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琉球の茶の湯を探して「序」

現在の沖縄県はかつて琉球国という日本とは別の国でした。
東アジアの海洋貿易の中継点として繁栄した琉球は中国の冊封体制に入りつつも日本との関係も持ち、複雑な立場の中で日本の文化、大和風流を積極的に取り入れていきます。

琉球が取り入れた和歌、生け花、能、歌舞伎などの代表的な日本文化の中に茶の湯も含まれていました。
琉球に駐在した薩摩在番との折衝や折に触れて琉球人が薩摩や江戸に上った際など、琉球の士族にとって茶の湯に触れる機会は多かったはずです。
また史料は少ないですが、日本との関りを別にしても自ら茶の湯を楽しんでいた様子が現代に伝わっています。
しかし、現代の沖縄には茶の湯のイメージはあまり強くはありません。
これは琉球の庶民が飲む茶は急須で入れる煎茶が主流だったことも関係があるでしょう。
また、戦争の影響もありますが、現代に残った史料が少ないため当時の様子を浮き彫りにすることは非常に困難です。

今後はこの琉球の茶の湯文化を少しずつ調べて報告していきたいと思います。
良ければ初学者のレポートと思ってご覧ください。


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