『Cirkus hraček / おもちゃのサーカス』ができるまで

アルバムの一曲目に収録されている『Cirkus hraček / おもちゃのサーカス』

今作の中ではじめに作った曲です。

大泉洋や安藤裕子が出ている『ぶどうのなみだ』という映画がきっかけ。この中のワンシーン(Lyric Videoの絵にあるように楽器を演奏しながら踊りながら行進しているシーンがある。)を観てイメージが膨らみ、イントロのリコーダーのメロディができました。

そして、この頃に相方みの に教えてもらったこの曲をよく聴いていたので

この構成を下敷きにして組み立てていきました。

この曲ができた時に『ぶどうのなみだ』のあのシーンのイメージからフォークロアという言葉に魅了され、次のアルバムはフォークロアな作品にしたいと考えはじめました。

ところで、フォークロアって響きはとてもよいけれど詳しく知らなかったので東欧の民族音楽を聴き漁ってみた。

たくさん聴いてみたもののいまいちイメージが広がらず停滞し、しだいにフォークロアから東欧の文化に興味が移り出したのでした。

意識していなかったけど、私の好きな海外の映画はチェコのものが結構あることが判明。『ひなぎく』やヤンシュヴァンクマイエル『アリス』など。


ちょうど同じころにPEIACOにチェドックザッカストアというチェコの雑貨と絵本の専門店があることを教えてもらい、これが決定打となりました。このお店の雰囲気がまんま今回のアルバムでやりたいことだと!


そこにはレトロでかわいいチェコの雑貨やおもちゃ、壁一面に圧倒的な存在感を放つチェコ絵本専門の本棚!チェコの絵本やアニメーションは時代背景もあり、かわいいだけでなく風刺や皮肉が効いているのがいいです。ポップだけどオルタナティヴ!お店にいるだけで、どんどん音楽のアイデアが浮かんできます。

アルバムの方向が見えたけれど相方はフィンランド、、、。環境の変化もあり一緒に作るのは難しい。

そんなとき 

『鼎談:宇野維正×照沼健太×田中宗一郎
スーパーオーガニズムを肴に語る、フランク
・オーシャン以降のプロダクションの行方』

この記事を読みバンドじゃなくてコレクティヴって考え方良いなと思いました。illuminative wavesは俺とみののユニットだけどAnimal Collectiveみたいに作品ごとにメンバーが流動的になる音楽集団ということにしちゃおう!

そして友人の絵本作家PEIACOに声を掛けさせてもらいました。PEIACOと組んで制作することが決まり具体的なコンセプトを決め、サーカス、移動遊園地などのキーワードが思い浮かんできました。そしてこのアルバムを通して一つのストーリーを描き出すという壮大な計画が動き出したのです。


話は戻り『Cirkus hraček / おもちゃのサーカス』アルバムのオープニングになるこの曲でそれ以降につながる物語の舞台設定をしつつこれだけ聴いてもとても楽しい素敵な曲になりました!


Cirkus hračekはじまりはじまり!!!



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