見出し画像

拝啓 朝3時半からワイナリーに集まってくれた皆さんへ

 協力隊の熊谷です。ぶどう畑で朝を迎えたら単純に面白いんじゃないか、そんな思いつきだけで始まった新鶴ワイナリーの「ナイト・ハーベスト」、お付き合い頂き、ありがとうございます!

画像1
真っ暗な中で、ぶどう収穫をスタート!

 ナイト・ハーベストとはいわゆる夜摘みのこと。夜の冷え込みの中で収穫すると、日中の糖度を蓄えた痛みの少ないぶどうが収穫でき、そこで収穫したぶどうを使ったワインは付加価値がつくらしい。だけど、夜中に人手を割いて収穫を行うことはかなりハードルが高く、新鶴ワイナリーさんだけで行うことは難しい状況でした。それであれば、協力隊として何かできないかと模索したのが、今回の企画でした。

画像2
ライトの明かりを頼りに、ぶどうの選別を進めて行く。

 しかし正直、朝三時半集合に誰が申し込んでくれるのか、かなーり心配で。「集合時間、見間違いかと思ったよー」と笑いながら話して下さる皆さんが、面白がって集まってくれて、本当に安心しました。

 こんな夜中に運転をするのも、ワイナリーに行くのも初めてで、すでに道すがら楽しい気持ちでいっぱい。皆さんはどうでしたか?そして、集合時間のワイナリーの頭上は満点の星、それだけでもテンションが上がります。

画像4
徐々に明るくなると、畑の全貌が。想像よりも広いかも・・・

 今回収穫したのはピノ・ノワール。赤ワインになる予定です。ぶどう専用のハサミで切り取り、ピンセットで不良な粒を取り除きます。意外と時間がかかる細かい作業。黙々と時間は進んで行きます。

画像8
辺り一面のぶどう畑。ここは一体どこなのか、一瞬分からなくなる。

 それと同時に、徐々に視界が明るくなると広がる畑の全容が見え、ここはフランス?イタリア?そんな錯覚をしてしまいそうになります。そしてぶどう畑で迎える朝。朝日が差し込んだ瞬間に、全員が太陽を見て息を飲んだことは、きっと忘れないだろうなぁ。

画像4
雲の合間から太陽が!みんなが一斉に写真を撮りだしたのが印象的。

 全てのぶどうを収穫し、トラックの荷台いっぱいになった姿を見たときは、不思議な達成感でいっぱいでしたね。あの一房一房が、目の前に350キロものぶどうの塊になって現れました。これも、皆さんのがんばりがあってこそ。ありがとうございます。

画像5
トラックの荷台いっぱいのピノ・ノワール。だいたい350キロ。

 達成感と朝の清々しさ、それだけで充実した朝活になりましたが、収穫後はお待ちかねの、町内の美味しいものをぎゅっと詰め込んだ特製朝食プレートを。体は疲れているし、眠たいけれど。美味しい食事と清々しい空気で心はとても満たされる。そんな日曜の朝を、夜中から集まってくれた皆さんと一緒に迎えられて、とてもとても幸せな時間でした。参加してくれて、ありがとうございました。

画像6
会津美里町の美味しいものをぎゅっと詰め込んだ特製朝食プレート。

 摘み取ったぶどうは只今ワインに仕込み中。1年後の出来上がりを、今から心待ちにしています。出来上がったら、私たちが収穫したぶどうで作ったワインだよ、ってみんなに自慢するんだ。

画像7
参加して頂いた皆様、ありがとうございました!

<新鶴ワイナリー>
営業時間:午前10時 ~ 午後4時
定休日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
*レストランは現在臨時休業中です
住所:〒969-6403 福島県大沼郡会津美里町鶴野辺字下長尾2398
TEL:0242-23-9899
FAX:0242-23-9891
WEBサイト:https://www.aizucoshell.com/

この記事が参加している募集

この街がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?