よしざわいくや|晴れのち、もっと晴れ

福井県永平寺町にある20世帯の限界集落で宿と村をつくってます。2021年夏、日本一周中…

よしざわいくや|晴れのち、もっと晴れ

福井県永平寺町にある20世帯の限界集落で宿と村をつくってます。2021年夏、日本一周中に出逢った奥さんと移住し、築140年のかやぶき古民家を農家民宿に。里山集落に、ハレの体験ができる場の創造しています。【里山農家民宿/無農薬野菜と米/平飼い卵】の集落循環の輪をづくり。

マガジン

  • 晴れのち、もっと晴れ|古民家リノベと田舎移住

    築140年のかやぶき屋根の古民家を農家民宿へ。福井県8割が多田さんの限界集落にふたりで移住。 ふたりで暮らしをつくる、ものがたり🐓 限界集落に【稲作/無農薬野菜/たまご/農家民宿/微住シェアハウス 】の循環の輪を。 2022年10月〜農家民宿Open予定。7月〜DIY開始。

  • 日本一周旅紀 -カブ16700kmの旅路-

    スーパーカブで日本一周中のぼくの紀行文。2020.9.7〜日本一周16700km 300日の旅に出てました。旅先での出逢い、特にパートナーとの出逢いは奇蹟だった。日本一周を経て福井県永平寺町のおばあちゃん家に2021.8.27に移住。宿開業に向けてコツコツと歩みを進めています。

  • 傑作よりも日常を

    ぼくの日常を書いたnoteを拾ったメディア。" 傑作よりも日常を "をコンセプトによしざわいくやの日常思考を文章に。

最近の記事

  • 固定された記事

日本一周の旅での運命の出逢いから、古民家宿開業秘話。

運命の出逢いから2年半、京都の平安神宮で結婚式をひらきました。 関わってくれるすべての方に感謝です。 ❇︎ 僕たちの出逢いは突然でした。 会社員を辞めて、スーパーカブで日本一周の旅をしているときに縁があって広島で出逢いました。 旅人とホテルマン。 一目惚れというか、こんなステキな女性とともに人生を過ごしたい!そう思い告白しました。 ビビっときたというと抽象的かもしれませんが、今まで感じたことのない強い想いがフツフツと湧いてきたことは今でも鮮明に覚えています。

    • 田舎で感じる共同体感覚。自然とともに歩む人生。

      体に取り入れるものだからこそ、安心で安全なものを食べたい。 自給自足で農薬とか、種とかを自分で決めて、自分で育てられることはなによりも喜びだと感じます。 ❇︎ 旬のものを食べると体が元気になります。 自然から発生した緑の命はエネルギーが豊富で、体の芯から元気が湧き出る感覚になります。 そして自然の恵み、自分たちで育てたものを食べるとへ "食べることの感謝" の気持ちが、心の底から溢れます。 食の大切さや、食の喜びは知識だけでは感じることのできない、精神的な世界でも

      • カオスな普通車から軽トラへ。移住3年目でやっと軽トラ購入。

        新しく軽トラを購入しました。 普通車で、農業も物の運搬もこなすカオスからの脱却した記念日です。 これからは普通車の方は綺麗に乗ろうと思います。 ❇︎ 移住当初、お金も仕事も仲間も何もなかったときから、日々を一生懸命にがむしゃらに夫婦ふたりで頑張ってきました。 いまでこそカッコいい古民家へと生まれ変わりましたが、移住当初はボロッボロで足の踏み場もないような床。 外は元畑だった場所が森となり、縁側の横には台風で潰れた蔵がそのままに。 そこからボロボロ古民家を片付けし

        • 近い将来の目標。福井県永平寺町、恐竜博物館すぐの小さな古民家宿。

          最近将来の目標をよく聞かれます。 僕たちの未来は自分たちと地域、仲間など周りのみんなと幸せに暮らすこと。 ただそれだけ。 会社を大きくしたい、お金をたくさん稼ぎたいという野心はなく、確実に安定して安心して暮らすことのできる未来の創造を目指しています。 ❇︎ いつも考えていることは安心して暮らすために必要なことは何か?です。 考える上での結論は、「食住、そして暮らしていくためのお金」の確保が安心して暮らしていける最低条件だと考えています。 たくさんのお金よりも、食

        • 固定された記事

        日本一周の旅での運命の出逢いから、古民家宿開業秘話。

        マガジン

        • 晴れのち、もっと晴れ|古民家リノベと田舎移住
          54本
        • 日本一周旅紀 -カブ16700kmの旅路-
          24本
        • 傑作よりも日常を
          12本

