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ぼくにとっての #旅と写真と文章と

最近、Twitterのタイムラインを眺めていると、「#旅と写真と文章と」というタグをよく見かける。

それは、ぼくがフォローしているのがこのタグ界隈の方というのもあるけれど、一番はこの言葉に興味し、毎日のようにこの言葉の持つ意味を反芻しているからなのかもしれない。

#旅と写真と文章と は、『灯台もと暮らし』の編集長 伊佐知美さんが立ち上げたオンラインコミュニティとそのハッシュタグだ。
(最近知ったので、3期に申込み損ねた)

伊佐さんもツイートしていたように、オンラインコミュニティだけでなく、他の人も使っていいとのことなので、ありがたく少しだけ使わせてもらったり、こうしてnote でも登場させてもらっている。

さて、ぼくの話に入る前に、もうちょっとだけこのハッシュタグについての話をすると、最近オンラインコミュニティのメンバーの方々でフォトウォークがあったらしい。
旅も写真も文章も好きな人たちが集まるなんて素敵に違いない。

このフォトウォークに関するツイートで流れてくるハッシュタグを指をくわえて眺めていると、こちらもフォローさせていただいている台湾で編集長のヨーコさんがレポートを書いてくださっていた。

このnoteを読んで、さらに気持ちが高まりこの文章を書いている次第である。

このハッシュタグを分解すると、「旅」「写真」「文章」となる。なぜ、この言葉に惹かれたかというと、この3つはぼくにとっては「異世界転送装置」だからなのかもしれない。

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ぼくの初めての海外旅行はカンボジアだった。しかも何を思ったか、一人でツアーに申し込むというチャレンジングな旅だった。

そこでぼくは見たことのない景色はもちろん、見たことのない発展途上国の生活、見たことのない外からの日本生活というものに出会うこととなる。

このカンボジア旅行に端を発し、ぼくの海外旅行は一人で行くことが定番になりつつある。
ヨーコさんのいる台湾にはすでに3回行っているが、すべて友人と一緒だったので不完全燃焼感もあり、3月中旬に一人で行くことにした。

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次に、ぼくにとっての写真はというと、他のnoteで書いたように、カメラに関しては、出戻り組である。でもこうしてカメラに戻ってこれたのは、色の変わらない毎日に赤、青、黄色…と一色ずつ色を加えていってくれたからなのだろう。

カメラをもって出かけるようになることで、灰色の世界が間違いなく色づいて見えるようになった…なんてもっともらしいことを書いているが、要は趣味を見つけたわけだ。

懲りずにそれらしいことを言ってみると、桜はピンクだけど思っているほどのピンクじゃなかったり、夕陽の赤は写してみると優しく降り注いでいたり、空の青と海の青はやっぱり違う青だったり。当たり前に思っていたことが、少しずつ元の位置に戻されていく感覚。

こうしてぼくの目が見ていた現実は、レンズを通して現実のようでなにか今までと違う場所を見るようになった。

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さて、最後は文章。文章はこうしていろんなことを書いてしまっているので、文章を好きな理由を文章にするのはナンセンスなのかもしれない。そのナンセンスさも一興としてほしい。

この3つのキーワードの中で実は文章が一番「異世界」に近いのかもしれない。こうして書いているぼくも話せばこんなに柔らかい言葉で話せないし、色黒だし、朝もろくに起きられないし、昼はコンビニ弁当ばかり食べている。

でも、文章を書くとなると、そんなぼくじゃない、別のぼくが書いている感覚になる。もし、他のnoteを読んでくれる人がいればわかるかもしれないが、noteによって雰囲気も口調も違う。書いているその時に降りてくるぼくが書いている感覚だ。

いろんな文筆家のぼくが内在しながらも、ここまで書けているのは読むことと同じくらい書くことが好きだからだろう。古くはモバゲーの日記にはじまり、mixi、ブログ、ライターとしてのアルバイト、Twitter、noteとどの段階においても「書く」ということは続けてきた。

文章を書いていると、二人目、三人目のぼくがいる。なんてお得な人生なんだろうか。2倍3倍と楽しめる。だからきっとこうして、じいさんになるまで書き続けて、自分のなかでの名作や黒歴史をネットの海に放流していくんだろう。そのうちの何匹かが海を一周回り、川を登り、立派な魚としてぼくのもとに帰ってきてくれればそれでいい。

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と、まあこんな感じで、今見て聞いて感じている世界とはちょこっと違う世界を見せてくれる旅・写真・文章が好きなんです。

「好きなことを仕事にして生きていく」というのはなんとも難しい生き方ではあるんだけど、「好きなことをして生きていく」というのは幸せではないか。

この3つをしながら生きていければ、きっと最後に眼を閉じるとき、生きててよかったと思える。

「3つ揃わなくても走るけど、加速できるのは揃ってから」

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サポートいただけると嬉しさで写真をいっぱいお見せする性格ですっ