ん坊は昼夜関係なく3時間おき、1日8〜10回程度の授乳が必要です。
双子だと×2で1日16〜20回。正気か?と思います。これはもう楽できるところはするしかありません。

母乳をやめて完全ミルク
まず第一に生後2ヶ月で母乳をやめて完ミにしました。これでおっぱいトラブルやケアとはおさらばできますし、母乳よりミルクの方が腹持ちが良いので授乳回数も1日8回で固定できます。

哺乳瓶は6本
産まれる前、哺乳瓶は1人1本の2本しか用意していませんでした。
いうても授乳は3時間間隔だし、消毒する暇くらいあるでしょう、とナメていたのです。
しかしすぐに夜中に消毒なんて不可能だとわかります。ミルク作って飲ませたら哺乳瓶転がしたまま気絶することの方が多いのですから。
というわけで夜間3回ずつの授乳がこなせる6本、なんなら予備で8本あってもよかったかもしれない。

ミルクはキューブタイプ
哺乳瓶にポンポンと固形のミルクを入れればOK。粉ミルクより少し割高になりますが、そんなこと言ってられません。
初めは粉ミルクを使っていましたが、粉をスプーンで測るのも、そのスプーンをいちいち消毒するのも、1日16回やると考えるとバカバカしくなりすぐにやめました。
今なら絶対液体ミルクにします!あと1年早ければ…!!

万能ジップロック

世の中にはかわいいオムツポーチや哺乳瓶ケースがあふれていますが、大抵が1人用です。
双子の外出となると、オムツは10枚、哺乳瓶4本は必要です。かわいらしいケースにはとても収まりきらない!
そこで役立ったのがジップロック。我が家ではIKEAの大小様々なジップロックを備蓄していて、オムツも哺乳瓶も着替えもおもちゃもおしゃぶりもぜーんぶジップロックに入れちゃいます。
一番大きいサイズのジップロックにはオムツ20枚入ります。哺乳瓶は2本セットで入れておくと使用済みと未使用と分けておけるので便利。
防水だしぼろくなったら捨てればいいし、ジップロック万能!

Amazon

双子育児は消耗品がとにかくあっという間になくなります。主にオムツとミルクと水、オムツもミルクも1パックや1缶なんて2〜3日でなくなります。2〜3日に一度買い出しに行くのも1週間分を手で買って持って帰るのも無理。
というわけで我が家ではオムツからベビー服まで、なんでもAmazonで購入しています。
生協を使ってる人もいましたが、明日の分がもうない!みたいな状況が多いので、大抵のものが翌日届くAmazonプライム必須です。

ベビーシッター

生後3ヶ月から1歳で保育園に入るまでの9ヶ月間、週2〜3日の頻度でシッターさんに入ってもらっていました。
ファミリーサポートや一時保育など、もっと安価なサービスもありますが、月に1〜2度とか数時間程度預かってもらっても焼け石に水だと感じるほどに追い詰められていたので、もっとがっつりサポートしていただけるベビーシッターを選択しました。
とにかく寝たい!できれば定期的に寝たい!あわよくば毎日寝たい!人として当たり前の欲求を叶えるためにベビーシッターに100万単位のお金をつぎ込みましたが、私と双子が生きるための必要経費でした。
シッターさんたちはプロの手腕で、非常に丁寧に頼もしく双子たちのお世話や遊び相手をしてくださり、時には弱った私のフォローまで。
私が一人で必死の形相で相手をするよりも双子たちの発達に良かったなあと思います。

家族の協力

日中は金を積んでシッターさんの手を借りることができても、夜の寝かしつけと夜間の授乳まではお願いできません。(正確にはできるけど料金が高く、受けてくれるシッターさんも限られるためハードルが高い)
ここばかりは家族の協力が必要なのです。

我が家の場合、夫はスタートアップに勤めており、土日も夜中も働いているような忙しい人で、実母も妊婦の私が一人数ヶ月里帰りしただけで疲れ果てており、誰にも頼れない、全部一人でやるしかないプレッシャーがありました。
しかし最初の3ヶ月、夜間6回の授乳と夜泣きでほぼ完徹の日々、徐々に頭がおかしくなり、ベランダから飛び降りて死ぬことばっかり考えてました。まじでまじで。
人は眠れないと気が狂ってくるのだなあと実感し始めたころ、一人では絶対に無理だと判断し、夫に泣きつきました。

何があっても仕事優先な人だと思っていましたが、さすがに日に日に狂っていく妻を見て、このままでは全員死ぬ、と思ったのでしょう。仕事をセーブして育児にコミットすることになりました。
幸い会社も理解もあり、週に2日はリモートワーク、それ以外の日も毎日6時には帰宅し、お風呂と寝かしつけ、夜間授乳を手伝ってくれます。

ここまでやってもらってもすごく楽!にはならないんです。双子だから。1人で1人を見るふつうのワンオペになっただけ。
体感的に、子供の人数+1、大人の手があるとスムーズに回ります。
夫と実母が双子を一人ずつ抱っこしてる間に私がご飯を食べるとか、病院で問診票を書くとか会計するとか。

おわりに

ベビーシッターと夫の協力により睡眠時間を確保し、正常な精神状態を取り戻すことができたのは、生後8ヶ月の頃でした。
双子に関わらず、育児は人手が必要です。いくら自動化効率化しようとも、人手がないと解決できない事が多々あります。
そして他人ではなく、家族の助けでなくてはならないことも。

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