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ドバイのエコシティーからAI依存を考察する

今回はUAE (アラブ首長国連邦)にあるエコ・シティーを紹介します。また、そこから考察できる未来や、生き方をご提案したいと思います。

暑さが厳しい中東のUAE(アラブ首長国連邦)に、環境に配慮しながら快適に暮らせる街が生まれています。

といっても、アラブ首長国連邦ってどこよ?
と思う方がほとんどだと思います。このUAEの中でもドバイは金融・リゾート都市として有名です。

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地図をさらに拡大すると、ドバイやアブダビという地域が見えてきますね。

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● ドバイのエコシティー

そのドバイに新たに開発された都市では、太陽光パネルで覆われた住宅が並びます。街を走れる車は小型の電気自動車のみ。さらには、庭に撒くのも再処理した水だけだそうです。

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日本人にとって再処理した水というのは馴染みがありませんよね。簡単にいうと、下水や海水などをテクノロジーによって無害なものに変えた水ということです。当然、飲料水としては勇気がいりますが、庭にまく水なら問題なさそうですよね。

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この取り組みによって、自らが発電したり、排気ガスによる大気汚染も防ぐことで、二酸化炭素排出量を減らす事が可能になります。


● アブダビのエコシティー

他にも、アブダビのエコ・シティーは伝統的なアラブの村に着想を得た建物で、室内を涼しくし、路地に光を作ります。とにかく暑さが厳しいので、冷房に頼るととてつもない電力量が必要になるのです。

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共同で利用する電動交通システムも整備され、エコに拘った街づくりを行なっています。

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このような最先端な街はドバイだけなのかというとそうではありません。


● 日本初のエコシティー

2020年1月7日に日本のトヨタが静岡県裾野市に「ウーブン・シティ(Woven City)」と呼ばれる実験都市を開発すると発表しました。
このプロジェクトは「コネクティッド・シティ」と呼ばれ、自動運転・AI・MaaSなどのテクノロジーを導入した街づくりが目的です。

Mobility as a Service(MaaS)とは、情報通信技術を活用することにより自家用車以外の全ての交通手段による移動を1つのサービスとして捉え、垣根なくスムーズにつなぐ新たな『移動』の概念。
 Wikipediaより

簡単に言えば、MaaSとはアプリなどを利用してバス・電車・フェリーなどを快適に乗り継ぐ設備です。

とにかくトヨタの技術で便利で安心でエコな街を作る!という事ですね。


● 未来の生活を想像しよう

このように自然や地球に優しいエコが叫ばれる世の中になっていますが、これについては思うところが沢山あり、後日私なりの意見をまとめたいと思います。何となく予想できることですが、遠い未来には人間が生み出したものによって、結果的に人類が被害を受けてしまう可能性があると考えています。

話を戻しましょう。
20年後の近未来には、確実に人間と同等のロボットが存在します。今は、AI(人工知能)を備えたロボットといっても所詮は人間の感覚的なものを理解させることは難しいです。
例えばGAFAが行なっている実験で黒人をゴリラだと認識してしまったり、女性より男性の意見を優位にしてしまったりと、数々の問題を起こしているのが現状です。

しかし、これはAIの問題ではなく人間の無意識の偏見がAIに植え付けた情報だとも言われています。AIに読み込ませる情報には黒人よりも白人や女性よりも男性が多いため、AIがそれを優位に捉えてしまうのです。
そうして作られたロボットや製品は、当然人間と同じかもしくはさらに極端な偏見を表現するかもしれません。そして、それを利用する無知な人間は、誤った判断をすることになりかねません。
(例えば、そのデータにホームレスの方が入っているのか、地方のネット難民の方の意見が反映されているのか、発展途上国の国民の意見は?と考えると、すでに全ての情報には偏りがあることを理解していただけると思います。)

勿論、公共の場で使用されるものや社会的地位の高い企業が使用するものは、これについて是正されていくことかとは思います。

では、家庭内においてはどうでしょうか?

家庭で使用するロボットは、その家庭にあった動きをしてくれるはずですよね。
しかし、高価なロボットを購入できるのは一部の富裕層であり、少し安価な低知能のロボットが普及すると予測できます。そうなれば、家族内での偏りを是正できずに使われてしまう可能性があります。
父親の行動をより優先して学習したり、悪習慣を記憶させてしまったり…。

例えば、ある家庭で「勉強することが一番大切だ」という会話を頻繁にしているのであれば、勉強せずスポーツに打ち込む友人を「ダメな人間だ」と捉えるかもしれません。


● まとめ

結局は、AIに情報を与える人間が偏見を持っている以上、正確な判断ができるAIは存在しないということになります。
シンギュラリティー(AIが人間を超える時)についての話はよく耳にすると思いますが、本当にそうなる時が来ればおそろしく偏った思想を持っている可能性もあるわけです。

私たちは決してAIを信じすぎてはいけません。あくまでもAIを利用する側でなければならないのです。
あなたは◯◯タイプの人間です。と言われても、鵜呑みにしないでくださいね。
それは、偏った年齢層・偏った思想・偏った職業の人からの情報かもしれません。
あなたの可能性はあなたが決めることですから。

今回はあまり考えがまとまっていない内容になってしまいましたが、みなさんの参考になっていれば幸いです。

では、また!


塾講師歴20年。二児の子育てをしながら塾を経営しています。 ここでは、「これからの世の中を生き抜くために必要な力」について考えていきます。もし、気に入って頂けましたら「スキ、フォロー、サポート」よろしくお願い致します。m(_ _)m やる気が倍増します!