_はたらく_って何なんだ

「はたらくリアル」を書いておきたくなった

壮大なテーマすぎて書く気になれなかった。昨日までは。最近「コミュニティがー」とか「マーケティングがー」とかnoteに書いてたけど、「それどこじゃねーよなぁ」と感じている。働くって多種多様だし、理路整然と「そもそも論」で語りきれない。でも「高いビルの上層階のあなたに伝えたい」そんな気持ちをシェアしたくなった。「何者でもない」ヒトの #休日の備忘録

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■たくさん作って、たくさん売ろう。

豊かになる。幸せになる。って何なんだろう。沢山つくって、沢山売って、沢山捨てて。沢山消費してきた。

大量生産・大量消費。テレビ時代。マイカー時代。家電・3種の神器。標準化。品質管理。カイゼン。

どれも、高度経済成長を支えた、日本の景色で強烈な成功体験を残した。「たくさん作って、たくさん売ろう」潜在心理は、いまでもこの国の多くのヒトに残っているように思える。

「あなたは部品のひとつ」です。替えがきかないと困るんです。だから会社のいう事を聞いてください。場合によっては、辞めてもらいます。

チームワークは大事だけど、社員や契約社員が「ビジネスモデルの寿命」の犠牲になるのは、道理に合わなくなっている。それは、「経営者」「株主」が果たす責務を負いきれなくなっているからだと思う。たぶん間違いない。

会社で言われる『塩梅よくやる』とは、「機微を感じて柔軟に行う」ではなくなってきていて、「ズルくても誤魔化してでもやってくれ」に変わっている気がしている。

競争が激しい場所に居ると、なかなか気がつかない。全ては「利益のため」「自分のため」「家族を守るため」に犠牲になるからだ。「工業化社会の思考様式」こそ、実は「本質的な競争力」を削いでいるのではないか?。経済の弱者に犠牲を猛烈に強いているのではないか。安易に切り捨てているのではないだろうか。


成功ほど強烈な体験は無い。


工業化社会の思考様式」では、「夢や希望ではメシは食えない」「理想やタテマエでは生きては行けない」と言ってきた。数字を追いかけて、枠組みにあわせて頑張ってきた。その全てを否定はしないけど、工業化社会の人生は「ペットボトルのキャップ」に似ていると思わないか?替えの利く、標準化された色違いの存在。教育も、評価制度も、コミュニティのあり様も、すべてペットボトルのキャップのように「型にはめて」きたのではないだろうか。


「あなたは部品のひとつ」です。替えがきかないと困るんです。だから会社のいう事を聞いてください。突き抜けてもらっては困るんです。アイデアは結構ですけど、ほどほどにしてください。


SMAPの「世界でひとつの花」が流行ったのは、2003年、いまから15年も前だ。あれから「みんなの思考様式」はどれだけ変化したのだろうか?


そうさ 僕らは世界に一つだけの花一人一人違う種を持つその花を咲かせることだけに一生懸命になればいい

世界に一つだけの花 :SMAPの35枚目のシングル。2003年3月5日ビクターエンタテインメントから発売。



■あなたの「善」は本当に「良識」なのか。

会社に染まると「常識」は薄らいで、やがて白い靄のように「善と悪」の境目は見えなくなってくる。「良識」は見えない。カタチではなく「ココロ」の問題だから。

仕事をしていると、様々な会社に伺う機会に恵まれてきた。一定の傾向があるように感じる。

「教養の無い」トップやマネジャー層が、リーダーシップをとると会社はどうなるのか?