        記事

          北陸応援割は使いません。安さではなく、本当に泊まりたい宿を目指したい。恐竜博物館すぐの古民家より。

          晴れのち、もっと晴れでは、北陸応援割は使いません。 理由はいくつかありますが、まず安いという理由で来てもらいたくないからです。 僕たちが目指す世界は田舎が好きで、宿に興味を持ってもらえた人の宿泊であり、ただのお金稼ぎではないからです。 里山の田舎体験、田舎暮らしのリアルを感じてもらいたいと思っています。 "泊まる" という、単なる宿の機能を超えた宿を創っていきたいです。 目指す世界は割引が無くても泊まりたいと思ってもらえる宿で、安売りという理由で泊まりたい宿は僕たち

          北陸応援割は使いません。安さではなく、本当に泊まりたい宿を目指したい。恐竜博物館すぐの古民家より。

          恐竜博物館近くの動物と泊まれる宿。ひとと動物の共生を目指す。

          晴れのち、もっと晴れは動物も大歓迎です。 動物もひともみんなで共生する社会をつくっていきたいと思っています。 ❇︎ ひとと動物、ひとと自然。 あらゆるものがきり離されつつある日本、そして世界。 ひとがひとつの場所に集約され、またにわとりや牛などの動物たちも過密した場所で生かされている現状。なんか嫌だな、と思います。 ❇︎ 晴レハレ農園のにわとりたちは、のびのびと自由に生きられるように完全放牧での飼育です。 朝寝床の小屋のドアを開けると、真っ先に外へ。 ひとも

          恐竜博物館近くの動物と泊まれる宿。ひとと動物の共生を目指す。

          成長することをやめる。循環の中で生きることを選ぶ。

          成長することをやめる。 今あるものを循環させるのが、僕たちのやるべきことだと思う。 僕たちがやるべきことは、成長という物を増やす行為をやめて、今ある物を活かし、成長をやめることだと思う。 古民家を活用し、住居とする。荒れ果てた土地を改良して、野菜を作る。 捨てられるおからや糠、籾殻など使える食材を活かしたまごを生産する。 廃材でにわとり小屋を作り、家具はジモティで集める。 物を買わなくても揃えられる時代になったいまでも、家を買い、物欲を満たすためにネットショッピン

          成長することをやめる。循環の中で生きることを選ぶ。

          にわとりがいる暮らし。にわとりがいる宿。

          たまごの収穫体験は宿のひとつの体験であり、田舎暮らしと生きものを命を感じるひとつのイベントだ。 うちには40羽のにわとりを飼育しています。ゲージに入れることなく、外に開放した放し飼いの養鶏。 スーパーに売っているたまごの飼育の真反対のにわとりの生活重視の飼育。 寝るときは害獣から守るためににわとりの家で寝て、朝から夕方まではにわとり自身が気持ちの良い場所での生活。 外で歩き回るにわとりいれば、砂浴びをしてのんびり穏やかに生活するにわとり、外の柵を飛び越えさらに遠くへ自

          にわとりがいる暮らし。にわとりがいる宿。

          稲作2年生。

          今年の田んぼは、やっと稲刈り、はざ掛け、脱穀、唐箕と籾まで辿り着いた。 結果的に言うと、失敗だけどなんとかお米まできたな、という感じ。 今年は3反作るぞ!とスタートしましたが、長雨と夏の日照りで稲は壊滅、最後はイノシシと鹿のダブルパンチでほぼ全滅にまで追いやられてしまった。 昨年も稲作をしていた集落近くの田んぼだけが生き残り、半反で150kgほどの収穫ができた。 稲作は大変だ。 ❇︎ ただ、成果もたくさんある。 蓮華による雑草対策効果、また緑餌としての土への栄養

          晴れのち、もっと晴れ「Farmers Hostel」ついにオープン!

          " 晴れのち、もっと晴れ "ついに、オープン。 移住して2年。ふたりでここまできた。 移住してきたときの状況とは一変して、夫婦と旅人とセルフリノベーションし、やっと宿を開業させることができた。 長かったような、短かったような。 この2年間はすごくハードで、そしてすごく充実した日々だった。 ❇︎ 「Farmers Hostel」としたのは、農家民宿だけれど、交流ができて誰でもフラットに訪れるゲストハウスみたいな雰囲気を作り出したいから。 Farmers Hoste

          晴れのち、もっと晴れ「Farmers Hostel」ついにオープン!

