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【イタリア】映画館の快適さに…オナラしそう

夜になると夫は「映画を観に行こう!」と誘ってきます。

最近、出費が激しいので、眠いや疲れたなどと交わしてきましたが、
もう断る理由がなくなりました。

なぜそんなに行きたくないのかと言うと、
結構、かかるんですよ。あと作品選びに失敗したくない。

そんな話を同僚としていると「さすがに次回は行ってあげなよ」と。

そうですよね…


「よし、行こう!」と、夕飯も食べずに出かけました。


今回夫が観たかった映画は、心温まるコメディ。
フィレンツェ出身の俳優兼監督の最新作。
家族・仲間・郷土愛溢れる作品を生み出してきました。
彼の作品は失敗がないものばかり。ならばと、
今回は重い腰が上がりました。

PARE PARECCHIO PARIGI

もうほぼパリ』という作品。

病に倒れた父親の長年の願いであった、
「家族でパリに行く」という夢を実現させるべく
姉弟が奮闘するコメディ。

キャンピングカーでパリを目指すと言いつつも、
乗馬クラブの周辺をグルグル周り、距離と時間を稼ぐ。
途中で、レストランや国境、フランスっぽい宿泊施設など、
騙し騙し演出を施しながらなんとか信じさせていく。

一方で、不思議な周回をする車を地元民は警察に通報。
うまく掻い潜るも、噂を嗅ぎつけたメディアまでも追いかけ大ごとに。
もう逃げられない!という状況と同時に
パリに到着する頃合いに。
最後まで父親を信じさることができるのか…


バカバカしくて愛嬌のある、まさにイタリアです。


リニューアルした映画館

街の大きな映画館は、この冬に生まれ変わりました。

入り口は薄暗く、チケット売り場も売店もバラバラで
どこへ行けばいいのか分かりづらかったのですが、
明るい照明に、販売所が一つにまとまって、動線が明確。
飲み物は、ドリンクバーのようで、カップに注ぐ楽しみがありました。

いよいよ、夕飯の代わりとなったポップコーンとアイスティを持って中へ。

チケットはオンラインで買っていたので、€1安く
€17,80 日本円なら、2850円相当。
ほら、立派な娯楽ですよね。

一つ不思議だったのが、座席数が少ない。

チケット購入の際、座席を指定しようとするも、
A から F までしかない!狭い空間で見るの?
小部屋になったのかな…


到着してみると、謎が解けました。

一列が広い!



リニューアル前と同じ空間なのに、
座席の前がゆったりとしています。

チラッと見えていますが、リクライニングになる上に、
オットマンまで出てくる。

だから、前方に余裕を持たせているようです。
最大にすると寝転ぶまでは行きませんが、しっかりくつろげる角度に。

そんな状態で前を通過しても邪魔にならないので、
誰の気を使うこともなく観ることができます。

横のテーブルも180度回転するので、左右ともに使えます。


座ってすぐにテンションが上がる私たち。
(ぃゃ、初体験の人は皆)
何度も座席を上げたり下げたり。
こうしたとしても、周りには迷惑をかけない。

前の座席を蹴ることもなければ、前の人の頭でで見えないなんでこともない。
一段がグッと下がったことも重要な改善点です。
さらに後ろの人の会話が気になって集中できないなんてこともありません。

椅子というより、これはソファーです。
黒革でゆったりしているので、隣との距離も充分。
カップルなら、少し遠いなと感じるくらいです。

自分の空間に包まれた中で映画を観ることに興奮しつつ、
自分の体温でどんどん温かくなりリラックスしていく…


家でゴロンとして観る環境にどんどん近づいている。

夫は「パジャマを着て、ブランケットを持ってきたら最高だね」と。

でもですよ、ここで油断してしまいそうなのが
タイトルにもあるように


オナラ


つい、してしまいそうなほど、リラックスしている!!

これはキケン!!

なんとこの日、夫はお腹の調子が良くないのか、
オナラが今までで一番最強に臭い日でした。
普段は快腸なタイプですが、何かあったみたいです。

映画館ではその話には触れませんでした。
言ったらしたくなるでしょ。映画館全体に迷惑かけるほど
驚異的なものでしたから、それが広まったら、
悪ふざけだと思われても仕方がないくらい。

無事、夫も私も持ち堪えました。


心地いい空間で見る映画は格別。
いい値段するだけあります。

およそ2時間だけの癒し空間。
次に訪れるのはいつになるか…

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