【こんな会社じゃありませんか?】

▼「ビジネスモデル」に限界があるのに「抜本的な対応」が出来ない。
▼前例がない。失敗できない。挑戦しない。
▼問題は常に「後ろ送り」で「前向きに善処できない」組織体質。
▼引き継ぎや人材育成が「雑」。
▼最後は「出来ない奴はクビ・左遷」。
▼「生活やカネのために見て見ぬふりする社員」と「偉くなれる」と思い込んでる管理職が残る。


A : 評価されるならば「良識」を外しても「悪事を働くか」
B : それとも「良識」に従い「悪事を告発するか」

半世紀生きてきて知っている。そのどちらも、最後は生き残れない。どちらも会社を去る事になる。Aは足を踏み外す。Bは苦悩して自ら辞める。事が多い。

「良識」とは、企業トップが持たねばならない「器」であって、目に見えない「志」だ。しかし、「志の無い」、ココロ無い状況は、組織の末端までジワジワと染め上げて行く。

下記noteを読んで「ここもそうなってるか」と感じた。弱者を守ろうとか、そういう単純なハナシではない。ビジネスモデルの寿命を、経済的弱者に背負わせている。ココには「困った時はお互いさま」は存在しない。



これは「高齢者」に限った問題ではない。あらゆる「規格外」や「同質で無いもの」を排除して、自分で自分の首を絞めている状態。こういう場合、社内の空気は5つの「不」(不信・不安・不満・不快・不義理)が充満している。そういう会社を沢山見てきた。

乱暴に言うと「メタボ」の社員が多い。アタマの回転は早いけど(アタマが良い訳では無い)首の回りに贅肉がついていて、二重あごで、不健康そうに見える管理職が多い(不健康だから)

「教養が無い」リーダーは、得てして「品性」が無い。社員や、契約社員、バイトは「逃げるが勝ち」くらいしか方法が無い。毒親からは”逃げるしかない”のと似ていて「教養が無い」リーダーからは、逃げるが勝ちだと思う。擦り減らしてる場合ではない。元気でいられる事、生き残れる事が最優先だと思う。

明るく元気で貢献していればなんとか道は拓ける。しかし「眉間にシワをよせて」病んで倒れてしまっては、道を拓くのは難しい。

1人にでもいい。「困った時はお互いさま」を言う。言い合える人間関係を作るしかない。



■そして遺跡のような「過去の思考様式」が残った。

2007年ドラマ「ハゲタカ」の中で、ファンドマネージャー鷲津役の、俳優・大森南朋のシーンを思い出す。

鷲津「誇りで飯が食えますか。誇りで業績が上がりますか。商品が売れますか。そんな実態のないものに囚われて、古い習慣から抜けられず、組織が膠着化して、赤字800億という、今日の事態を招いたのではないでしょうか」・NHK土曜ドラマ「ハゲタカ」第4話より

※NHK土曜ドラマ「ハゲタカ」とは、2007年2月17日~3月24日・毎週土曜日に放送されたテレビドラマ。連続6回。作家・真山仁の経済小説『ハゲタカ』シリーズを原作とし製作された実写映像化作品。


バブル崩壊から立ち直れなかった。これは第2の敗戦だったと思う。GAFAを象徴とする、株主至上・資本主義は、歪んだ思考様式を残した。新しい焼野原から、若い世代が頑張っているのを見ると、複雑な気持ちになる。バブルに踊り、踊らされ、傷つき、何も生み出さなかった世代は、この先何をしていけばいいのか。



「ハゲタカ」で芝野役・俳優・柴田恭平は、エリート銀行員だったが、再生マネージャーとして再出発をする。こんなセリフを忘れない。

芝野「私は44です。人生の折り返し地点は、とっくに過ぎています。ですが、残りの人生、自分に言い訳をしながら生きていくには、長過ぎます」


1人にでもいい。「困った時はお互いさま」を言う。言い合える人間関係を作る。アウトプットして、自分の考えや、伝えたい事をシェアする。テレビ時代は終わり、スマホを全員がもっている。コミュニケーションの方法も変化していく。

「高いビルの上層階のあなた」へ伝えたい。冷ややかに眺める人生より、「演ずる役割りを果たす」人生の方がいいと思う。ボクは「困った時はお互いさま」ココロのある言葉を大事にするよ。

じゃあまたね。

#休日の備忘録

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