一級建築士試験対策 建築作品実例集【ミュージアム編】
一級建築士試験で問われる、博物館・美術館に関する建築事例を写真と過去問付きで分かりやすくまとめました。
一部順番を入替えていますが、ほぼ年代順での記載になります。
過去問の出題年と問題番号は、特記無い限り基本的には一級の計画のものになります。
また、誤りの選択枝については、正となるよう改変してある為、ここに記載の過去問の解答はすべて正となります。
日本のミュージアム
東京国立博物館本館(渡辺仁)1937年
(H19年 No.13)
東京国立博物館本館(東京都台東区)は、二つの中庭をもつ「日の字型」の平面で、中庭の周囲に展示室を配置している。
世田谷美術館(内井昭蔵)1986年
(H25年 No.14改)
世田谷美術館(東京都)は、公園内に立地するため、周辺環境との調和を重視し、高さは2階と低く抑え、建築群を回廊でつないだ施設である。
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(谷口吉生)1991年
(H25年 No.14)
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(香川県丸亀市)は、建築と美術と都市空間が一体となった景観に寄与しており、駅前の広場に面した壁画部分に入口をもつ施設である。
海の博物館(内藤廣)1992年
(H14年 No.12)
海の博物館(三重県)は、プレキャストコンクリートや瓦屋根を採用する等、地域性を踏まえながら、性能、コスト、耐久性を検討し、「収蔵品のための空間」を実現している。
八代市立博物館「未来の森ミュージアム」(伊東豊雄)1991年
(H25年 No.14)
八代市立博物館「未来の森ミュージアム」(熊本県八代市)は、公園の一角に築かれた丘に埋まるように1階の展示室があり、2階にエントランス、最上階に収蔵庫が設置されている。
近つ飛鳥博物館(安藤忠雄)1994年
(R3年 No.14改)
近つ飛鳥博物館(大阪府)は、屋根全体を大階段の展望広場とし、その大階段を二分するスリット状のアプローチが人々をエントランスに導くように計画された。
潟博物館(青木淳)1997年
(H21年 No.17改)
潟博物館(新潟県豊栄市)は、螺旋(らせん)状の動線空間で構成された博物館であり、周囲の自然観察と展望が可能な施設である。
金沢21世紀美術館(妹島和世+西沢立衛/SANAA)2004年
(H19年 No.13)
金沢21世紀美術館(石川県金沢市)は、誰でも気軽に様々な方向から立ち寄れるように、複数のエントランスのある円形の平面とし、内部には、建築物の端から端まで見通すことができるいくつかの廊下がある。
海外のミュージアム
ソロモン・グッゲンハイム美術館(フランク・ロイド・ライト)1959年
(H14年 No.25)
グッゲンハイム美術館は、フランク・ロイド・ライトによって設計された美術館で、吹抜けに面した螺旋状の展示空間が特徴である。
ビルバオ・グッゲンハイム美術館(F.O.ゲーリー)1997年
(H17年 No.25)
「ビルバオ・グッゲンハイム美術館(Frank O. Gehry)」は、彫塑的な形態であり、三層にわたる展示空間が中央アトリウムを囲うように配置されている。
ロサンゼルス現代美術館(磯崎新)1979年
(R1年 No.17)
ロサンゼルス現代美術館(磯崎新)は、赤砂岩の外壁をもつ基壇部があり、その基壇部の上にピラミッド型のトップライト等が配置されている。
フォートワース現代美術館(安藤忠雄)2002年
(R1年 No.17)
フォートワース現代美術館(安藤忠雄)は、平行に並べられた長方形の室によって展示室が構成され、その展示室には日差しへの配慮から深い庇が掛けられている。
ニューヨーク近代美術館(谷口吉生)2004年
(R1年 No.17)
ニューヨーク近代美術館(谷口吉生)は、敷地の北側と南側に通抜けが可能なエントランスホールがあり、中庭と連続する空間となっている。
アスペン美術館(坂茂)2014年
(R1年 No.17改)
アスペン美術館(坂茂)は、格子状に編んだ木製のスクリーンとガラスカーテンウォールに囲まれた大階段、木製の屋根架構をもつ建築物である。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?