2023年の8月にikumadoの越前市親子ワーケーションに参加されたMさんに、ワーケーションで経験された越前市の魅力などについてお話をうかがいました。

子どもと一緒にさまざまな経験をしたかった

私には4歳と1歳の子どもがいて、都市に近い千葉県に住んでいます。もともと二拠点生活の希望があり、また、子どもとさまざまなところを旅したいという思いがあってワーケーションに興味を持ちました。一緒に同じ景色をみたり、その土地のものを食べたり、日常と異なる体験をしたかったです。

ワーケーションのよさは、仕事を長期で休むことなく行けることです。私は子どもの様子を見たくて子どもの周りにいたので60％くらいの仕事量になりましたが、それでもやるべきことはできました。

親子で楽しめる盛りだくさんの体験プログラム

行ってみると、期待以上のことを得られました。プログラムも盛りだくさんで1日目と2日目は親子で活動しました。1日目は地元のお祭りに参加し、2日目は木の船を作る体験をしたり、流しそうめんをしたり。そうめん台を竹から作ったことは、大人も初めての体験でした。

3日目、4日目は大人は仕事をして、子どもたちは「もやいの郷」という食農体験施設で別の活動をしました。上の子は朝のラジオ体操をして、地元の野菜でカレーやピザ、ソーセージを作ったようです。自分で作った料理を大人にふるまったことは子どもたちにとって新しいチャレンジで、大人が喜んでほめてくれたことで自信になったと思います。

なにより大人が素敵な方ばかりで。小さい子ども連れのファミリーを受け入れる寛容さが文化としてあるように感じました。子どもは泣くのが仕事、自由に遊ぶのが子どもの特権という雰囲気が、親としても新鮮でした。

越前市の魅力は、自然、食事、人

前半2泊した築140年の農家民宿での経験も素敵でした。ご夫婦で民宿を営まれていて、広い田んぼや畑でお米やお野菜を作って、自給自足に近い生活をされています。越前市は盆地で周りに山々があり、海も近くて自然を身近に感じました。
民宿ではご夫婦が作ったお米やお野菜、福井のお魚を料理してくれて、おいしい食事をお腹いっぱい堪能しました。そして何より、ご夫婦が子どもたちを可愛がってくれて、ここでも大人が子どもたちに寛容であることを感じました。
東京に戻るときに山々が車窓から見えて、すでに懐かしい故郷のように感じました。また帰ってきたいと思いました。 
今度は今回のようなワーケーションプログラムでなくても、自分でワーケーションに行きたいです。そしてもっと長く滞在したいと思います。

子どもに対する寛容さはみなさんに体験してほしい

今回のワーケーションは、親にとっても子どもにとっても新たな体験にあふれていました。どれだけ子どもの記憶に残るかわからないけれど、ここで得た体験はのちのちの成長に生きてくるのではないかと感じています。
越前市は自然が近いこと、おいしい食事、そして子どもに対して寛容な文化がとても魅力的なので、特に子育て世代のみなさんに体験してもらいたいです。行く際はインターネットではわからない情報も多いので、観光協会に問い合わせすることをおすすめします。
越前市の名所の一つに、絵本作家かこさとしさんの絵本の世界をモチーフとした武生中央公園があります。私としては、今回は猛暑でほとんど遊べなかったことが心残りで、次はその公園で思いっきり子どもと一緒に遊びたいと思っています。

ライターの感想

今回のインタビューで越前市のことを初めて知りました。自然、食、文化、どれもとても魅力的で、かけがえのない経験ができそうです。私も子どもを連れて越前市に行きたくなりました。その際はぜひ農家民宿に宿泊したいです。

（取材・文：渥美景子）

今回のワーケーションの起案者・梶並さんのインタビュー記事はこちら↓

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