          日本一周応援宿125名突破。旅人と創る宿。

          今年いちばんの賑わい。 毎日旅人がやって来ます。 ❇︎ 旅人がくる。 人がくる。 場所に限りがあると思っていた。 ❇︎ 田んぼと川が広がる里山田舎で、海からも遠い、20世帯しかいないちっちゃな集落。 宿がしたい!と思いふたりで移住。 仮にひとが来なくても自分たちの暮らしを良くしていこう、そんなノリではじめた古民家DIY。 ただ予想以上の旅人が来てくれた。 ❇︎ そこで証明できたのは、どんな場所でも限りなく辺鄙な場所であっても、ひとが集まる空間をつくるこ

          日本一周応援宿125名突破。旅人と創る宿。

          ギリギリの限界集落。level 9まで到達している。

          限界集落は、本当に限界レベルまで来ている。 潰れかけの蔵、崩れそうな古民家、外壁が剥がれてきた家、歩くと抜けそうな床板... 引き継がないと荒廃していく家や田畑が溢れている。 持ち主は活用する術ももちろん持っていないし、いちばんはその価値をまったく知らないことだと思う。 活用できる資産は転がっているのに、有効活用できる人がいない。 これこそ、田舎の現実だ。 ❇︎ 使わないと坂道を転がるように荒廃していく。 だけど使い手がないから持ち主も受け渡すことも、貸すこと

          ギリギリの限界集落。level 9まで到達している。

          100人の日本一周している旅人に、タダで寝床を提供した話。100名突破記念!

          日本一周旅人に寝床をタダで解放し、約1年になる。これまで来た旅人は、、ついに100名を突破。これは歴史的快挙だ。 100人目の旅人がやってきて、もう1年になるのか...という気持ちと、よく100名もの旅人がうちにやってきたな...という気持ち。 そして、こんな田舎に旅人が来てくれるんだという確信に変わった。 20世帯の限界集落、まわりに観光地と呼ばれる施設も場所もないこの地に人は来るのだろうか...この問題点が解決された。 どんな場所にも工夫と改善を行っていれば、なん

          100人の日本一周している旅人に、タダで寝床を提供した話。100名突破記念!

          ベトナムの先住民族にホームステイした話。リアル山の民

          ベトナムの山岳地帯の村にホームステイしてきた。 山肌には100段にも及ぶ棚田。 暮らしは犬と鶏と牛と豚と、火とともに生活している。 ❇︎ 情報量に比例して人は不幸になるというが、情報がない故の幸福を感じた。 夜ご飯はみんなで火を囲み、朝はにわとりの鳴き声で起きる。 たまににわとりたちに起こされることもあるけど...(笑) 人も生きものたちもみんな笑顔でほのぼのだった。 自然とともに生きながら、村人みんなで助け合いながら... 食と暮らし、人と人との境界線、自

          ベトナムの先住民族にホームステイした話。リアル山の民

          新婚旅行、東南アジア旅へ。

          突然ですが、DIYもひと段落したので、新婚旅行も兼ねて1ヶ月ほど東南アジアを1周してきます! 夫婦旅ははじめての僕たち。 日本一周中に出逢って、福井県永平寺町のおばあちゃん家に移住。 それからずっと古民家宿づくりに突っ走ってきた。 古民家DIYも毎日充実していて、でも大変なこともたくさんあって。 いまでこそ床があるのは当然だけど、最初は床も抜け、畳は崩れ落ち、柱は傾き、扉も閉まらない、そんな状態。 こうしたい!こんな宿にしたい!というビジョンはあるけど、自分たち

          新婚旅行、東南アジア旅へ。

          苦悩と循環。古民家DIYでわかる現実と理想。

          ひとつひとつ自作ながら、こだわって作っている古民家改修。 洗面ボールは好きな陶芸屋さんから特注したもので、洗面台は杉の1枚板。 磨いて、切って、ニスを塗って、穴を開けて、蛇口を発注して... 楽しさを感じる反面、自分たちですべてをやる大変さも同時に感じる。 家を建てる、家を改修するって時間と労力がかかると体感。 だから、今では自分で家を建てることを諦めて、ほとんどの家が作ってもらう1軒家なんだろう、と思う。 ❇︎ 蛇口ひとつ頼むだけでも、洗面ボールの高さを測り、

          苦悩と循環。古民家DIYでわかる現実と理想。